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初任者時代の研究授業

いよいよ担当する教育実習生も、研究授業の準備に入りました。

研究授業と言えば、思い出される私の初任者時代のとある研究授業。

1回目、だったような気がします。
「今年度の校内研修は、すべて君の研究授業にするから」と研修課長であり私の指導教官である老齢の先生が静かにおっしゃったように、結構な数の(緊張のあまり記憶にない)先生方がお越しになりました。

緊張感いっぱい、笑顔を引きつらせながら、なぜか本番にちょっと強い私は授業を何とか順調に進めておりました。
そんなさなか、”wear”という単語について、生徒に意味を聞いたときに、
身に付ける、着るという言葉が出てくる中でふと、「意味の違いって何?」という話題に行き着きました。

さあ、説明ができない大学生揚がりの初心者マークひよっこの私。
どうしよう…
ふと顔を上げると、お世話になっている国語の先生の顔が!
教壇の上から、教室後方の、しかも入り口付近にいらっしゃったその
A先生に声を掛けました。
「A先生!教えてください!!身に付ける、着るの意味の使い分けってどう解釈すればいいですかぁ?!」
いきなり声を掛けられた(しかも教壇上のひよこに)A先生は、驚きながらも「えー、それはですね…」と淡々と、しかもわかりやすく説明してくださいました。
「ありがとうございました! はい。今のA先生の説明、黒板に書いたから、みんなうつして!!」と元気いっぱいに指示するひよこ。

もちろん、授業が終わってから、真っ先にA先生にお礼と謝罪をしましたが。

今思うを、本当に笑えるくらい恥ずかしい。
勉強しろよ、お前、と頭はたきたくなります。
A先生からは「いやあ、授業中おしゃべりしてたらあたっちゃった(笑)」とおちゃめに返されましたが。
本当にすみません。

まあ、ポジティブに考えると。
教科横断型授業をすでに30年前に行った、と言っても過言ではない。
なーんて思ったりもします。調子に乗りすぎですね。
しかし、これを契機に、授業前にこれまで気づかなかったことを授業前に調べたりするようになったので結果オーライです(反省を感じない)。

これから研究授業をする実習生の皆さん、あるいは次の4月から新たに教壇に立つ予定の皆さん。
大丈夫です、こんなんでも約30年勤めてきましたから。
失敗こそ糧です。思いっきり行きましょう!

おまけ

もちろん、30分勉強しましたよ。でも週末は少し時間を増量したいなと考えています。

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