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詩画集2017年~

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「作品は日記のようなもの」自分の過去と向き合いながら言葉にできない思いを「詩」という欠片を頼りに絵にして制作しています。 2023年「孤独の樹海」を文章を追加して再編集しました(…
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#詩

詩画集「胡蝶の夢」

胡蝶の夢 夢か現実か、はっきり分からないさま 人の世の儚い事 人生の儚い例え 胡蝶の夢・黄昏 夢のように儚い闇 漂い震え 迷い怒り 此処ではない何処かを夢に見て 夢を夢見て色はなく この孤独を綴る日々よ この胸の痛みは過去の思慕 乞い続けた思いの欠片 黒蝶の瞬き 逝く人と共に彼岸へ飛び立つ 何もない思考の荒野 立ち尽くし見渡せば 煙る慕情、あふれる涙 自身の黄昏を先に見る 「愛しい日々よ」 笑える明日を乞い願う 啓示 黒蝶の来訪 別れの言葉 それはヒラヒラ、ヒト

¥800〜
割引あり

〈詩画集〉鴉の夢路

プロローグ 悪夢のような道をいく 天から業(カルマ)の流れに落とされて その眼差しは後悔のない安堵の色 守ったものは唯一つの〈愛〉 命と居場所と未来 すべてを捨て 神に抗い「愛」ひとつ その〈愛〉は「嫉妬」か「傲慢」か、或いは「怠惰」か「憤怒」 「強欲」に至る「色欲」か、果て無き魂の「暴食」 潔癖な神はその魂に〈罪〉の名をかせ突き放す 愛深きゆえに、罪に浸り 罪深きゆえに、愛を知る 混沌たる地獄に咲くその魂に 「人間」というその人生に 主たる神の姿を「人間」は模したと

¥800

詩画集Ⅲ 最果てファントム

永久のすれ違い 幾数年の時の中で思うはただ一つの後悔。 相手の心を思いやる・・その些細な事が出来ずに・・ 壊れ逝くその心を知らず。 この命が終わるその刹那まで、知らぬ君に出会うまで。 流れる血を見ながら、意識を無くす寸前に鼓膜へ届いたその言葉は 私を永劫の旅路へといざなう事になる。 自身の亡骸は既になく 埃さえ砂塵の果てに、ただ漂うは永劫の孤独。 「悪霊」という、後悔と懺悔にまみれた罪人のなれの果て 樹 残り香 その香りに君を見る 薔薇の香気にも似たその死臭 腐りかけた