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余すことなく書き尽くす

おれが思うに長文の書き方は二種類に大別される。

1.書く材料をそれなりにしっかり集めて、ちゃんと構成を練ってから書く

訴求力の高いテキストを書こうと思うならば、ほぼ必須といってよい手法だろう。欠点はそれなりに練りこんでから書かなくてはならないため、生産速度が上げにくいこと。

2.思いついたことをあまり深く考えずにバーっと書き出す

日常に起こったことを時系列順に並べつつ感想を書くだけでも良い。とりあえず長い文章を書くだけならばこれで充分であるし、生産速度も上げやすい。ただし、これは本当に素人の日記・雑記になりがちであるため当然訴求力は出しにくい。

とはいえ、この方法の大きな長所は書いていくうちに新たなアイデアが出やすいことだ。「手を動かせば頭も動く」とはよく言われることで、粗製乱造でも良いから文を量産していくうちに、衆目を集めやすい記事の種みたいなものが生まれることもある。

すなわち、長文の生産速度と訴求力を両立させるためには1と2の併用が望ましいということだ。

踏まえて、おれが今テキストをメインでアップロードしている媒体は次の三つである。

今までもやってきたことだが、今年からは特に媒体ごとの性格を意識して、それぞれと相性の良い文章をアップし続けていきたい。

①Twitter

言わずと知れたワンツイート140字以内のミニブログ。書きやすく読みやすい構成であるため、noteなどの宣伝媒体としても優秀。相変わらずのジェンダーツイートも含め「Twitterウケしやすい短文」を中心に呟いていきたい。

②note

上記1.の方法を用いて書くことが多い。1000-3000文字程度の合間の時間にサクッと読める程よいボリュームの長文を書き連ねてきたつもりだ。応用として上記2.の手法の中から1.の手法を重ねて記事を作ることもある。

③fans

課金制ファンクラブSNSという変わり種サイトである。ちょっとだけ言葉数多めのオッサンでしかないおれがファンクラブ運営というのも烏滸がましいことこの上ないのだが、金まで払ってコレを読んでくれる人たちは「ある程度おれの人となりにも興味なり理解なりを示してくれているのだろう」と勝手に信じて、今後は2.の手法で書いた長文もたくさん載せていこうと思う。それに加えて、さまざまな理由でTwitterやnoteに載せたくない訳ありテキストもアップしていくつもりだ。

本稿はおれなりのライティング手法の整理を図りつつ、更新頻度がなかなか上げられなかったfundsのテコ入れを兼ねるものである。

加えて、今まで存在しなかった2.の手法で書かれた文章の受け皿をfundsが担うことよって、おれのライティングスピリッツを網羅的にインターネッツへブチ撒けてやるぞという決意表明でもある。

Twitter廃人、いわゆるツイ廃を自認して幾星霜といったところだが、結局おれは記述中毒なのであって、書くことが好きとか嫌いとか以前にどうにも自分から辞められそうにないのだ。

これが才能なのか呪いなのかは周りに決めてもらうとして、辞められないものには一生涯付き合っていくつもりでなるたけ余すことなく書き尽くしてやろうと思う。

記述中毒に限らず「依存とどう付き合うか?」というのは多くの人にとって共通のテーマであるはずだが、こと自身の依存については「飽きるまでやり尽くす」という方法で向き合っていきたい。

そうやって書いて書いて書き尽くしたあとでついに書きたいことも無くなり、そのうちに寿命も尽きそうな老境に達したおりに、できることならば死の床で自分の書いたものを読み返してみたいと願う。

そのときに「青臭くて稚拙で恥ずかしいものを書いてしまっている」と思うか「さすがおれだ。若いうちからなかなか面白いこと書いとる」と思うかは分からないけれども、今からなんとなく楽しみだったりもする。

ど素人のおれがことさら気取って文豪じみたことをやりたいわけではない。おれはおれの自己満足を極めるような生き方と死に方がしたいだけなのだ。これを読む君たちは違うのか?

(了)

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