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オイパラ不動産日記🐰11日目(はじめての買い付け編)

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ここんところ多忙であったため、なかなか不動産方面には触れなかったのだが、久しぶりに進展があったので書き留めておこう。

先日、内覧に行ったボロ屋が思ったよりマシなボロ屋だったので買付書を仲介に出しに行ったのだ。

初体験につき期待と不安を併せ抱きつつも「しょせん人と人との交渉事に過ぎんやろ〜」と半分出たとこ勝負でやることにした。逡巡より拙速である。半分はちゃんと勉強したんやけどね。

たとえば、相続物件は値引き交渉しやすいとか/何年も売れ残ってる物件も上に同じとか/雨漏りとか傾き、水回りの強烈な傷みはめっちゃ金かかるとか/基礎割れと塗り壁は最悪の組み合わせとか(亀裂がどんどん伸びて修繕地獄に陥りがち)そんなこんな感じだ。大体のことは先輩大家とYouTuberから学んだ

ただノウハウは所詮ノウハウに過ぎず、一軒買ってみないとわからんことが山ほどあるためどうやってもギャンブル要素は残るのだ。とはいえ、おれは元々ギャンブルがわりと好きなので性に合ってる気はしている。

じっさい、仲介業者はおれの買付価格と要望を書面と口頭で売り主に伝えるだけにつき、おれが出来ることはそんなに多くない。

というわけで、まずは仲介を味方に取り込みたいと考えた。大幅値引きが通ったら仲介料の他にマージンを上乗せすることや/この取引が通ったら二軒目三軒目も御社に頼みたいこと/また単に御社は家から近いのでとても来やすいことなど相手のメリットや感情に沿うことを意識した

もちろん相手もプロの海千山千なのでそう簡単に信用されるわけもないが、そんなに悪い印象は持たれなかったはずだ。結局人間同士は気の合うやつと連みたいし、取引もしたい生き物だと思っている。

この辺が他の投資と不動産投資が一線を画すところで、不動産は業者と連み倒してなんとか利益を分け合うような交渉術がキモになってくる筈だ。

それと共に実物たるボロ屋を切って貼って直すわけなので、実地的な知識も当然必要となる。

再建とか復興みたいなものに心躍る人間に向いているはずだし、そうでない人間は相続でボロ屋を貰っても安値で手放すことがあるのだ。

そういうのを狙って400マンの物件を150マンで大幅指値入れたわけだが、この場合の反応は大きく分けて三つらしい。

1.けんもほろろに蹴られる

2.そのまま売買成立

3.それより高い値段を提示される

1.はどうにもならないが、売主の状況としては、荷物も殆どそのままでロクに手入れもしていないボロ屋を何年も売ることも、当然貸すことも出来ず、維持費(固定資産税とか)ばかり取られているはずだ。いわゆる負動産である。

「タダでも引き取ってほしい、この際いくらでもいい」と思ってる可能性だってまあまあ有る。

そこで私の150マン指値が来たらどうなるか。2-3に流れる可能性もそこそこ高いと踏んでいる。

不動産投資は株やFXとは違い、実際のヒトとブツをイジる分の面倒さはあるが、工夫の余地も大きくゲーム性が高い。成功すれば20%〜みたいな利回りが出ることもある。

株式で年利5%出せたら上手いと言われることから考えるともちろん破格だ。当然損するときもそれなりの額になるわけだが、この指値が通ればまず損にはならない。

結局不動産投資の最大のリスクヘッジはとにかく安く買うこと、勉強すること、人との関わりを楽しむことなのだろう。

仲介とはあえて硬すぎる敬語を使わず、かといってタメ口にもならず、体育会系が使うような「マジ頼りにしてるっス!」みたいな崩し敬語でやり取りをしてみた。

するとそれなりに感触があって、余談にそれてもそれなりに盛り上がったし、一定の信頼感は構築出来たような気がする。実のところ体育会敬語は相当優秀なコミュニケーションツールなのだろう。

なんせ仲間を増やす速度が段違いだ。そして仲間を増やせる人間は結局カネも増やしやすいのだ。

今後も「人と話せばカネ増える」という指針とフロンティアスピリッツを持って不動産と向き合っていきたい。

ていうか、まず一軒目買えるといいな。息子が生まれた日に見に行った物件なので、それなりに愛着を持って借家に仕上げられる気がしているのだが・・・

と、ここまで考えて実際に買付証明書を出したのが、数日前のこと。

ついさっき仲介経由で売主から返事があった。結論から言うと1.であった。「満額でしか売らん!」とのこと。

「放置ボロ屋のクセにお高く止まりやがって、せめて3.だろ。売れ残れ!雨漏りしろ!」という呪詛を唱えたくもなったが、そもそも論としておれが無茶な指値を入れてるのでまあ仕方ない。

メルカリだっていきなり半値以下の値引き要求が来たらフツーは撥ね付けるわな(不動産は維持費が掛かることや老朽化による減価性という特殊性はあるものの)。

「残置物(古家に残されたゴミ)処理もこちらで致しますよ〜」などのカードを投げてもみたのだが、売主はどうにも頑なだった模様。こういうこともある。

次回はもう少し指値を甘くしてみたり、自筆で売主へのお手紙を添えてみたりと工夫しつつ買付を出してみようと思う。

お手紙とはたとえば「私はむかし古家に住んでおりまして中古物件に思い入れがあり、御宅を大変のどかでよい場所にあって一目で気に入ってしまいました。是非とも再生してみたいと考えております」みたいな情に訴えるでっちあげ作文である。

そーゆーのはわりと得意なので、たとえ10万でも値引きに役立ちそうなら書いてみたい。それで指値が通ったら10万円の価値のある作文になるわけだ。

なんにせよ、今回のことは「失敗した」「何かを失った」というよりも「経験値を得たのだ」と前向きに捉えていきたい。

とはいえやっぱり少し疲れたし、心にはキたね。次は買えるといいな。

つづく。





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