感想『PERFECT DAYS』:ルーティンの美しさ、素敵そうなプロジェクトの欺瞞、おっさんの願望がつまった女性陣
役所広司の演技はやはりすごかった。説明的すぎない脚本も相まって、彼の表情ひとつひとつに惹きつけられた。彼が控えめに笑う時、同じくほっこりした気持ちにさせられた。
豪奢とはベクトルが異なるが、自然を愛で、本を読み、音楽を聴く彼の暮らしぶりはとても豊かであり、羨ましさを覚えた。ルーティン的な所作も見ていて気持ちがよかった。特に、玄関で財布や鍵を綺麗に配置し、出かける時にそれらを順番に手にしていく様は妙に美しかった。
このように、平山という人物や画的な美しさという観点では良い作