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定数と変数を見極める〜数学的思考によって前に進む〜

数学をやってこなかった人は定数を動かそうとする。

USJのV字回復をはじめ数々の偉業と成し遂げている株式会社刀の森岡毅さんと、今でしょ!でおなじみの林修さんの対談でこの話をされていて、すごく腑に落ちることがあったので、今回はこのテーマで展開してみることにしました。


森岡さんは意思決定を行う際、数学的思考を活用するということをおっしゃっていて、それを聞き出した林さんが「数学をやってこなかった人は定数を動かそうとする」と解説をされていました。(以下YouTubeの9:50あたり)

私自身、数学は好きだけれど、それがどう社会に出て役立っているのかということを聞かれても明確に答えることができなかったので、「なるほど!そういうことか」と深く頷ける解説でした。

社会に出て、なぜ数学的思考が必要なのか?

それは、「定数と変数を見極める癖がつき、物事に前向きに取り組めるから」と今の私だったら答えます。

ただ、定数、変数といっても捉え方がわかりづらい部分もあると思うので、例を挙げて整理してみましょう。

まず

定数は、自分の力では変え難いこと。

変数は、自分の力で変えられること。

と捉えます。

一人の人生で置き換えると、

定数・・・天気、過去、他人、今の自分
変数・・・自分の行動

と考えることができます。
かなり大まかですが、この程度の分け方がわかりやすいでしょう。
天気や過去、他人(会社の同僚や家族、友人等も含む全ての自分以外の人、環境)、今の自分(見た目や能力)に嘆いても直接的には何も変えることができません。
翻って自分の行動は如何様にも変えられます。
例えば、今の自分の思考能力に限界を感じる(定数)のであれば、書籍を読むという行動(変数)をとることで結果を改善できます。
 
定数と変数によって構成される関数によって導き出される値が現実だと考えることができます。

冷静に考えると当たり前のことのように思えますが、この定数と変数がごちゃ混ぜになっている場合、モチベーションやストレスに悪影響を及ぼしてしまいます。

「なぜ今日は雨なんだ!」「なぜあんな過去の過ちを犯したんだ」「なぜあの人は私のことをわかってくれないんだ」などの思考に陥ってしまうと、どうしようもないことに嘆いているだけなので、モチベーションも湧かなければ、ストレスも溜まる一方だということです。

もちろん私もそういう思考になりそうな時もありますが、定数と変数を見極める癖が付いていたことで、マイナス思考を回避し、ポジティブなアクションに繋げられていたのではないかと感じております。

定数と変数の応用

この定数と変数の考え方はもちろん応用も効きます。
本来変数としうることでも、自分の特別ルールで定数に置き、オリジナルな関数を作ってその導き出させる値(景色)を眺めてみるという実験だってできます。

今の私の場合、「会社員でいること」を定数に置いてみて、その関数でどこまでの値を出せるかという実験をしてみている最中でもあります。

たまたま私はこれを定数に置いてますが、人によっては「公務員」でもいいだろうし、「フリーター」でもいいだろうし、「起業家」でも「サッカー選手」「ラッパー」でも、もちろんそれらの掛け合わせでもいいと思います。
※私の場合は、「会社員」に関しては開拓余地が大きいとみてそれを定数に置いているということになります。

どうせ限られている人生(定数)なのであれば、オリジナルな関数を作って、あーでもないこーでもないと実験し続ける人生も悪くないと感じております。

数学的思考とモチベーション/ストレスコントロール

こういったクリエイティブな思考によって可能性を拡げることができれば、モチベーションやストレス面のケアに繋がりますし、幸福度も自ずと上がっていくということは容易に想像できます。

社会が一人一人の集まりでその掛け算で成り立っているのであれば、私はこのような数学的思考が少しでも一人一人に根付くことでポジティブな可能性に繋がっていくのではと信じております。 

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の「おわりに」に書いた1.01理論で描いた成長曲線のように、一人の小さな思考行動の掛け合わせ、積み重ねが大きな未来に繋がっていくのでしょう。


と、たいそうな話になりましたが、ついつい数学的な考え方をすると拡がる未来が想像できる、これも事実です。

私自身、VUCAと言われるこの時代、より一層定数、変数を見極め、できる行動を取っていきたいと思いますし、ポジティブにオリジナルの関数を見せ合える仲間が増えると嬉しいです。




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