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#4 新発見!名前募集!

一晩で食べ切れなかった分をうどんやグラタンとしてリメイクされ、あたかもルーツがインドにあることを忘れてしまっていそうなあのカレーが少し憎い。工夫次第で出汁文化を重んじる和食にも、まろやかなチーズとの相性が抜群な洋食にも変化する。唯一無二のトリリンガルフードだと思う。(お腹空いた!)


友達との飲み会でどんなに盛り上がっても明日になればその会話はこれ以上華が開くことはない。それはそれで楽しいので昨日の話を昨日のテンションで続けられても困る。というか多分みんな忘れている。

かと思えば、初対面のオジサンと将来の夢の話や映画や漫画の話で何時間も話していたいとさえ思うこともある。

友達であることと、お互いの好きな事を話し合えるということは全くもって別物である。席替えで後ろになった、いかにも女子と話すのが苦手そうな男子と共通の趣味で大盛り上がり。挙げ句の果てに授業中に先生に怒られ恥をかいたことが何年か前あった気がする。(というか多分私の声が大きかっただけだと思う。)休み時間になればお互い別の友達と過ごすのだが、この時私の守備範囲外の話をされると、早くチャイム鳴らないかなと思う時もあった。授業が始まるとまたその後ろの男子との会話に華を咲かせる。それがまたなんとも楽しかった。


昨日その構図を具現化することに成功した。

大小それぞれだが人はみんな会話の「ゾーン」というものを持っている。ゾーンとは言い換えればその人の知識の広さを表している。形はおそらく円形で、核となる中心部分には自分の趣味や好きなものが存在している。話し相手とその核が重なれば、年齢や性別という垣根を超えてかなりの盛り上がりを発揮する。核の周りには中間層があり、それなりに語れるほどのトピックで構成されている。最後に全体を覆っているのが、なんとか会話として成立させることのできる浅い知識である。層の厚さもそれぞれである。私の場合、プロレスやファッションブランドなどの分野はさらにその外の余白に位置している。全くワカラナイ。

ゾーン自体はものすごく広いが核が極端に小さかったり、ゾーンこそ小さいものの核がそのほとんどを占めていたり、何が正しいとかは決してない。前者のような人はパンプスをヒールに履き替えてホステスになればいいし、後者のような人は是非新型コロナウイルスのワクチンを開発してほしい。

そのゾーンが重なり合うことで会話が成立する。重なれば重なるほど会話が盛り上がるという仕組みになっている。友達との会話を盛り上げるために自分のゾーンをどんどん広げていくことは可能だが、相手のゾーンが大きくならない限り自分の核の話をしても先程の後ろの席の男子との会話のように趣味の話で大いに盛り上がることは難しい。

日南に来てから私の核にドンピシャに被っている人を既に2人も見つけたのでかなり満足している。


それにしてもセクシーゾーンのメンバーみんな、ゾーンが小さそう、、。なにがセクシーだ!



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