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「語る武具 ~ARMOUR & STORIES~」展

香川&岡山旅行で行った2件目が香川県立ミュージアムでした。

博物館 兼 美術館だからか、とにかく建物がおしゃれでした。入り口両脇にある低い壁が明らかに石垣をイメージしており、堀にかかった橋を渡って登城するがごとし。実際に石垣付近には水も流れていて、館に清涼さを加えています。

カフェは館の内外双方から出入口があり、展示を観るついで、展示なしでカフェだけのどちらも楽しみやすい設計。こじんまりとしてますが全面ガラス張りで開放感があり、とても居心地の良いカフェでした。味も良い。

概要:「語る武具 ~ARMOUR & STORIES~」展

会期:2020年10月24日(土)~2021年12月6日(日)
場所:香川県立ミュージアム
入館料:一般1,000円
音声ガイド:なし
写真撮影:一部のみOK
図録:850円(通販対応あり)

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各パーツがバラされ、対のものの片方は裏側を展示。それだけで貴重な展示なのですが、そこから様々な武具、香川県内の旧藩ゆかりの刀剣と甲冑、火縄銃に刀装具、奉納された刀剣や甲冑、山田蔵人の牛鬼退治伝説とゆかりの品、源平合戦関連の刀装具に村に伝来した武具と、とにかく濃密です。

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展示の一品ずつ、また展示の流れ全体すべてに学芸員さんのこだわりと「物語」を感じ、稀に見る名展示でした。あまりの濃密さと名展示ぶりに今なお圧倒されており、うまく言葉にならない……つくづく行って良かったです。

香川県立ミュージアムの公式Twitterアカウントでは「語る武具」展とその展示品の紹介・解説ツイートが充実しています。関連ツイートは僭越ながらモーメントでまとめてますので、そちらで展示の雰囲気を味わっていただけるかと。

カフェでは展示関係の限定メニューもあります。こちらも凝った作りをされていておいしかった……。購入すると展示品である朱銘長義の銘などの写真が入ったバッジがランダムでもらえます。

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私的感想:すごかった(語彙の消失)

上記が既に感想じみてますが、いやもうすごかった。

パーツ別に並んでるお陰で甲冑の構造がより理解できたし、刀も来歴がレガリアとして隙なく編まれてる刀に長義など見応えのある刀、甲冑も大名家伝来、奉納、村伝来、伝承を念頭に置いた甲冑の修繕記録とバリエーション豊か。刀装具は今までそれほど興味なかったのですが一目惚れしてひたすら感嘆してしまいました。

火縄銃もあれだけの数を一気に見るのは初めてで、何より山田蔵人に退治されたという牛鬼の角が、角が展示されていることに驚愕しました。

いやぁすごかった……素晴らしい展示だった……。香川県には今後も足を運ぶ機会がある予定なので、県立ミュージアムの動向はチェックしておこうと心に誓いました。

限定メニューは2種類いただきました。エリーブルーは炭酸苦手でも飲みやすく、すっきりした甘さ。混ぜるごとに液体の色が変わっていくのが面白かったです。

ニッカリ青江セットのお菓子は丸亀で食べたことがあり、懐かしい。飲み物は通常メニューと思われますが、この抹茶ラテもあっさりしていて飲みやすかったです。

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