ネコ全部乗せの那須長楽寺でネコまみれ！『ネコブロス』撮影裏話

まるごと１冊ネコだらけの雑誌『ネコブロスvol.１』未公開スペシャル！
大晦日の今日は、栃木県那須のにゃんこ寺“長楽寺”で、一年の厄除けを。
温かなお人柄の住職と奥様＋にゃんこ６匹の日常を取材させて頂いた『ネコブロス』裏話を、撮影風景とともにご紹介します！

※長楽寺とにゃんこたちの詳細は、『ネコブロス』（12月２日発売）を見てね。

ネコブロスvol.1 (TOKYO NEWS MOOK 889号)

写真／石原さくら

にゃんこ全部乗せの「住職の朝ごはん」で
一躍有名に！

栃木県那須にある古刹・長楽寺。由緒正しいこのお寺が全国に知れ渡ったきっかけは、「住職の朝ごはん」！　毎日、住職の朝ごはんの時間になると、全猫が騒然となり、おこぼれにあずかろうと、我先にとテーブルに集まってくるのです。膝の上はもちろん、肩や背中にもネコちゃんたちに乗られながら朝ごはんを食む住職の微笑ましい様子が、新聞やメディアで取り上げられました。
ネコたちが気ままに暮らし、住職の優しいお人柄が滲み出るお寺の光景が人気となり、全国から参拝者が訪れるようになりました。いつでもネコちゃんたちに触れ合ってもらえるようにとオープンにしていて、ネコちゃん一団が参拝者を温かく癒してくれる長楽寺さんなのです。

福猫ミー子が運んでくれたご縁

長楽寺がにゃんこ寺になった始まりは10年前。近所の小学校に捨てられていた子猫を奥様が引き取って、「ミー子」と名付けました。翌年、ミー子は６匹の子猫を産み、３匹はよそのお宅に引き取られ、残りの３匹が長楽寺のにゃんことなりました。オスのまーくんとシロ、メスのひーちゃんです。
この個性豊かなミー子一家が、長楽寺に新風を吹き込みました。ミー子一家と住職の何気ない日常を奥様がTwitterでつぶやくようになってから、その愛にあふれた姿が話題となり、いつの間にかフォロワーさんが増えたそうです。
モーニングルーティン「住職の朝ごはん」も、気づけばYouTubeで人気になっていたとのこと。その頃から、多くの方がミー子たちに会うために長楽寺に来てくれるようになったそうです。
「もともとお寺という場所は、誰にでも開かれた場所です。気軽に来ていただいて、ネコと触れ合ったり、お話をすることで、その方のお気持ちが少しでも軽くなったりしていただけたらいいなと思っています。私たちは、解決したり、お祓いしたりできるわけではありません。その方のお気持ちをただお聞きして、受け止めることしかできません。それだけでも、明日も生きていこうというお気持ちになっていただけたらと思っています」。
ミー子のご縁で、動物好きな方が多く来られるようになり、ペットも家族と同じように供養してあげたいという思いをうかがい、ペットの供養塔も新たに設えたそうです。わんことにゃんこのかわいい石像が、ペットたちも守ってくれています。

２匹の子猫が加わり、ミー子もパトロール強化

今春、新たに保護猫のたーくんとこーちゃんという２匹の子猫が仲間入りし、長楽寺はますます賑やかになりました。新入り子猫たちは、料理中の奥様の背中に飛びついたり（こちらの動画もYouTubeで大人気）、夜中に大運動会を繰り広げたりと、いろんないたずらをやらかしているそうです。ミー子母さんの研修を受け、目下、一人前のにゃんこを目指して、ネコ社会のルールを学んでいるところです。
『ネコブロス』撮影当日も、真っ先にお迎えしてくれたのは、好奇心旺盛なこーちゃんとたーくん。人懐っこく、ずっとそばにいておもてなしをしてくれます。激しく遊びまくる子猫たちが、みんなを笑顔にしてくれました。
気位の高いひーちゃんは隠れがちでしたが、ミー子母さんや、甘えん坊のシロくんは、機嫌良くなでさせてくれました。かわいい！　利発なミー子母さんは、カメラマンの要求がわかっているかのように、貫禄たっぷりに撮影に応じてくれます。役割を悟っているミー子の仕事っぷりはさすがの一言でした。
この日も、SNSで長楽寺を知ったという大学生のグループが、神奈川県から車で訪れていました。にゃんこまみれになりながら住職や奥様と語り合い、笑顔で帰っていく姿に、お寺の新たな在り方を見ました。

【長楽寺】
栃木県那須郡那須町の真言宗のお寺。
那須三十三所観音霊場の第十二番札所。
HP　https://www.nasu-chourakuji.com/
Twitter　@nasu_chourakuji
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCj2r4fvegWnayE74AxCTNYg

『ネコブロス』撮影中のたーくんの動画はこちら！