普通の男


まったくもって普通の男
時に普通以下で
自意識過剰を爆発させてようやく
自尊心が人並み

最近、つくづくそう思う

先月、47歳になった
大した感慨はない

歳を取るということは
取り立てて気にするイベントではなくなった

大病をすれば別かもしれない
山や谷を越えた実感があれば
歳を取る(時間を経過する)ことは
誰かに誇りたいものになるのかも

本屋に行った
特にお目当てがある訳ではない

何千冊の中から
一冊の本も選べない

これは僕にはよくあること

スタバに入った

店は混んでいる

ゆるいアイリッシュぽいBGMと
それぞれの興味のある会話で溢れている

僕は独りで
コーヒーを飲みながら
手持ち無沙汰なので
これを書いている

Twitterもよく使うけれど
いつも誰かが目にしてくれるので
頻繁に書くのが申し訳なく思う

このnoteでいろいろ書くのは
今の僕には
とてもいい時間の潰し方になっている
読んで頂いてる方に申し訳ない気がする
特に内容なんてないから

いつもの道を歩いて
いつもの店によって
いつもと同じ時間の過ごし方を繰り返す

行動パターンは
老人そのものかと思う

いや、今の高齢者は
アグレッシブなので

僕の老人は古いイメージか
なんかの物語に出てくるステレオタイプなやつ

いっそ

僕は僕に戻ろうと

そっちへ力んだ方が
身体にも良いし
周りの人にも迷惑をかけないっぽい

購入を以前から随分と迷っていた
録音機材をさっきポチりした

録りたいもんなんかなにもない

録音するのは趣味

それは10代の頃から続いている

録音したものを
売ったり儲けたり
あまりそういうことをしてこなかったので

費用対効果の悪い趣味かと
思っていたが

儲からない 故に
僕の手元に長くある趣味であるのではないか

そんな屁理屈で
自分を言い負かして買ってしまった

コーヒーは冷めてあと少しだけ残ってる

ちょっとだけ気持ちが軽くなった


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