【小噺】受精【初心者ガイド】
たなかゆうすけです。
これまで、排卵の話をしてきました。排卵した卵子には、受精卵になるために受精してもらう必要があります。
これから、受精についてお話していきましょう。
年頃のお二人（卵子さんと精子くん）が出会って意気投合したら、輝かしい未来へ向かって一緒になって進んでいきます。受精ってそういう感じです。その結果赤ちゃんができるんですから、やっぱり受精って素晴らしいですね。青春って感じです。
未来を夢見ているお二人ですから、その辺でテキトーに出会うというのもあまり気分が良くないものです。そんなことをしたら、その後は何となく関係が終了してしまいます。最初の出会いって結構重要ですからね。きちんとした場所でお会いしたいものです。
二人の気分を盛り上げるのに、最適な場所があります。雰囲気の良いバーでも高級料亭でも、好きなものを想像してください。『卵管』っていうお店なんですけども。
やっぱり受精するならここだよね！ここしかないよね！ここ以外で受精するなんてありえないよね！っていうのが、この界隈の事情です。
お家を出た卵子さんは、約束の『卵管』へ向かいます。約束の時間には間に合いますか？ドレスコードはOK？お店が閉店していてはダメですよ。『卵管』が営業していなければいけません。
『卵管』には女性専用の入り口があります。そこから中へ優しく招き入れてくれます。席に座って精子くんを待ちましょう。そろそろテンションも上がってきましたね。
精子くんもお家を出発したようです。卵子さんの待つ『卵管』目指して走っていきます。お店までは結構距離がありそうですが、約束に遅れずに到着しなければいけません。卵子さんが待っていますよ、頑張って！
おっと時間が少し気になりますね。果たして間に合うんでしょうか。卵子さんは24時間しか待ってくれません…いや、実は卵子さんは結構我慢強い女性なので24時間も待ってくれるんですね。やはり女性は強いですね。
そうしていると、卵子さんのもとに精子くんがやってきます。どちらも出会う前にテンションは上がりきっています。出会うなり熱いベーゼを交わして、ほとばしる熱いパトスで、輝かしい未来へ向けて一緒に進んでいきます。今会ったばかりのはずなんですが、そんなことは関係ありません。まだ卵子さんに言い寄る男もいますが、もう相手にされません。受精ってそういうものです。
以下、解説です。
・受精が起こるためには、卵子と精子が出会う必要があります。
・卵子と精子は卵管膨大部という場所で出会います。
・受精が起こるためには、卵管が機能していないといけません。
・卵子は卵管采という卵管の構造で、卵管内にピックアップされます。
・卵子は排卵してから約24時間は受精できます。
・精子は膣内に射精されてから、卵管膨大部を目指して移動します。
・精子は移動中に受精する能力を獲得します。
・精子はおなかの中で72時間程度生存します。
・受精が起こると、卵子は他の精子の進入をブロックします。
このほかにもいくつか起こる現象がありますが、また機会があればお話しましょう。
今日はだいぶテイストを変えて書いてみました。始めたばっかりなので、まだ方向性が定まっていませんね。こちらのほうが書いてて楽しいので、しばらくはこのテイストでやろうと思います。
妊娠を希望される皆様が、幸せな結末へたどり着けますように…
また次のお話でお会いしましょう！
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