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【思考実験】日本と日本人への10の質問

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元ネタは2007年ですが、題材は古びていないかなぁ、と。
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【思考実験】「自らの言葉で考える」ことが「活力」につながる、のかなと。

こちら、2007年の『文藝春秋』からの抜粋となります。菊池寛が嘆いてるぞとの最近の週刊誌サイドの凋落っぷりはさておき、この頃はまだ、ジャーナリズムとしての矜持を保てていたようにも思えますが、、閑話休題。 著者は『ローマ人の物語』などの塩野七生さん、自らの想いを伝える時には「私はこう考えるけどあなたはどう」という問いかけを実践していく、そんな風に述べられたエッセイでいいのかな。今でも折々で思い出す事が多いのですが、取り上げられている「10の質問(テーマ)」に普遍性があるからで

リーダーシップ - 「日本と日本人への10の質問」

安倍さん以来ではないでしょうか、、ここまでアメリカからの信頼を得た総理は、恐らくは軍部にもある程度のつなぎをしてきたのではないかな、と、麻生さんがトランプさんとの面会を模索しているとの話も眺めながら(こちらのソースはイマイチ曖昧なので現状は話半分で見てますが)。 さて「日本と日本人への10の質問」、「エリート」に続く6番目のお題は「リーダーシップ」。リーダー(leader)とはリード(lead)から来た単語で、「指導者」って辺りが一般的な訳語になるのでしょうか。 ■ リー

エリート - 「日本と日本人への10の質問」

さて「日本と日本人への10の質問」、5番目のお題は「エリート」。前回の「老い」とは少し違った視点からのアプローチになっているようですが、自分とはまぁ、程遠い言葉だよなぁ、、との感慨から。 ■ エリート 「エリート」と聞いてイメージされるのは、個人的には「特権階級」とか「優秀な人材」といった辺り、もうちょっと噛み砕くと、文武両道、人品卑しからぬ、家系がいい、なんて風にも落とし込めたりするのでしょうか。前者はさておき、後者の「優秀な人材」との観点では、以下の2点のうちどちらか

老い - 「日本と日本人への10の質問」

さて「日本と日本人への10の質問」、「教育」に続いては「老い」。初見の2007年当時はイマイチピンと来なかった「老い」との言葉、アラフィフとなるここ最近になって、心身共に「老いた(加齢)」と感じることが増えてきていて、、なにより、老眼(鏡)を手放せなくなっていることでいっそうの実感を深めています。 ■ 老い 「老い」ではなく「年を重ねる」と読み替えれば、私は「責任、そして自信の自覚」かな、と思います。 年を重ねていくと、自分に「できること」と「できないこと」は分かれてい

教育 - 「日本と日本人への10の質問」

さて「日本と日本人への10の質問」、3つ目のお題は「教育」。「格差社会」、「働き方」ときて「教育」、なかなかに面白い舵の取り方だと思います。 ■ 教育 初見の2007年時点では「教育」と言うと「(当時1歳だった)自分の息子に対して」という観点から入っていったと思いますが、それは今でも変わらないかな、と、まぁ、4月で一区切りではありますが(大学生になったらあとはもう自由に頑張って!デス)。 また当時は「家庭教育」の重要さもとりあげられるようになってきていると感じたのも、な

働き方 - 「日本と日本人への10の質問」

さて「日本と日本人への10の質問」、「格差社会」に続いてのお題は「働き方」。その次が「教育」となっている辺り、塩野さんらしい並べ方かなぁ、と、なんとなくですが。 ■ 働き方 大上段に「働き方」なんて言うとなんとなくコソバユイ感じもしますが、自分が「何のために働いているのか」というと、直接的には「生きていくため」「命をつないでいくため」「単純に楽しいから」、といった辺りでしょうか。とはいえ、どうせ働くならストレスは無い方がいいですし、自分にとってモチベーションが上がる方がい

格差社会 - 「日本と日本人への10の質問」

というわけで、塩野さんからの問いかけ「日本と日本人への10の質問」に対する久々の回答は「格差社会」から始めてみます。 ■ 格差社会 2007年当時、私が「格差」と聞いて思い浮かべていたのは「情報」に対して、でしたが、今でもそんなに変わらないかな、と。当時は「メディアリテラシー」との言葉もだいぶ定着してきていた頃で「一般の目に触れる情報が如何に偏っているか」という点についての疑問からでしたが、、今現在は2007年の時よりもより一層強まってるなぁ、と、実感することも増えてきて