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読感#1: 音楽はどこへ消えたか?

月一冊を目標にだらだら1人読書部。
Kindle Unlimited 入ればモチベになるか...

「音楽はどこへ消えたか?」(城所岩生著)

読んで感じた著者の主張は..
- とにかくJASRACはカスラック。
- 日本の著作権法が超利権重視でオールドスクール、時代に合ってない。諸外国で採用されている「フェアユース」を日本でも導入するべき
- 保守的な姿勢、短期目線の利権重視で縛った結果、日本はIT面、医療面の技術革新で海外に遅れを取った。
- 文化面、教育面でも悪影響を与えている
- 著作権法改正の審議会 (=文化審議会著作権分科会)のメンバーおかしい(半数近くが権利者団体)

ざっくりだらだら感想..
- 2019年の法改正でこの先JASRACと音楽の著作権に何か変化は起きるか、、が気になり読んでみたけど結果...うーーn微妙。
- Winnyの例、JASRACの音楽教室への課金の例を挙げて、権利団体を相手に取ったスーパーレフティーな思想の主張本(ディスり本)かな
- 本質的な(法律的観点からの、ニュートラルな)著作権の話が読みたかった、知りたかったわけではないけども。
- 「身近な事例をQ&A形式で57例掲載」「法改正で日本の未来は...」みたいなフック... だけど実際は、ほぼすべてのQが、著者の持論(=A)を展開するためだけにも思える超恣意的なもの。ところどころ悪意さえ感じるわ
- まあ概ねなるほど.. 著作権に関してはレフティー志望やし賛成なんだけど。くっさいQ&A的やり口、語り口が性に合わず。頭いいひとにジェリーなだけと言えばそれまでかな。
- これだけ法律緩和/改定を..の主張が強い本の冒頭で、「本書に掲載されているコンテンツの著作権は、著作権法により保護されています。」の記載。本の内容とは直接関係ないけどなんだかなあ
- Noteに引用載せたら怒られるのかなあ
- 漏れがち、というか個人では実質不可能な権利の使用料徴収(印税収入)は皆さんどうしているだろう
- Bandcampなり個人でやってるひともいるにせよ、、まーJASRAC以外の選択肢はそうそうないのかな
- 仕事絡みでイロイロやられてるひとに聞いてみたいけど、政治や宗教談義ばりに気を使うテーマなのかな(言い過ぎか)
- あんまり意識したこと中田けど日本は権利周りの憲法、堅いんですねえ、まあだからこそJASRACが存続できてるのかも。
- 日本人の個人レベルではあまりオラオラしてる感じはしないけど。USはその逆。コーヒー熱いだけで訴えたり個人は権利主張オラオラしてるイメージ、でも国レベルでは緩いんですねえ
- 「フェアユース規定」:利用目的が公正(フェア)であれば、著作者の許可がなくても著作物を利用できる規定。フェアな利用であるかどうかは、「利用目的」「利用される著作物の市場に与える影響(市場を奪わないか)」などの4要素を総合的に見た上で、判断される。明確な規定というか線引きはむずそうだけど実際どうなんでしょう
- カスラックと言われる所以、過去の揉め事(クラブキャッツアイ事件、まねきTV、爆風スランプのファンキー末吉、教授コメなど)は知れて良かった。まあ飲み会ネタ...
- しばらく寝かせてもう一度しおりを見返して読もう

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