土方歳三をたどる
函館に行くにあたり、目的地の一つとして、土方歳三の軌跡をたどることがありました。特に幕末ファンというわけではありませんが、せっかくいくなら、というミーハー心からです。
新撰組は時折時代劇の題材として取り上げられていますが、角度は様々。
私の中で一番印象的なのは、三谷幸喜さんが脚本を書いたNHK大河ドラマでしょうか。
もう20年前の作品になるんですね。
この時土方歳三を演じた山本耕史さんが素敵でした。ちなみに、一昨年度の「鎌倉殿の13人」での山本耕史さんも面白かったですね。
今回は、贅沢してタクシーツアーで回りました。
碧血碑と護国神社
碧血碑は市街地から立待岬に向かう道中の、緑深い足場の悪い場所にありました。
同様の説明を運転手さんからうかがい、いままで想像だにしなかった戦場の在り様と、命を懸けても勝ち負け一つで立場が変わる戦争の陰惨さを感じました。このように鬱蒼とした場所に、しかも誰の骸かもわからない状態でまとめて埋葬されている反面、その後案内してくださった護国神社には、新政府軍で命を落とした方々の墓地があり、一人ひとりの名前が刻まれた整然とした墓標を眺め、複雑な思いをしたものです。
土方歳三最期の地へ
やっぱり、「反乱軍」だったからなのか、本当に小さい場所でびっくりしました。函館市総合福祉センターの前にぽつんとあるだけなので、思わず「ここ?」と声を上げたぐらいです。悲しい。
全然話は違いますが、かつて徳川家康の御正室である築山殿を殺害した太刀を洗った池としてまつられている場所もとても小さくて、見過ごしてしまうような場所にありましたが、土方も築山殿も、後になって生き様が評価されるから、小さな場所であれ軌跡として残されるんだろうなぁと思いました。
でも死に際は無念でしかなかっただろうな、とも。
五稜郭へ
春になると桜が綺麗とのこと。想像できます。素敵でしょうね。
残念ながら時間の関係で、土方歳三資料館までは回ることができませんでしたが、土方歳三をめぐる、と言いつつ目的は五稜郭だったので、十分堪能できました。タクシーの運転手さんのガイドは、函館の街の魅力を余すところなく教えていただけたので、別の角度でもう一つ記事を書こうと思います。
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