猶予がほしい

年が明けた。
新年。2023年1月。睦月。

「睦」という漢字には「親しくて仲がよい。むつまじい。親しくする。」という意味があるらしく、新年一発目の月に相応しいと思う。

残念だけど今年は仲良くなれそうにない。毎年仲良くしていたつもりもないけれど。

今年はいわゆる受験生と呼ばれるやつで、今のようにのらりくらりと過ごしてなんていられないことは十分に分かる。周りの人達が勉強や成績の話ばかりするようになるのも、浮わついた話が途端に聞こえなくなるのも、それを許される環境に置かれなくなることも、3年前に経験した。

窮屈だと思った。
1日どこかへ出掛けようものなら「受験生としての自覚」とか「勉強はしなくていいの」とかいう言葉がまとわりつく。
そりゃあそんなの分かっていますとも。
分かっているけれど。
でも1日遊んだくらいで落ちるようなら元々の能力がそれまでだったってことじゃないの。

角が立つから何も言わない。
大人しく机に向かうものの、何一つとして手をつけられない。

なんとなしにTwitterを開く。閉じる。開く。TLを更新する。トレンドを見てみる。閉じる。Instagramを開く。ストーリーを見る。おすすめ投稿を見る。

そうやって時間を浪費して、気づいたらまた何もしないで1日が終わる。

せめて重圧に耐えられるだけのメンタルを鍛えておくから、それまでの猶予が欲しいな、なんて思ったり。

まあ当然そんなものはあるわけないのでなんとかするしかないんですけども。

年が明けてから何をするにも億劫になった。

何をしてもいけない気がして、でも肝心の勉強には励めなくて、絵を描く手も止まってしまって、ギターを弾いても気晴らしにならなくて。
まだ何も始まってないのに燃え付き症候群じみたものが体を蝕んでいく感じ。

机の上をなんとなく見たら昨日買った英検の問題集が目に入ってこれまた嫌になった。
どうせ評定の追加点になるわけでもないし、英語の試験が免除されるわけでもないものをどうして取ろうとしているのかな。あるに越したことはないでしょうけど。

息苦しくて窮屈で周りに置いていかれないようになんとか着いていくのもやっとなくらいの1年が始まってしまったね。
初めまして、ようこそ2023年。
わたしはあなたのことが大嫌いだよ。

しかも今年、厄年と八方塞がりを同時に抱え込んでる。ウケるね～