何をしたって結局、金を稼いだもん勝ちだっぴ♡……なのか?

投資のコツとか、会社勤め以外の効率の良いお金儲けの方法とか、そんなもん僕は知りません。

ずーっと途中で録画視聴が止まっていたドラマ、「石子と羽男」ようやく見終わりました。

クライマックスの題材は、不動産投資詐欺。
マンション買うなら今だよ!
でも本当は君が損するけどね!フヒヒw
つーか、騙される方が悪くない?
君が勉強不足の弱い人間だからだよ?

そんな法律の抜け穴を利用した、悪どい詐欺の被害にあった人達を救っていく痛快な話でした。

最近はお金の稼ぎ方も多種多様ですね。
スパチャ、転売、Amazonの欲しい物リスト開示、オンラインサロンなどなど…。

個人から個人へお金や商品が流れて、そのやり取りに正式な起業の手続きとかもなく、アプリで誰でも簡単にできちゃう。
孫にお年玉あげる感じでサラサラ〜っと流れています。

普通の会社員でいるより、芸能界やYouTubeで売れたり、起業して経営者になったり、性風俗で働いた方が今よりよっぽど高額な給料が手に入る。

大抵の大人なら「まぁ、そうなんだけどさ。」と、ふんわりイメージできると思います。

いま勤めている職場より高給を貰える手段の存在を、世の中の大人達は知っているにも関わらず、なぜそうしないのか。
そこを目指して、生きないのか。

そんな「稼げない生き方」を選択してる人達を今回の敵は"力の弱い人間"と見下します。

力の弱い人間は惨め。 
弱い人間は、一生弱いまんま。

そう言った思考の持ち主です。
金も権力も持ち合わせたキレモノです。

しかし何と、タバコのポイ捨てであっさり逮捕されます。
ポイ捨ても53回ともなれば立派に逮捕されるだけの罪になるんですね、知らなかった。
その53回目を羽男達は警察と共にロックオンした訳です。

しかしそれでもラスボスは「この程度の罪どうって事ない。弱い人間など怖くない、すぐ戻ってくるよ。」と余裕綽綽。

でも羽男は言います。

「そもそもみんな力の強い人間になりたいなんて、思ってないんじゃないでしょうか?」

うん、この一言に尽きる。  
最高にスカッとした台詞でした。

ここからは捻くれた僕の妄想に過ぎませんが、この世界は今回のラスボスの様な人が沢山いる様に思います。

所詮世の中、弱肉強食。
自分の欲望を、金と力で実現していく生き方こそ至高。
それが出来なければ惨めな人生。
価値のない人間。
金と力があれば惨めな思いなどしないのに、馬鹿な奴らだらけだ。

確かに、お金があれば色んなものが手に入る。
我慢とは無縁。
思いのままの人生が送れる可能性がぐーんと上がります。

でも、なぜそんな考え方しか出来ないの? 
何で0か100なの?

僕はそう思うと同時に、そういう人たちにはその人たちなりの過去があり、心の傷もあったんだと思います。
自分の夢や希望が砕かれた惨めで孤独な瞬間があって、その原因が金や権力の不足だとわかれば、次こそはと息巻いて、手に入れようと躍起になる。
もしくは幼少期から金と権力にら囚われた大人に囲まれて、価値観の刷り込みをされながら大人になってしまったとか。

しかしどちらにせよ、その結果が、ですよ。

その結果が他人を騙し、傷つけ、見下し続けるしかない生き方。

僕はラスボスをとても可哀想で、自分の唯一の自信である"力"が消えてしまうその時が来てしまわないように、毎日怖くてたまらないだろうなと思ってしまいました。

前から言ってますけど、金持ちだろうが貧乏だろうが孤独という最強の猛毒からは人間である以上、逃げ切れません。
それと闘うための愛であり、夢であり、金、地位、権力なのではないでしょうか。

なのに自ら進んで孤独に飲まれに行くような生き方をしてるのはどこの誰だよ。
そう思ってしまったのです。

結局そのラスボス詐欺師は政府からカーボンニュートラルプロジェクトの理事を任されていたのですが、クビにされてしまいました。
そこでようやく視聴者の溜飲は下がったのかなと思います。
でも結局、詐欺の罪は立証出来なかったんですけど。
そこがリアル。
ざまぁwだけど…こんちくしょー!

セカオワかラッドか忘れましたけど、正義の中には沢山の犠牲があるみたいなTwitterがあったような気がして、本当にそうだなと思います。

素晴らしいドラマでした。
〆はラッドの主題歌で。






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