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まもなく始まる音楽特番についての話

 今年も残すところ2ヶ月となった。11月下旬になると、民法各局のレギュラー放送がひと段落し、年末に向けて特番が増加する。特に音楽特番は11月中旬の『ベストヒット歌謡祭』を皮切りに『ベストアーティスト』、『FNS歌謡祭』、『ミュージックステーション スーパーライブ』、『レコ大』、『紅白』、『CDTV年越しライブ』…と続く。通常のレギュラー放送とは異なり、何十組ものアーティストが出演し、特番でしか見ることができないコラボレーションが行なわれるためアイドルファンはチェックに余念がない。

 近年はTVerなどの見逃し配信が用意されているが、音楽番組は権利上の理由で配信されないことも多く、生放送ならではの臨場感が味わえないため筆者は必ずリアルタイムで視聴している。ただ、事前にタイムテーブルがSNSで公開されているとはいえ、正確な時間がわからないため別のことをしていたら出番が終わっていたなんてこともしばしばある。本編とは関係のない系列番組と連動したコーナーが差し込まれていると、ついつい時計を気にしてしまい、ソワソワしている自分がいる。

 2000年代の音楽特番は全体的にまとまりがあって見やすい印象があった。筆者が10代だった頃は『紅白』以外はタイムテーブルなんてものは一切なく、事前に歌唱する楽曲もわからなかったが、本番までに何の曲を歌うのか予想をしながら見るのが楽しかった。観客を巻き込んでしまう生放送ならではのハプニングもあったが、近年は防犯上の理由でそういったことも少なくなり、淡々と歌とVTRが交互で進められていくのが何とも寂しい。

 今年はどんな出演者が勢揃いするのか、どんなハプニングが起こるのかリアルタイムで見ていきたいと思う。

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