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パッションフルーツのぼやき

6月頭に実をつけ始めたパッションフルーツ。
その後順調に毎日花を咲かせ、4つ、5つと実をつけていた、

のも束の間、咲く花咲く花、落花してしまうようになった。

ま、全部が実になるわけじゃないんだろうし、全部が実になったら木も疲れちゃうだろうし、と放っておいたのだが。

流石に落ちすぎ。
というくらい、見事に落花続きだったので、ご本人に事情を伺うことに。

私「お花、落ちてますよね。どうしたら落ちないで実になってくれますか?」

パッションフルーツ(以下パ)「受粉してないからね。結実しない花はそのまま落ちるよ。」

私「なるほど!納得。でもなんで受粉しなくなっちゃったのかしら。」

パ「蜂が来てないよ。呼んでるけどね。」

私「言われてみれば、最近蜂さんの姿が見えないかも。えーっと、蜂さん、どうして来なくなっちゃったの?」

蜂「・・・(ピンクのお花がびっしり詰まっているイメージ)」

私「これは・・・アジサイ・・的な?」

蜂「こっちの方が効率的だからね。」

私「効率的・・・お花がいっぱいあるから、一度にたくさん蜜を採れるっていうこと?確かにうちのパッションフルーツの花、一度に咲いても5、6個だもんね。」

蜂「そう。あと、紫陽花は、夏を乗り切るためのエネルギーを持っているからね。今の時期に貯めておきたい蜜の一つ。」

私「それはどんなエネルギーなんでしょう?」

蜂「(エネルギーをこちらに送信している感じ)」

私「ちょっとひんやりする?感じですかね?体内にミスト吹きかける、みたいな。涼しい霧雨。紫陽花から採取した蜜って、こんな感じなんですか?」

蜂「そう。」

私「お花によって蜜のエネルギーが違うんですね。フラワーエッセンスみたいだな〜。ってか、そういえば、パッションフルーツが蜂さんを呼んでるって言ってたけど、植物は害虫が来るとSOSを出してその天敵の虫を呼ぶって確かに聞いたことがある。そういうこと?」

パ「確かに植物は信号を出し、昆虫の触覚はそういった信号の送受信にも使われる。でも少し解釈が違う。植物はSOSを出すのではなく、ここに食べ物(例えば好物の虫)がいるよ、と教えてあげる、というのが正解。自然界には助け合いしかない。それによって全てが生かされる。」

私「深い・・・。なるほど、ネガティブな信号の発信じゃないんですね。でもここのところ、蜂さんは紫陽花さんに行っちゃってるんですね。」

パ「交配種や遺伝子操作をされている種の植物は、虫が付きにくかったり、蜜のエネルギーが変わったりしているから、益虫(例えば蜂)にとってあんまり魅力がなくなっている場合があるよ。そういう場合は人が受粉しないとダメだね。」

私「なるほどー。じゃ、明日から受粉してみます。パッションフルーツいっぱい食べたいから!」

というわけで、人工授粉頑張ります。


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