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何かが気にかかって、ふと足を止めてみる。そしてしばらく考えてみる。それにはいったい、どんな意味があるんだろう? その積み重ねでできたエッセイです。文と写真はすべてマキタ・ユウスケ…
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2018年6月の記事一覧

ここから⇒人生の広場"ぼくの読書法"

あなたが本を読む人だとして、普段どのように本と付き合っているのだろう? ぼくは先日本棚を整理していて、それで改めて気がついた–––自分の持っている本の1/3はとりあえず買っただけでまだ読んでいない、ということに。今回は恥ずかしながらぼくの読書遍歴と読書法について、です。(約2400字) 本を読むスピードは人それぞれまず最初に言っておかなければならないのは、ぼくはいわゆる読書家ではないということだ。一日一冊とか週に何冊とかいうペースで本を読むことはまずない。一冊読むのにかなり

ここから⇒人生の広場"もっとも天国に近い音楽"

天国ってどんなところだろう? 怖いことも悩みもなく、あらゆる不安から解放されてるんだろうな。いいな、行ってみたいな–––。こんなことを言うといきなり危ない奴になったのかと思われるかもしれない。だけど天国については、ぼくにはひとつの理想的なイメージがある。そう、それがジャワ島の宮廷ガムランだ。 ジャワ島の宮廷ガムラン一時期、民族音楽学者の小泉文夫さんの著作に興味を持って民族音楽に手を出していた時期があった。といってもワールドミュージックの世界はどこまでも広く奥深い。だからぼく

ここから⇒人生の広場"応援する人、される人"

これは初めてフルマラソンを走った時のことだ。過酷なレースの中で、それまで実感することのなかった「応援の力」を実感することになった。そして、「応援はそれに応えることでその力を何百倍にも増幅できる」ということを身を以て発見した。今回はそういうお話です。 応援に応えるのは恥ずかしい?ぼくは走るのが趣味で、これまでに何度か10キロのレースやハーフマラソンのレースに出場してきた。 そしていつも、沿線で応援してくれる人たちを見ても爽やかに応援に応えることができず、それが心残りだった。

ここから⇒人生の広場"夏のつる草"

今年もまたあの季節がやってくる。大自然の脅威。"あちら側"からわれわれを脅かす侵略者。そう、それは夏のつる草。その恐ろしさをあなたは知っているだろうか…? どうしてつる草を恐ろしく感じるのか?ぼくはジョギングが趣味で、いつも晴れている日は川沿いの道を走る。まっすぐ直線の道を走るのは精神的にキツイものだけれど、幸いにもその川はゆるやかなカーブが連続している。 大きく蛇行しながら他の川と合流し、ゆったりと海へ伸びていく川が好きなのだ。空はどこまでも広く、山に沈む夕日は愛おしく、

ここから⇒人生の広場"東京で流れるジョビン"

東京の街を歩くと、そこかしこで様々な音楽が流れている。場所に応じて、季節に応じて、時間に応じて。そんななかで、きっとあなたもどこかでアントニオ・カルロス・ジョビンの書いた曲を耳にしているはずだ––– 今回は街中で聴くジョビンの音楽について書いてみたいと思います。 BGMとしてのボサノヴァ店舗などでのBGMとしてよく使われる音楽は、どんな音楽だろう? J–POP、洋楽、ロック、クラシック、ジャズ、ブルース… もちろん行き先によって変わる。 ぼくはカフェや本屋やレストラン、あと