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【思い出話】ギャルルの再ブレイク

 先日、TBS系列の朝の情報番組『ラヴィット!』でギャルルの「Boom Boom めっちゃマッチョ!」をギャル曽根・時東ぁみ・本田仁美(AKB48)で披露したことが話題になり、ツイッターでは“ギャルル”がトレンド入りした。木曜レギュラーのギャル曽根が出演するコーナー「全国アンテナショップグルメ 曽根-1 グランプリ」の試食シーンにおけるBGMとして「Boom Boom めっちゃマッチョ!」やカップリングに収録されている「女のウルトラ」が流れたことをきっかけに番組でネタにされるようになった経緯があり、今回は番組開始2周年を記念して視聴者のリクエストに答えるという形で、1日限りの再結成(?)が実現した。まさか令和の今になって再評価されるとは思ってもいなかった。

 大食いギャルとして注目を集めていたギャル曽根(そねね)、つんくプロデュースで秋葉原を中心に人気を集めていたメガネっ娘アイドルの時東ぁみ(ぁみみ)、元モーニング娘。でソロタレントとして活動していた辻希美(つじじ/リーダー)という異色の組み合わせで結成されたギャルル。

 新ユニット結成記者会見でギャルメイクを施した辻が「(喫煙スキャンダルで所属事務所を解雇された加護亜依について)あいぼんの件は残念だったが、これからはギャルルとして頑張っていきたい」などと気丈に振る舞う様子がワイドショーで繰り返し流れていたが、結成から2週間後に杉浦太陽との結婚および妊娠9週目であることを発表し、ギャルルを脱退せざるを得ない状況となってしまった。

 その後は辻の代わりに救世主(?)としてギャル曽根と同じ事務所(ワタナベエンターテインメント)で安倍なつみの実妹である安倍麻美(あべべ)が加入し、急ピッチでアーティスト写真やレコーディングを行い、2007年6月20日に予定通りリリースすることができた。

 ハロー!プロジェクト所属ではないことや結成直後のドタバタが大きく響き、オリコン初登場19位と振るわない結果となったが、テレビ東京系『キティズパラダイスPLUS』のタイアップやプロモーションの一環として『めちゃ×2イケてるッ!』をはじめとするバラエティ番組に出演するなど新生ギャルルをアピールしていた。

 渋谷C.C.Lemonホール(旧・渋谷公会堂)で行われた新曲発売記念イベントでは、ギャル曽根が大塚愛の「さくらんぼ」、時東ぁみが自身の持ち歌、安倍麻美は姉・安倍なつみの「恋のテレフォンGOAL」をそれぞれ披露し、ファンを沸かせた。

 元々、1曲限りの企画ユニットだったのか辻の脱退が大きく影響したのかわからないが、『キティズパラダイスPLUS』のタイアップ終了後は動向が見られず、程なくしてギャルルはフェードアウトするように活動を終了した。

 その後はYouTubeの普及で海外ファン(というより、日本文化に興味がある若者?)に知れ渡り、「Boom Boom めっちゃマッチョ!」踊ってみた動画を投稿する人が続出。ちょっとした一大ムーブメントとなり、世界各国にいる日本アイドルファン(当時はヲタクと表現)を紹介する番組などでも紹介されたことがある。

 ギャルルの活動期間は1クール程度。ハロプロファンからも関心がなかったように認識していたユニットが、『ラヴィット!』で再び日の目を浴びることになったのだから驚き。お蔵入りとなったオリジナルの「Boom Boom めっちゃマッチョ!」を音源化してデラックス・エディションといった形でリリースしてほしいものだ。

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