見出し画像

DLCと見せかけた新作ゲーム ゼノブレ2 黄金の国イーラをクリア

2をクリア後、主に声優さん目当てでエキスパンションパスを購入し好評の「黄金の国 イーラ」も遊びました。
こちらはDLCだし記事を書くつもりはなかったのですが、遊んでみてあまりに完成度が高く、「ゼノブレ2のおまけ」ではなく「黄金の国イーラ」という一本のゲームとしてがっつり楽しめた作品だったのでオススメしたいと思い書くことにしました。
DLCと言いつつかなり改変されたシステムで出されたこの作品は、ゼノブレ2にちょっと料金を上乗せしたらゼノブレイド2.5も買えたというくらい、良い意味で別のゲーム感があり、正直本編の5倍くらい楽しかったです。
購入を迷っている方の参考になれば幸いです。

使用ハード: Switch
関連作プレイ歴: ゼノブレイド1、ゼノブレイド2
プレイ時間:24時間程度でクリア+サブクエ99%完了

〜だいたいの内容〜
ゼノブレイド2の舞台で語り継がれる「英雄アデルとヒカリ、そして仲間たちが世界の破滅を狙うメツを倒した」という伝説を実際に体験できるDLC。

◆黄金の国イーラ、3つの良ポイント◆
①従来のシステムを遊びやすくし、新たな戦略要素が追加されたバトル
ゼノブレ2本編では「やりづらい部分もあるけど世界観とか好きだしまぁ良いか」という感じでやり過ごした部分がありましたが、そういったシステムの難点がほぼ全て改善されているため、元々良かった世界観・キャラクターが何のマイナス点もなく楽しめるどころか良さが一層引き立ちます。マップもわかりやすくなりました…!
そしてバトルはかなり昇華されていると思います。

画像1

本編ではブレイドコンボは決まったルートの属性技を発生させないと繋がらず、更にコンボ3段回目の分しか属性玉が付きませんでしたが、イーラでは特定のルートを踏まなくても必殺技レベルさえ1,2,3と合わせれば繋がり、更に属性玉は1段回目から付くようになりました。(コンボが途中で途切れてもそれまでに付けた属性玉はついたまま)
自分のように戦術なしの行き当たりばったりで挑んでも大ダメージを狙えて爽快感が増します。
そして今回はブレイドも攻撃できるようになり、ドライバーとブレイドが状況に応じて交代で戦うといった感じなのでブレイドの方が強そうなのにドライバーが戦ってる違和感も解消されました。
これに合わせてか、被ダメージにすぐ減るダメージの他、時間が経つと受けるダメージ「リザーブHP」が追加されました。

画像6

リザーブHPはブレイドとドライバーの入れ替えにより消すことができます。
キャラの入れ替えタイミングの判断などが楽しいです。
これは自分の好きなFF10やマナケミア、エスカ&ロジーのアトリエのバトルシステムに通じるものがあってかなりお気に入りです。

②イーラ単体としても良く、同時に本編の良さも引き立てるシナリオ

画像4

シナリオは本編で謎だった部分を解き明かす事だけでなく、アデルとその友人ユーゴ、そして偶然出会ったラウラとそのブレイドたちとの絆の物語も見どころです。
キャラクターはもう人格がある程度出来上がってる方々なので言動にも安定感があります。ヒカリちゃんだけはちょっと幼い感じがありますが逆に新鮮でかわいいです。

画像7

本作はサブクエストがかなりいい感じです。
1つ1つにメインキャラクターがしっかり絡み、その台詞や行動にキャラの背景や仲間たちとの交流、そしてその土地に住んでいる住民たちの生活感などが見えて、メインからモブまで愛着が沸いてきます。おかげでかなり意欲的に進められました。
メインを進めるためにサブクエを強要された時は「これでプレイ時間を水増ししてボリュームがあるように見せかけようとしているのではないか…?」と思ったりもしましたが、後々それがイーラのストーリーを語るのにとても大事な要素だったとわかります。
もはやサブではなくほぼメインクエスト。それをどれから遊んでも良いという点ではフリーシナリオシステムとも言えるかもしれません。

本編の謎だった部分では、シンとラウラの事はもちろん、想像していた事以外の事実もわかって面白かったです。
例えばホムラとヒカリって、本編だけ遊ぶと「2つの人格を持った美少女を登場させたかっただけ」のように見えなくもないと思うんです。というか私はそう思いました…面白い設定とは思うけどそんなに意味はなかったな?と。
でもイーラを遊ぶと2つの人格に別れた理由、楽園へ行きたかった理由が納得できました。
結末のわかっている戦いではありますが、それにどれだけのものがあったかを知ると本編の良さが改めてわかります。

③短いながらに感じる大ボリューム

画像5

いつも言ってますが短いゲームっていうのは気が楽でいいですよね。まぁDLC的には長い方ではあるし2と合わせると確実に長いんですが…。
でもすごくちょうど良いサイズ感だったと思います。行ける国は2つなんですが十分広かったし内容はかなり詰まっていて大満足です。制限があるからこその楽しさと言いましょうか、短いプレイ時間で大作くらいの満足感です。
新作ゲームくらいの力で作られていますが気楽に始めてみていただきたいと思います。

期待してはいけない要素
ニアとビャッコ、トラとハナ、ジークとサイカの気配は感じませんでしたのでこれらのキャラだけを目当てでイーラを遊ぶという方はいるのかわかりませんがもしいらっしゃったらご注意ください。
ベンケイとヨシツネも見なかった。

総評
ただ番外編シナリオを追うだけのものだと思っていたら思わぬ良作で驚きです。
2はストーリーを見るゲームだと思いましたがこちらは探索もサブクエも進んでやりたくなる、1で楽しかった部分が帰ってきた印象があり、「ゲーム」としての全てを楽しめました。キャンプ要素もグッド!
フルボイスではないものの目当てだった声優さんもかなり堪能しました。
2本編にどハマりした方はもちろん、「2は色々惜しいゲームだったな」くらいの方にぜひ遊んでほしいです。
本編遊んだのだいぶ前なんだよなって方もぜひご検討ください。

遊んだ後は2をまたやり直したくなりました。シナリオ的にはイーラを先にやって、2本編でも私は行けると思います。
ゼノブレ2をイーラのシステムで作り替えたやつ出してほしい。

画像8

画像3

画像3






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?