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しゃべるアニクラ番外編 イベント告知のフォーマットと豆知識

2022/01/09のしゃべるアニクラのテーマは「イベント告知あるある」というお題で、イベント告知のツイートやツイプラに書いてある情報が足りていないことで、イベントに行く気が起きない(印象として不親切というイメージを受けた)という問題点を観測できました。

そのために、「最低限これは入れておこう」という情報のフォーマットを共有するのが一番良いと思ったので、ここで共有します。

■必要最低限な情報とは

  1. いつ(◎年◎月◎日 OPEN◎時~CLOSE◎時)

  2. どこで(住所、会場名前、可能なら地図)

  3. なにを(イベントのコンセプト)

  4. だれが(出演者、ゲストなど)

  5. なんのために(どういう人が楽しむために開催するのか)

  6. いくらなのか(予約/当日で何円 ドリンクが付く/付かない)

 この6点の情報が入っていれば、告知として成立します。
告知文章や告知画像(フライヤー/チラシ)を作る際に上記の要素が抜け落ちていないかを確認してください。

 これが満たされていないイベント告知をちょいちょい見かけるので、「そんなこと当たり前でしょう?」と思っている方も、改めて内容を見返してみましょう。逆にイベント告知したいけどどうすればいい? と思った方は上記の6項目を「イベントの宣伝段階で情報をまとめるときに、この要素が満たされていれば解りやすい告知になる」と思う情報を整理するのにも使えます。

クラブもイベントもライブも行ったことない人がいる前提で書いたほうが良い

「¥2000/W1D」などの表記は解る人間にしかわからない、と思ってください。「入場料2000円(ドリンク1杯つきます)」でようやく解ると思っていただければ幸いです。ライブハウスなどでは入場料に加えてワンドリンク代を徴収する場合が多いので、こういうときはそのまま「入場料2000円に加えてドリンク代600円がかかりますので、入場時に2600円をご用意ください」ぐらいまでハードルを下げましょう。これを見て「ダサい」って言ってる人はどう書いても文句いうだけで来ない人なので、放置していいです。

■行きたいイベントとして選んでもらうために加えたい情報

 上記の情報に「初心者向け」「一人でも安心」「◎◎の曲がかかるから楽しめる」というアピールをされている告知を見ますが、ターゲットに対して「こういう風に楽しめるサービスを提供するので、初心者やお一人様参加でも安心です」まで添えていただけると、安心度が大きく上がります。以下に例としてこういう施策をしているところもあるというサンプルを出します。

  • アニクラは大音量で好きな作品の音楽が流れたり、アニソンが好きな人達が集まる催しです。楽しみ方が分からないかも知れませんが、音楽をまずは楽しんでみてください。

  • 初めての方が「どうしよう」となっているのを見かけたら、スタッフがお声がけします。

  • 音楽や作品の話題を楽しみたいか、単純に音を楽しんでいるかどうかをお伺いします。

  • 音楽を楽しみたい方は、「音を楽しんでいます」と返していただければ幸いです。

  • 来場者や演者と話したいけどきっかけが掴めない方は、お声がけの際に「初めてですけど、お話したいです」とお伝え下さい。ご案内します。

 これはかなり丁寧すぎるとは思いますが、初心者でお一人様というハードルを思い切り下げるには、こういった「イベント開催者の配慮」を見える化して書いておくと、「じゃあ行ってみようかな」となります。

■イベント告知をテキストにするときのコツ

人間のシステム上、理解できていないことは文章に出力できません。なので、自分がきちんと理解しているか、相手に伝わるかの経験値をアップさせましょう。

箇条書きで入れたい情報をまとめる

最初にお伝えしたとおり、イベント情報を箇条書きでまとめます。この時点で漏れがないか、伝えるべきことは基本情報以外にあるのか、を確認しましょう。そのうえで箇条書きのままで行くのか、文章にするのかを考えて、より伝わりやすいと思う方法で文字入力します。

デザインと情報量のバランスは、情報が正確かつ充分なことを前提に

可愛いイラストやフォントでのイベント名があると、魅力的なフライヤーになるので、そこは頑張りたいところですが、優先順位としては「来たいと思われたときに問題なく来てもらい、満足してもらう」が上になるので、はじめに情報ありきで考え、その上でデザイン頑張りましょう。

動画でイベント告知したほうが良くない?

動画の時代なので情報を動画にするのもありですが、絶対にテキストも必要になります。たとえば住所をコピペして検索するだけで、大抵の人は会場にたどり着けますし、遠くのエリアの人は「へえ、こういうのがあるんだ」と思ったときに、行けるか行けないかの判断が出来ます。

動画が解りやすいかどうかは映像作成の技術や手間を考えると正直、元から動画作ったりしている人ならいいですが、そうでない人は相手の通信費と時間を奪っている可能性が高いことを考慮したほうがいいです。

映像に出来るなら台本があるわけで、その情報をまとめてテキストで並べたものと合わせて、公開するのを推奨します。

イベント界隈の人間でなければ、DJの知名度は皆無だと考える

 イベントに精通していれば「あ、あの人出るんだ、行きたいな」になりますが、初心者/初参加は正直DJの名前は解りませんし、「何が体験できるのか」の方が重要です。イベントの方向性でゲストやレジデントDJの名前を大きくするのか、サービスを解りやすく書くのかは変えたほうがいいでしょう。

ネットに上げる前に下書きを誰かに読んでもらう

 Twitterにアップしたときに、情報間違いや誤字などがあり、せっかくいいねRTがついたツイートを消して上げ直す、みたいなことは絶対に発生するという前提で考えたほうがいいです。

 世の中のあらゆる書籍はだいたいプロが書いて、編集チェックもしているはずなのに、誤字やミスが発生することを考えれば、もう前提として「ミスが紛れ込んでいる文章を細かく確認する」という考え方で読み直し、友人などに読んでもらってからアップするとミスが劇的に減ります。

 あとgoogleクロームでWin/Macを使って入力する際は、Twitter以外のツイプラやノートなどで情報をアップする前に、開発者機能を使って「スマホやタブレットでどう見えるか」を確認しましょう。

 WinならF12キー、Macなら⌘+option+iで確認できます。基本的にネットに作品や文章などをアップする際はこの機能を使って「一番見られやすいスマホ環境を想定しての情報発信」を意識することをオススメします。

まとめ

 地域差はあるのですが、日本全国でイベントが毎日のように行われており、クラブは交流の場という面もありながら、「クラブは楽しいから体験してほしいな」「興味がある人を増やしたいな」と考えている方も沢山いると思います。

 なので「告知には誠意と気配りを込める」ほうがより良い効果を得られます。いいイベントがいい告知をしていれば、絶対に広まりますし、他のイベントもそれを観測したら改善するので、全体的に良くなることだらけなのです。

そのためには発信者として「日本語を上手に扱う」スキルを磨き、「自分が初心者だったり、来て欲しいお客さんだったら、どういう情報があると行きたくなる?」という自問自答と練習(誰かに見てもらう)を繰り返すことを推奨します。

一番最後に、イベント告知テンプレートを置いておきますので、ご活用ください。みなさんのクラブライフが、より良くなりますように。(執筆35分)

テンプレ

  • イベント名

  • 開催日

  • 開催時間

  • 会場の住所

  • MAPの有無

  • ジャンル

  • イベント詳細

  • イベントスタッフにお願いする配慮

  • 入場料

  • ドリンク代を含むか否か

  • 含む場合はドリンク何杯か

  • ハッシュタグ

  • ツイート下書き

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