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遊べるアニメ感覚で駆け抜ける「ゼノブレイド2」クリア

ゼノブレ1は面白かったけど時間かかったなという印象が強く、2はキャラの雰囲気もだいぶ違うし時間かかるだろうし遊ぶ予定はなかったんですが、スマブラ参戦時にモノリスソフトさんがTwitterに上げていたムービーのヒカリちゃんの強気な台詞にグッときまして、今回遊びました。
評価も高く、私個人もすごく楽しんで追加コンテンツもやるかというところなのですが、本作が万人に勧められる名作かというと少し違う気がして、人によっては合わなそうだと思いました。
何を隠そう楽しんだ自分でも「これはどうなのか…」と思うポイントが多々あり、別の好みのポイントでそれらの事は目を瞑ったという感じだったからです。(もちろんそう思わない方もいるでしょうけど自分は思う側の人でした)
今回はそんなマイナス点を大きく補った自分の好みのポイントを記録します。出だしがイマイチっぽい文になりましたが私はこのゲーム好きです!

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使用ハード: Switch
関連作プレイ歴: ゼノブレイド、ゼノギアス
プレイ時間:71時間程度でクリア(やりこみ要素あまりせず難易度は基本ノーマル、終盤一部イージー)

〜だいたいの内容〜

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雲海の広がる世界に漂う巨神獣の上や内部に国を築き人々が暮らす世界アルストを舞台に、主人公レックスがひょんなことから出会った「ブレイド」のホムラの力を行使するドライバーとなり、ホムラの願いを叶えるため、そして巨神獣の寿命により終焉の迫る世界から移住できる安息の地を求めるため、「楽園」を目指して旅するRPG。

◆1クールのアニメを楽しく見切った感じ
自分のクリア後の総合的な感想はこれです。
なぜアニメかというとムービーが結構挟まり、ストーリーは全てムービーで見る作りになっているからだと思います。
私は操作がなかなかできないゲームはだいたい低評価なので遊ぶ前にムービーがやたら入ると聞いて不安だったのですがなぜか本作はムービー多めでも楽しく見る事ができました。
たぶんバトルのモーションがカッコ良かったのと、キャラの表情が良くできていたからだと思います。淡々と台詞を聞かされるものではなかったのと全体的に思わせぶりで先が知りたいと思えたストーリーで楽しめました。

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作風としてはボーイミーツガール物で、しかも最近のものではなく90年代アニメに近いテイストを感じます…と書くとわからない方もいると思いますが、「主人公はがむしゃらで、可愛い女の子が目立つけど、ちゃんと男キャラの存在感も出番もあって、敵にもなんか悲しい系のストーリーがあって、初めは明るい感じなのに話が進むとだんだん展開が暗くなってきて、ちょっと見るの嫌だな〜って展開もあったりなかったりする」って感じです。ちなみに面白いわけではないけど賑やかしになってるみたいなギャグが入っているのも完全再現!(?)

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長さもちょうど良かったです。自分の感覚では無印はストーリーが長く3クールくらいあって話は良かったもののちょっと疲れましたが2は1クールくらいでコンパクトだったと思います。

◆コンビに萌える

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「ブレイド」と「ドライバー」2人で戦うという設定上、敵も味方も主要キャラの多くはパートナーと2人組で出てきて、シナリオもその関係性を大事にしたシーンが盛り沢山です。
個性豊かなコンビが登場します。どれもベストマッチしてて本当に見ていて楽しいです。
ちなみに明らかにブレイドの方が強そうなのにドライバーが戦ってるのはご愛敬。
キャラクターの事をもう少し言うと、デザインを見て「狙っている」という印象を抱きそうですが(自分もそうでした)遊んでみると、シーンとしてはストーリー上のベタなギャグ、下ネタは狙ってるなとは思いましたが序盤に少しくらいで、キャラクターとしてはソシャゲによくあるような個性付けのために自分のキャラ属性はこうですよ!と無闇にアピールするような台詞(例:なんの会話でも腐女子思考に走るなど)やシーンもなく自然体なのが良かったです。
レアブレイドはやや属性アピール強めですがおまけですし嫌悪感を抱くほどではありません。

◆バトルについて

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バトルが好評だったので楽しみにしていた本作ですが最終的にはストーリーを楽しみたい、早く続きを知りたいという気持ちがゲーム部分を遥かに上回り、後半は難易度をイージーにしてバトルは雰囲気だけ楽しむ感じになりました。
ですが高ダメージを狙う手段がいくつか用意されていて、それが通るように編成を組み立てるのが好きな方にはハマると思います。
自分はとにかく好きなキャラを使ってできそうならやるという感じの行き当たりばったり戦略皆無の遊び方をしたのもあってあまり要素が活かしきれませんでしたが決まった時はやはり嬉しいし楽しいです。
ただ前述の通りストーリー重視で遊んだので楽しいおまけという感じに留まりました。
個人的には1の方が臨機応変感があって好きです。

◆音楽が凄くいい
PS3以降から音響は良くなったのかもしれないですがメインのメロディーというかフレーズが何かわかりにくい曲が多くなった気がして、ゲーム音楽があまり耳に残らない印象を感じているのですが(自分が歳食った影響かもしれません)本作はどれもしっかりそれぞれの曲のテーマと良さが伝わってきて場を盛り上げ且つ単品で聞いても好きだと思えるものばかりでした。
例えば一番最初に行くアヴァリティア商会は、商会の活気が伝わり、これから冒険が始まるぞ!というワクワクを感じさせる導入には最高の一曲となっていてクリア後も聞き直してここから始まったんだよなぁという感傷に浸ることができます。
ゲーム内容にとても寄り添った良曲揃いなのでストーリーでやや首を捻る事があっても音楽が補完してくれます(笑)。

◆そう、結局ストーリー

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RPGはストーリー。まとめるとそんな作品です。
声優さんもみんな良かったし、その素敵な演技も素晴らしい音楽も綺麗なグラフィックも、ストーリーを最高に盛り上げるための努力が感じられ、そしてそれが見事に融合している、そんな作品でした。

ですが遊ぶ前は、終末に向かっている世界の中でどんなシリアスで大人向けのストーリーが展開されるのか…(1もかなりシリアスだったし…)と思いきや驚くほど少年漫画のノリであり(しかも気合とか覚醒で切り抜けるタイプの)、このギャップをやや残念に感じた事もありました。
そこから思ってたのと違う!と残念なまま終わるか、まぁこれはこれでとなるかは遊ぶ人によりけりですね。
ちなみに私は3話まで普通くらいで4話終盤からテンション上がったのでイマイチでもその辺までは耐えて遊んでみていただきたい…そこでダメなら仕方がないですが…。

◆しかしシステムの不親切感は覚悟してくれ

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とはいえこれはゲームで、長いこと付き合う事になるシステムは「あぁそういうこと…?わからなかった」となる事がややあります。全然ダメってわけでは決してないのでそんなに心配はしなくていいかもですが。
「そういうことか」と思うゲームに私はよくサガシリーズを挙げますがあちらと違い、わかった後も地味にその仕様に納得できない不親切さです…バトルは納得が行きますが移動などが微妙です。
楽しんだ点にグラフィックについて書かなかったのはここに関係していて、確かに息を飲む景色を堪能できるんです。絶景です。だけどマップが不親切で迷いすぎて同じ景色見過ぎてくそぉ…となってしまうんです…。
しかし自分が苦しんだところはだいたいみんな苦しんでいるようで検索するとすぐ攻略法が出てきます。先人たちの力を借りましょう。
あと1で楽しかったサブクエですが2は言われたものを持って行ったら次はこれが欲しいとどんどん要求されてクエストがなかなか終わらないし8割くらい「なぜ私がそこまでしてやらねばならないのか」という気持ちになったのでほとんどやりませんでした。
しかしこれはおまけ要素ですし自分はプレイ時間の短縮に繋げられたのでまぁ良かったかもしれません。

◆総評
アニメを例に挙げましたが、ゲームとしてもSFC辺りの「仲間がだんだん集まって、その仲間の過去や事情が順々にわかってくる」という流れを体感できる懐かしさを感じる作品でした。
システム的には私は1の方が好きだったなと思う事がありあまりやりこみはしませんでしたが2が初ゼノブレでしたら他にはないシステムがたくさんあるので寄り道が楽しいと思います。
あと1を遊んでいるとオッとなるシーンが最後にあります!
2の後に1をやってもオッとなるかもしれません。作りこまれていて全部遊び切ろうとすると時間はかかりますが、その一端を遊ぶだけでも満足感を得られると思います。
気になったキャラがいるならとてもおススメです。

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