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THE SECOND選考会。

今年もこの季節がやってまいりました。
前回は1日しか行くことができなかった選考会ですが、今年は大阪2日間ともチケットを取ることができました。
大先輩たちの珠玉の漫才をこれでもかと浴びてきて、たくさん笑いましたし、たくさん刺激もいただきました。

以下勝手な主観です。
まだ選考結果は出ていないのでネタの中身は触れません。タイトルくらい。
いちお笑いファンの戯言だと思って見ていただければ幸いです。

1日目


ヒューマン中村さんの軽快なMCで始まりました。
この日のヒューマンさんはザセカンドがいかに芸人リスペクトか、某ピン芸人の大会を引き合いにだして言いたい放題言ってました。

①もっこすふぁいやー 初見
熊本県住みます芸人。
愛嬌のあるキャラクターと熊本弁で一気にお客さんの心を掴んだ感じがしました。
ネタはヒーローになりたい的な話。
会場の空気をっつくるトップバッターとしては素晴らしかったです。

②モンスターエンジン
出てきた途端トレードマークの白髪がわからないほど頭を刈り上げた西森さん。
どうやら映画の撮影で全部剃ったらしいです。
ネタは自転車の練習。
結構前なネタな気がするんですが、安定度は抜群、めちゃくちゃウケてました。

③ハイキングウォーキング
漫才見たことないな、楽しみ!と思ってたらまさかのスーパーイリュージョン!
舞台上を所狭しと動きまくるお二人。
「あれ?ここルミネだっけ?」と思ってしまいました。(ヒューマンさんも言ってました)

④COWCOW
またしても東京吉本勢が。
去年もCOWCOWさんは大阪で選考会を受けてましたが、スケジュール的な問題なのか関西の方がウケるのか。
ネタはバレー部の同窓会。
テレビなどでもおなじみのネタでさすがのウケでした。

⑤ひこーき雲
スパンキープロダクション所属。ここで初めての吉本外の方が。
よくラジオアプリ「GERA」では名前を見るのですが、ネタを見るのは前回と今回で2回目。
ネタは謝罪。
ベテランらしい安定感がありました。

⑥ラフ次元
いつも通りのツカミから始まり、ネタは割り算。
二人のキャラクターを生かした漫才を今回も堪能できました。
知ってる人も多いらしくウケも抜群でした。

⑦ヤング 初見
前半トリ、今回の出場者の中では比較的若い二人。
普段は小さいライブハウスなどでやってるっぽい感じですが、調べてみたら「フールズ」という事務所の社長さんでした。びっくり。
ネタは落語家の師匠の話。
吉本外ということでそこをうまく織り交ぜた、ギリギリのラインを攻めた漫才はこの日のイチウケでした。
笑いすぎて涙でた。

⑧ボルトボルズ 初見
松竹芸能所属。
漫才よりもサイエンスショーばっかりしてるらしいです。
白衣で現れて1サイエンス披露の後、それを安田団長よろしくベリッと剥がしてスーツ姿に。
ネタはアイドルのライブ。
漫才もしっかり面白かったです。

⑨しましまんず
30年越えの大ベテラン登場。
もう貫禄しかない。
ネタは正直覚えてません、すみません。
ただ「ペロッとすな」というワードだけが強烈に残ってるので、そういうネタだったのかもしれない。
それがネタならマジですごい。

⑩チキチキジョニー
松竹芸能所属。大阪予選唯一の女性コンビ。
安定の面白さと明るさを兼ね備えたネタは干支。
関西では大のオリ姫として名を馳せている石原さんらしいネタだなぁと思いました。あと相撲もね。
僕は大好きなネタです。

⑪シャンプーハット
言わずと知れた関西では超有名な二人。
出てきただけで拍手が鳴りやみませんでした。
ネタはぶり大根。
これも各所でやってるネタなので言わずもがなの大ウケ。
今年も勝ち上がってくるか楽しみです。

⑫ザ・ぼんち
満を持して登場した芸歴50年越えの師匠。
今なお挑み続けるというその姿勢が本当に尊敬できます。
ネタは高校野球。
誰もが「6分で収まるわけがない」と思ってたところ、まさかの5分52秒でフィニッシュ(ヒューマンさん調べ)。
そこにも客席から大拍手が巻き起こりました。

⑬ザ・プラン9
大師匠の後は絶対やりにくいはずなのに、まったく関係なく大爆笑をかっさらっていった6人には本当に脱帽です。
ネタは寿司屋とだるまさんが転んだ
おそらくショートを二つ足した感じだったんじゃないかと。
その辺も久馬さんの匠の技が光ってました。

⑭タナからイケダ
NSCのベテランアシスタントをされてるので、こんなことは言いにくいのですが、もっと世の中に出ていいんじゃないかと思う二人。
面白いのにチャンスに恵まれてない感じがもったいない。
ネタは同窓会。
めちゃくちゃウケてました。本当に。
ただちょっと緊張が見えたかも。

⑮スーパーマラドーナ
Mおじが1日目のトリでした。
もういつも通り、いつも通りの面白さと田中さんの色白さ。
ネタは業界用語。
トリにふさわしい大爆笑でした。


2日目

昨日言いすぎて怒られたのか、それとも客入りを見て感じ取ったのか、今日は某大会をいじることはなくリスペクトの話だけされたヒューマン中村さん。
ただ1日目を見てこの大会にMCがマジで重要だということを感じました。
笑いすぎて一息つく暇がなさすぎる。
だから2~3組でMCが入るんだろうな。
この日はバラエティ豊かなラインナップでした。

①リップサービス 初見
フリーで沖縄を拠点に活動してる二人。
関西人が沖縄人にツッコむ、独特な雰囲気を持っていました。
ネタは沖縄がすぎるクイズ。
出身地の違いをうまくネタに落とし込んでいて、めちゃくちゃ面白かったです。

②山口ふく太郎・ふく子
ワタナベの養成所出身で現在吉本所属の山口県住みます芸人の夫婦漫才師。
コンビ結成17年で結婚歴11年というちょっと「ん?」となってしまう情報も。
ネタは結婚。
どこか宮川大助・花子師匠を彷彿とさせるなと思って見ていたんですが、調べてみたらマジで師弟関係でした。納得。

③コンチェルト 初見
松竹芸能所属。
この日ヒューマンさんから出たパワーワード「松竹の悪いとこ出てる」の立役者。
ネタはことわざ。
ことわざを使って吉本と松竹の違いを言ってましたが、そんなにみんな不平不満があるのだろうか…ちょっと心配になりますね。

④祇園
M-1戦士が卒業してすぐ参戦です。
そのためネタの仕上がりもハンパなかった。
ネタは金の斧銀の斧。
最近得意としてるコンプラ重視の童話シリーズ。
出てきたときに客席に降りてお客さんとハイタッチしたのは木崎さんしかいませんでした。

⑤フロントライン 初見
広島吉本のNSC広島一期生。NSCいろんなところにあったんだなぁ。
ネタはお互いのパーソナルをいじる話。
軽快な広島弁で繰り広げられる話は、言葉が若干わからなくてもそのキャラクターがカバーしてくれる。
身長差がすごいなと思ったんですが、ツッコミの古島さんは190㎝だった。でけぇ。

⑥ヘッドライト
「あれみた?」でその生態が暴かれた町田さん。
ちゃんとヒューマンさんがいじってました。
ネタは答えを合わせましょう。
一つの題材で延々大喜利を続ける系の漫才だったけど、その大喜利がハンパなかった。
あれだけであんなにいけるもんなんだな…

⑦女と男
本日二組目の男女コンビ。こっちは付き合ってない。
ネタはトレンディドラマをやりたい。
市川さんがカッコつけるたびに客席から笑いや悲鳴が。
僕の後ろの席の女性が普通に「キモい」って言ってた。辛すぎる。
ネタは6分45秒越えで暗転終了。
だがその暗転さえもネタに盛り込んできた。貪欲。

⑧ロッテンダ 初見
NSC卒業生みたいだけど吉本ではないらしいのでフリーでやってるっぽいですね。
ボケの末吉さんが漁師の格好で登場。去年はスーツを着ていたらしい(ヒューマンさん談)。
ネタはカニ食べたい。
カニ漁を生業にしている、というわけではなさそうでした。
こちらも暗転終了。
長く舞台に出ていたいという若手芸人のようなスピリッツを感じました。

⑨吉田たち
前半トリは言わずと知れた双子漫才師。
ゆうへいさんが結婚してから顔がどんどん穏やかになってきて、一卵性なのに似てなくなってきたらしい(某ライブでの金属バット友保さん談)
ネタは葬式。
章レースに似つかわしくない題材だけど、そこはベテラン、笑いを巻き起こしてました。

⑩どんぐり兄弟 初見
松竹芸能の悪いところ2組目。本当の兄弟。去年M-1ラストイヤーだったっぽい。
独特な見た目と独特なネタでちょっと狂気な世界観に引きずり込まれた感じ。
ネタは面接。
ずっとボケまくる兄に弟が振り回される感じ。
わけわかんないのにでもどこか中毒性があって、いつしか爆笑の渦ができてました。

⑪雷ジャクソン 初見
松竹芸能の悪いところ3組目。僕は松竹の芸人も大好きですよ。
ボケの高本さんはR-1のファイナリストなんですね。見てるはずだけど覚えてないな…
ネタは娘さんをください。
今大会唯一の下ネタ?だったかもしれない。
そういうところが悪いところと言われてたのかもしれない。
なので笑う人と笑わない人としっかり分かれちゃった感じがしました。

⑫span!
最近八尾でご活躍中の二人。
シシガシラが出てきたから今後ハゲネタは、難しいかもしれないですね。
ネタは新しいジェスチャーゲーム。
出場コンビの中で一番汗かいて動き回ってた水本さん。
その一挙手一投足が面白すぎてめっちゃ笑いました。

⑬ツートライブ
M-1を終え即座に名乗りを上げた大阪の漫才若頭筆頭。
ネタは立ちこぎ。
何度も見たことあるネタだったけど、いつも以上に気合が入った感じがしました。
もちろん実力は言わずもがな。
ウケも言わずもがなでした。

⑭スマイル
スマイルが出てきたらそこはもう「せやねん!」や(ヒューマンさん談)。
お茶の間に大人気の二人組が今年もやってきました。
ネタは財布なくした。
瀬戸さんが喋り、よしたかさんが走り回るスタイルは健在。
安定の漫才でウケもすごかったです。

⑮5・7・5 初見
鹿児島からやってきた二人。フリーなのかな?
調べたら解散してると出たんだけどこのために再結成したとか?
ネタは愛を伝える。
ちょっとセミナーみたいな雰囲気にもなりつつ、でもなんか胸があったかくなったり。
面白さより優しい気持ちになりました。
暗転後にラストのセリフを言うという小粋な演出もありました。

⑯ダブルアート
コントのイメージが強いダブルアート。あまり漫才を見たことがなかったんですが、そこはもうさすがのコント漫才でした。
ネタは電車乗車時の対応。
タグさんのスイッチが入った途端に大爆笑。
本当に変な人をやらせたらこの人たちに勝てる人はいないと思います。

⑰ヘンダーソン
大阪選考会トリは去年のM-1敗者復活でその実力を見せつけた二人。
ボケとツッコミの中村フーさんと役柄「子安」の子安さん。
ネタはやりたいこと。
実力そのままにしっかり6分に仕上げてきたネタは圧巻。
笑いの量もトリにふさわしかったんじゃないでしょうか。

個人の意見として好き勝手書かせていただいてますが、もちろん全組面白かったですし、リスペクトしてます。
やっぱりこの賞レースは豪華すぎる。
普通に寄席で見たら値段倍はするよ。

ノックアウトステージ32→16は3月予定。
5月の決勝まで戦いはまだ始まったばかりです。






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