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令和老害論

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どんな人格者であれ遅かれ早かれ/多かれ少なかれ老害になってしまうものなのだ。それでも自分がそこから少しでも離れようとするならば

1.「自分も例外なくいつかは老害になる。すでに片足を突っ込んでいる」と強く自覚すること。

2.早くから後継者を育てること。

3.自身の衰えに鋭敏になり、それを感じた頃から隠居の準備を始め、2.の後継に譲ること。

4.なるたけ早く死ぬこと。

などだろう。西部邁が冷たい水の中で自らを裁した高潔さは聖人の域に達する。かれの著書はいつか読み込まねばなるまい。

ただ彼のような覚悟を一般化することは出来ないし、おれはおれで耄碌した自身を溺死せしめるような根性は情けなくも持ち合わせていない。

おれが老境に達するまでに安楽死や終末医療についての議論/技術が進展することを願ってやまない。

また、今の老害を見てみれば分かるはずだが、とっくにいい歳なのに後進へ地位や権力を委譲せず、ロクに育てもせず、なんならまだ若いつもりで若者の代弁者面する奴らばかりではないか。これこそ地上で最も醜い生き物だろう。

おれはまだアラフォーだが老害バイアスというのはきっと静かに静かに忍び寄るものなので、今のうちから「ああはなりたくない」と強く戒めておくこととする。

また、今回のコロナ騒ぎで我々のような団塊ジュニア世代は、それより若い方々の貴重な青春イベントや繁殖可能性を奪取した超老害としていずれ強烈なヘイトを受けることとなるだろう

我々が団塊を老害扱いするのと全く同じ構図である。つねに歴史は繰り返す。あるいは繰り返さずとも韻を踏む。古いは新しい。新しいは古いものなのだ。

(了)


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