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「され心地」

2ヶ月ぶりに美容室に行った。
今回でその美容室は来店して4回目になる。
特に毎回指名をしてなかったけれど前回の美容師さんがどうにもこうにも「され心地」がひどかったので、その前にとても「され心地」がよかった女性スタイリストYさんを指名予約した。

「され心地」が悪く感じたのは、その美容師さんが、全然「私」という人間を見てない感じがしたから。
接客態度は悪くなかったのだけれど、髪を切るときの髪の引っ張り具合やシャンプーの洗い方、ブローの時、とにかく痛かった。「力任せ」という感じ。

人の体に触れる仕事はたくさんあるけれど、特にこういった職種の人には、相手の体への「触れ方」でその人の仕事の技量というかお客さんへの思いやりが全面に出るんじゃないだろうか、と思う。

髪をカットするスキルがないとか仕上がりが気に入らないとかそうゆう問題では無くて、仕上がりが悪くなかったことからそこそこスキルはあるんだろうと思う。

でも結局、「大事にされてない感じ」がした。
自分の力がどれくらいの強さで、相手に伝わってるのかを感じられないのは「思いやりがない」のと同じ。
だから私は「され心地」が最悪だと感じたんだろう。

今回指名した女性スタイリストYさんはとにかく心地よかった。
私の髪質についての感想やアレンジのアドバイスも程よいタイミングで教えてくれる。
「ちゃんと見てくれてる」そんな感じがした。
カットやシャンプーの時の、私への「触れ方」が良い。
良い、とはただ優しい感じがする、というのではなくて、私の体も自分の体と同じように触ってる。そんな感じ。
この違いはプロとして何年の経験があるというのとは全く別物で、経験が浅くても出来る人は出来るし、できない人は全然できない。

この一連の「され心地」に対しての対価を払うので高い料金も払える。
ということで今回は奮発して特上トリートメントもやってもらった✨
そして「され心地」は最高だった✨
私はたぶんこのYさんをずっと指名し続ける。

感覚的なことだけど接客業、まして人の体を触る仕事をしている人にとってこのスキルは必要不可欠だと思う。
このスキルで安心感、信頼感が積み重なっていく。

物の価値はひとそれぞれ。
理屈よりも一瞬の感覚でわかることがある。
私はこの感覚を大事にしたいと思う。

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