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【雑感】東京都知事選:さて、独裁政体につながるような先例は避けてほしいですね、保守の自覚をお持ちならば。【自民党総裁選】

小池氏は、街頭演説などで「首都防衛」を強調した。地震・火災対策として木造住宅密集地域の解消促進▽富士山噴火を想定した降灰対策▽ミサイル攻撃から都民を守るシェルター(避難施設、防空壕(ごう))の整備などを公約に盛り込んだ。

出典:「<主張>小池都知事3選 「首都防衛」の公約実行を」
(『産経新聞』2024年7月8日)

東京都知事選、前回(2020年)に続いての安定の20時ゼロ打ち、小池さんの3選が早々に確定していました。「首都防衛」、是非カタチになるよう、都民の一人として期待したい所です。

また当日は都内のとある投票所にいたのですが(仕事ですよ)、投票所が閉まってからは関係者の方々が「これから開票所に(投票箱を)移送です、(開票所)周辺がタクシーとかでごった返すんだよねぇ」とか話されていたりとなかなかレアな体験でした、独特の雰囲気もありますね、ふむふむ。

ちなみに20時から1分ほど遅れて投票所に来られた方はきちんとお断りされていました、この辺りの公平性の担保はさすが、と。また間に合わなかった方も特にゴネルことなく普通に帰られていて、民度の高さを垣間見た気もします、よかった。

告示当日に事前予想外の「飛び込み」で立候補し、顔写真の撮影にも応じなかった作家の暇空茜(ひまそらあかね)氏(41)=無新=は11万196票(得票率1・6%)で7位。「96歳の最高齢候補」となった常連の発明家、ドクター・中松氏=無新=は2万3825票(同0・3%)で11位だった。

出典:「暇空茜氏11万票7位、内野愛里氏20位、黒川敦彦氏23位…都知事選全56候補の得票数」
(『産経新聞』2024年7月8日)

さて個人的に注目していたお一人の、ひまそらあかねさん、得票数は11万超えで7位、先日のニッポンジャーナル内で内藤陽介先生が「原初」とのフレーズで表現されていたのが肚落ちしました。さすが、真っ当な学者さんは言語化が上手いです。

言い換えれば「時代が追い付いていない」、今後、ひまそらさんご自身が再チャレンジをするのかは分かりませんが、ひまそらさんのような手法は時間をかけて定着(転化?)していくのではないかとの見立てにも納得してしまいました、、歴史の積み重ねとはかくあるべきか。

ちなみに、同席されていたサキシルの新田哲史さんは不自然なまでに石丸伸二氏の事を擁護していました、内藤先生が蓮舫氏ともどもに一刀両断されている脇で白ざめた面差しで。「そうかそうか」なんてドトールコーヒーを思い出しながら頷きたくもなってしまいましたねぇ、、石丸構文的な要素も垣間見えて醜悪でしたネ(最早どうでもいいですが)。

で、ひまそらさんとは対照的なまでに、オールドメディアがインターネットツール(≠メディア)を昔ながらの片務的な手法のままに資金をじゃぶじゃぶと投入し「若者に支持されてる!」的な虚像を作り上げた石丸伸二氏、瞬間最大風速で駆け抜けようとしたのでしょうけど、早くもその化けの皮が剥がれ始めているようで。

インターネットの持つ「双務性」から、虚像でしかないものは早々に壊されるとの状況、オールドメディアさん達はそろそろ認識したほうがいいのではないでしょうか、Youtube再生数TOPとか言ってる場合ではないですよ。

まぁ、彼(石丸伸二氏)の事前運動、不適切っぽい有料広告、外国勢力への広報依頼疑惑、未成年の選挙利用等々については、これからその違法性が取り沙汰されていくと思いたい所ですが、蓮舫氏ともども。警察さん、公安(外事)さん、しっかりお願いします。

2020年の広島県安芸高田市長選で初当選した石丸伸二前市長から、選挙ポスターの製作を受注した広島市の会社が、代金の未払いがあるとして石丸氏に約72万円の支払いを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は、石丸氏側の上告を受理しない決定をした。5日付。石丸氏に約72万円の支払いを命じた1、2審判決が確定した。

出典:「石丸伸二氏の敗訴確定 選挙ポスター代金の未払い訴訟 最高裁、上告受理せず」
(『産経新聞』2024年7月8日)

あと、特定の候補者にとって不利益であっても、しかし有権者にとっては判断に必要と思われる情報が、選挙後に出てくるのはあり得ないでしょうとも思います(実の妹さんが所属されていた会社と聞いて愕然ともしていますが)。産経さんですらこの速度感、、なにか忖度でもありました?

広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)の「どう喝を受けた」とのうその主張で名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(68)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、広島高裁(倉地真寿美裁判長)は3日、市に33万円の賠償を命じた1審広島地裁判決を支持し、市と市議双方の控訴を棄却した。

出典:「「恫喝受けた」と投稿…石丸伸二氏言動で控訴棄却 市に賠償の1審支持、広島」
(『産経新聞』2024年7月3日)

7/2の恫喝裁判の件は翌日(7/3)には出ていたのに、金曜日だったからとかの言い訳でも積み重ねる気かな、、それこそ「恥を知れ」ですナ。なんていってるところから、「石丸構文」なんてネットミームも出来てきているので、彼の政治屋生命にはそこそこに打撃ではないかな、と思いたい所です、、ふかわさん、天才。

あと、ドトールさんのこの言い分はマジで許しがたい。安倍さんをダシにするなよ、文字通り老害でしかないな、、これまた「恥を知れ」としか言いようがないですね。

別に不買運動等々をする気もないですが、ドトールさんのカフェ選択肢の優先度は下がるかな、自然と。黒糖ラテとかコナコーヒーのドリップパックとか結構好きだったのですが、、あと、お正月のお得パックも、残念です。

それと思い出したのが、蓮舫氏の「(ロケット団もどき)シール」、コレ、残しっぱなしにしといたら、この先も蓮舫氏の選挙の都度、負の遺産として擦られる特級呪物になりかねないと思いますが、、大丈夫なんですかね(どうでもいいですが)。

(「NHK世論調査 内閣支持率」2024年7月8日更新より)

それはそれとして、都知事選から一夜明けての政党支持率の変化がなかなか興味深いことになっています。秋口には自民党総裁選があり、おそらくはそれを受けて年内に解散総選挙があるかどうか、といったあたりが次の焦点になるのかなと見ているのですが、少々キナ臭い動きを感じています。

確か、とある青山繁晴さんの支持者(というか信者かな)の方に紹介された動画、青山さんが参議院議員のままで自民党総裁選(総理になりたい)に出る、そのことの妥当性がまとまっています、との事でしたが、、

頑張って視聴したのですが、参議院議員のままで出ることの理由が「法に規定がないから問題は無い、仮に問題があれば規制されているはず」との点しか結局は述べていないような、、あまりに浅はかすぎませんかね、コレ。

一応、参議院は地元などのしがらみがない等々、もっともらしく話されてもいますが、むしろ日本における総理大臣とアメリカなどにおける大統領を(意図的に)ゴッチャしているような印象も受けました。

なんというか、言ってることが本質的に、先日の東京15区補選で公職選挙法で規制されていないからと選挙妨害を重ねに重ねたつばさの党や日本保守党、また先の都知事選で公職選挙法ギリギリのところの(恐らくはいくつかは逸脱もしているであろう)行為を重ねに重ねた、蓮舫氏、石丸伸二氏らと同じですよ。

先人たちが長年に渡り積み重ねてきた「習律」を無視して、自分の都合のいいように「上っ面で法を解釈」しているようにしか見えないのですが、、少なくとも、先々のことを無視して自分の視野・都合でしか考えていない時点で「保守」の思考回路ではないと個人的には、、まぁ、残念です。

衆院が参院議員を指名することも可能だ。だが、参院議員が首相になれば、衆院の解散権を参院議員が持つことになる。参院は解散がないのに、参院議員が、国民が選んだ衆院議員を任期途中で首にする解散権を行使できるのはおかしい、というのが通説だ。

出典:「【知ってる?参議院】首相 戦後31人、参院議員からはゼロ」
(『西日本新聞』2019年6月26日)

少し昔の記事になりますが、個人的には「参院議員が首相になれば、衆院の解散権を参院議員が持つことになる。参院は解散がないのに、参院議員が、国民が選んだ衆院議員を任期途中で首にする解散権を行使できるのはおかしい」との点には肚落ちです、というか、これが全てでしょう。

言い換えれば「下手な運用をすると独裁政体につながっていく」、青山さんご自身にその意図がないとしても、未来の日本人の為に、こんな先例は作ってはいけない、日本という国は今の世代がいなくなっても続いていくのだから。

想像してみてください、ここ最近話題の石丸構文を乱用するようなヤカラが参議院議員のままで総理になってしまった未来を、そして自身の意のままにならない衆議院の解散祭りを繰り返したら、、そのヤカラ自身は参議院議員という安全な場所に身を置きながら。

それはただ、形を変えた「独裁」としか言えなくなるでしょう。

実際に広島の安芸高田市において、その違法性を指摘されている専決祭りを繰り返して議会を無視している存在が出てきてしまっているのに、そういった事実に目を向けられないとの点において政治家としての資質も疑わざるえません。なお、知らないのであれば、インテリジェンス能力が欠落しているとの見立てになります、その方がより悪い。

さて、青山さんが「独裁の危険性を分かっていてもなお」との事であればあまりに身勝手、自分が「総理大臣」になりたいだけでしょうとの評価しかできませんし、「その危険性を分かっておらず」にとの事であれば、そんな浅はかな知見しかないのであれば、そもそも究極のゼネラリストたる「総理大臣」には不向きです、との評価になります。

また実績面から言っても、主要な国務大臣(個人的には、官房長官や外相、防衛相クラス)でのそれなりの実績・経験は欲しいですし、その過程での「普遍的価値観を共有できる国々のリーダー層」との交誼を積み重ねておくことも必要です(麻生さんや安倍さん、岸田さんの強みもここにあると見ています)。

やはり青山さんの動きは参議院議員の範疇からは逸脱できない、遊撃隊として頼もしい点もありますし、政治信条的にもシンパシーを感じる点も多いですが、あくまでスペシャリスト、一点突破型。

各種国務大臣の経験もないままにいきなりトップに、は難しいのではないかな、、というか、勘弁してください。下手するとルーピー以上に各国からそっぽ向かれますよ、冗談ではなく。

そういった意味でも、青山さん、総理(総裁)を目指されるのであれば、衆議院に鞍替えをしてきっちりと経験を積み、各国・各所との交流も丁寧に積み重ねた上で、先人たちの積み重ねてきた習律を大切にしていってほしい、と思います(自身の都合だけで習律を捻じ曲げないでいただきたい、マジで)。

なお、次回総裁選、個人的には岸田さんに継続していただきたいと個人的には。特にこれだけ世界情勢がキナ臭くなってしまっている昨今、岸田さんでないと務まらない(さばけない)との見立てです。

その上でお願いしたいのは、次政権では次世代をより一層強く育ててほしい。上川さん、高市さん、加藤さん、西村さん、(個人的に化けそうな気もしてきた)進次郎さん等々、人材はまだまだ発掘できるでしょうから、なんて思いながら、、個人的には松本洋平さんもそろそろ大臣にとかも思っています。


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