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冬のJR只見線に小出駅から会津若松駅まで乗りました。タイムラインとともに景色をお届けします。

只見線とは?

只見線は、新潟県魚沼市にある「小出駅」と、福島県会津若松市にある「会津若松駅」を結ぶ、全長135.2kmを結ぶJR東日本の路線です。小出駅から会津若松駅までは、4時間12分ほどかかります。世界で最もロマンチックな鉄道と呼ばれ、その美しい景色は多くのファンを惹きつけています。

只見線に乗ろう!

只見線は「小出駅」と「会津若松駅」を結ぶ路線です。なので、小出駅出発と会津若松駅出発の2つがあります。ウェブ検索すると、会津若松駅発の人が多いですが、私は小出駅発を選びました。理由は「会津若松」に宿泊したかったからです。それでは見ていきましょう。

只見線の旅スタート

13:12 小出駅出発

小出駅、出発直後の運賃表

いよいよ出発です。車内の座席はほぼ埋まっていました。ですが、2人掛けシート、4人掛けシートは相席であれば空きがありました。

座席シート(手前が会津若松駅方面)

私は30分前に小出駅に着いていたので、2人掛けのシートを確保できました。

小出駅を出発

季節は3月中旬、冬も終わる頃ですが雪景色が続きます。「入広瀬駅(13:45)」、などで、地元らしき人が乗り降りしていきました。

出発直後の車窓「藪神-後広瀬」間
車窓「入広瀬-大白川」間

13:57 大白川駅出発

「大白川駅」を出た後、スマホの電波が少しだけ途切れました。只見線は山間を抜けていくので、この後も何回か電波が途切れます。

さて、大白川駅-只見駅間には、もともと田子倉という駅がありました。ただし今は廃駅になっています。車窓から廃駅が見えるようですが、私には分かりませんでした。

廃駅の影響もあってか、この区間はとても長いです。「大白川駅」から「只見駅」は約30分間、ノンストップで進みます。この間に、新潟県から福島県の県境をまたぎました。

14:25 只見駅到着

只見駅

出発から約1時間かけて、最初の大きな駅である「只見駅」に到着しました。ここで10分間停車します。

只見駅で10分間の停車

座りっぱなしだったので、休憩を兼ねて車外に出てみましょう。ホームには、只見線の魅力を伝えるパネルがありました。田子倉ダムや浅草岳といった名所があるようですが、すごく遠いです。

只見駅の観光案内用パネル

14:35 只見駅出発

10分間の停車を経て、再び電車が走ります。線路と並走して「只見川」が流れます。

只見駅、出発直後の運賃表

14:44 会津蒲生駅発

「会津蒲生駅」では、沿線の人が手を振っていました。歓迎されているのでしょうか、うれしいですね。

只見線には、終点「会津若松駅」を含め、会津と名の付く駅名が17駅あります。ここ「会津蒲生駅」は、「小出駅」から乗車した場合、最初に会津が付く駅です。

第八只見川橋梁

只見線には「只見川橋梁」と名の付く橋が全部で8つあります。ここで最も新潟寄りの「第八只見川橋梁」を通ります。

トンネルとトンネルの間なので、かなり分かりにくいです。私も分からなかったので、写真を撮れませんでした。

14:50 会津塩沢駅発

会津塩沢駅

河井継之助終焉の地と書かれています。戊辰戦争の一部をなす北越戦争で長岡藩側を主導した人です。車窓右側から只見川がとてもきれいに見えました。

14:59 会津大塩駅発

全体的に駅間の長い只見線ですが「会津大塩駅」から「会津横田」駅までは、たったの3分です。この短い区間に「只見川橋梁」の一つがあります。

第七只見川橋梁

先程の「第八只見川橋梁」は只見川を横切らず、川の端ををかすめていただけでしたが、「第七只見川橋梁」は只見川の上をはっきりと横切ります。ただ。これも写真を撮れませんでした。橋全般に言えるのですが、車窓からは分かりにくいです。

15:09 会津越川駅発

「会津越川駅」を出た後、車窓左側に、とても大きなダムがありました。「本名ダム」です。

本名ダム

昭和29年に完成した、東北電力の発電専用のダムです。かなり大きなダムで、乗客のほとんどが写真を撮っていました。

第六只見川橋梁

本名ダムの脇に掛かる橋です。本名ダムに夢中で「第六只見川橋梁」の存在に気が付きませんでした。なので写真はありません。

15:19 本名駅発

本名駅

先ほど通った、本名ダムと同じ駅名「本名駅」です。余談ですが「本名駅」の前後は「会津」が駅名の前に付く駅が続きます。本名駅まで5駅(会津蒲生駅、会津塩沢駅、会津大塩駅、会津横田駅、会津越川駅)、本名駅から先3駅(会津川口駅、会津中川駅、会津水沼駅)は、駅名の前に会津が付いています。

第五只見川橋梁

これまで撮影しそこねてきた「只見川橋梁」ですが、偶然「第五只見川橋梁」だけ撮れました。

前方に見える「第五只見川橋梁」

車体前方からなので貴重だと思います。

15:25 会津川口駅着

2回目の停車です。約6分間止まります。只見線は基本単線なのですが、ここで初めて対向車と入れ替えです。乗客がお互いの電車を撮影し合いました。かなり標高が高いのか、遠くのほうが霧がかっています。

会津川口駅で対向車と入れ替え(左が小出駅方面、右が会津若松駅方面)

15:35 会津川口駅発

「会津川口駅」を出てすぐ左側、赤い屋根が特徴的な「大志集落」が見えました。電車は変わらず、只見川と寄り添いながら進みます。

車窓左側「大志集落」

15:39 会津中川駅発

赤い屋根の集落が続きます。このあたりは民家の数が多いようです。

第四只見川橋梁

8つの「只見川橋梁」も後半です。橋梁は、準備していないと撮影するのは難しいです。ちなみに、「第四只見川橋梁」は、国道252号の水沼橋の歩道から撮影ができる唯一のトラス橋のようです。

15:45 会津水沼駅発

地図で見ると、かなり入り組んだ場所のようです。南側には「沼沢湖」があるはずですが、山に阻まれ見えません。沼沢湖の近くには、日本で唯一の妖精の館「妖精美術館」があるようです。

15:53 早戸駅発

「早戸駅」は私のおすすめの駅です。只見川が曲がったところに駅があるためか、景色がすごくきれいだからです。「霧幻峡」と呼ばれており、4月下旬から11月中旬は「霧幻峡の渡し」という舟が出ているようです。乗ってみたいです。

早戸駅周辺から「只見川」
早戸駅周辺から「只見川」

リンク:霧幻峡の渡し

第三只見川橋梁

蛇行する只見川を一直線に横切ります。

16:03 会津宮下駅発

なぜか待合室を撮っていました。

会津宮下駅

只見線の多くは豪雪地帯を通ります。待合室がないと、凍えてしまうでしょう。

第二只見川橋梁

7つ目の橋にして、やっとまともに写真を撮れました。車体前方から、側面車窓からの「第二只見川橋梁」を御覧ください。

車体前方に見える「第二只見川橋梁」
「第二只見川橋梁」から見る只見川

16:06 会津西方駅発

「第二只見川橋梁」と「第一只見川橋梁」に挟まれた駅です。撮影スポットが連なります。

第一只見川橋梁

只見線の代名詞と言っていいほど有名な橋。只見線のパンフレットはほぼ「第一只見川橋梁」が使用されています。さすがにじっくりと写真を撮りました。できることなら、周囲の撮影スポットからも撮ってみたいです。

車体前方に見える「第一只見川橋梁」
「第一只見川橋梁」から見る只見川

16:14 滝谷駅発

滝谷駅

このあたりで少しだけ只見川から離れ「滝谷川」と寄り添うように進みます。とはいえ、すぐに只見川と合流していきます。

16:27 会津柳津駅発

だいぶ民家が増えてきました。ホームには「全線運転再開1周年」のパネルが建っています(厳密にはまだ1周年ではない)。

会津柳津駅

ここから先は、高度が下がってきたのか、雪が目に見えて減ってきます。

17:11 西若松駅着

西若松駅

ここまで来ると、ほぼ都市部です。実は鶴ヶ城(会津若松場)にもっとも近い駅なので、鶴ヶ城見学をするのなら、ここで降りても良いでしょう。とはいえ、ここまで来たなら「只見線」を全線制覇したいですよね。

17:17 西若松駅発

全線制覇まであと2駅です。

17:20 七日町

お洒落な観光地として人気の「七日町」です。只見線の運賃表もいよいよ最後です。

会津若松駅、到着直前の運賃表

17:24 会津若松駅到着

終点の、会津若松駅に着きました。

13:12に小出駅を出発し、17:24に会津若松駅に着きました。

只見線前線走破まとめ

只見線全通は、4時間12分のロング旅でした。

とはいえ、車窓があまりにもきれいで、まったく飽きませんでした。なんなら、もう少し乗っていたいくらいです。私が只見線に乗ったのは、雪の残る3月ですが、季節を変えればまた違った表情を見せるでしょう。四季ごとに乗りたい路線です。

会津若松駅

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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