加工美人と、ピッチ補正

以前から女性のメイクや顔加工アプリと音楽におけるエフェクターやピッチ補正など、元の素材に手を加え、仕上がりを良くすると言ったツールはどの業界も似ているとな感じていました。

そして今日たまたま「YouTubeで人気のファーストテイクはピッチ補正してるけどええんか?」的なツイートを目にして、少し考えてみた所存です。

まず音楽。
歌の上手さを機械で作り出せるようになってからもう随分経つと思います。

ピッチ補正は音程を修正する作業で、カラオケで言うところの、音程バー1ミリもずれません状態を作り出す事が可能です。
あとはタイミングですね。
ラップで早口になりすぎたところを少しゆっくりにしたり出来ます。
これは音楽を制作する側に回らないと中々知る事のない情報です。

顔加工で言うとシワを消して肌色の調整、最近では鼻や口、顔の輪郭も変えられたりしますよね。
画像じゃなくて動画にも適応してるのが本当にすごい。
これも普段メイクやアプリに馴染みのない男性には回ってこない情報かもしれません。

重複しますが、素材に手を加えてより良い仕上がりでコンテンツを提供したいという気持ちは何かを発信する側の人間にとっては当たり前の思考だと思います。

歌がうまけりゃ良い、可愛けりゃ良いじゃん
例えそれがどんなに原型とかけ離れていようともさ。
そんな考えの人も当然いるでしょう。
自分を含め、現代の消費者達はコンテンツの消化速度がインパラですから、好きなコンテンツが出来上がるまでの過程に興味を持つなんて人はごくごくごく少数派ではなかろうかと思います。

しかし!だからといって制作側が「消費者なんかどうせ上辺しか見てないし、こんなもんでええやろ」とナメた気持ちでコンテンツを発表してはいけないのでは?と個人的には思います。

コンテンツの制作過程から発表までの経緯に改めて興味を持ち、考えるというのはとても大事な事なのです。

まぁでも確かに一発録りって言うからには後でちまちま音程直したり、ディエッサーで歯擦音削ったり、コンプで音量整えたりなんてイメージはしづらいですよね。

そんなの素人だましじゃないか!なんて意見もわかるっちゃわかりますが、多くの人があの自分だけの特等席ライブ感を味わいたくて楽しみにしてるかなと思うので、また幸せならオッケーですニキが身体中を駆け巡っていきます。

いつの時代も、どの業界においてもお客様というのはド素人のままでいてくれませんと。

上手にお金稼ぎが出来なくなる輩も大勢おりますもので…。

ぶひひ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?