国語の授業中、「夢」という単語が出た。 それに反応して突然、先生(中年おじさん)が、 「ここの生徒は夢がないよな」と言った。 続けて、「「夢」を口に出してみなさい。まずは言うことから始めよう」 と言った。 私は思わず、鼻で笑ってしまった。 言ったら言ったで「それはちょっとな…とか、現実は甘くない」とか 言ってくるくせに。 良く言うよ、ホント。笑わせてくれるよ。っと心の中で思った。 先生が嫌味交じりのありがたいお話を続けてくださる間、 私は「夢」という名詞が
高校3年生になって、気が付いたことがある。 それは、私は「こっち側」の人間であって、 「そちら側」の人間にはなれないということだ。 これは悲しいことに、どうしようもないのだ。 どれだけ時間をかけてやったって、どれだけ強い思いがあったからって、 どうしようもないのだ。 「そんな感情を抱いているからダメなんじゃないか?」 と思っているかもしれないが、 もう、この感情を抱いている時点で「こっち側」なのだ。 だからもう「そちら側」には行けない。 悲しいことに。