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はじめに

初めての方は、初めまして。ご存じの方は、いつもありがとうございます。私は たなかゆうすけ と申します。産婦人科になって10年以上になりますが、かれこれ6年以上も生殖医療(不妊治療)をやっております。時間の経つのは早いものですね。生殖医療を始めて3年は、関西ではかなり大きな名の通ったクリニックで修行をさせていただき、十分に経験を積ませていただきました。4年目に現在のクリニックへ入職し、5年目、6年目と日常診療に加えてラボの管理業務を行い、現在7年目となります。これまで多くの方にご妊娠いただいてまいりましたが、今年からは生殖部門長という役職もいただき、これからもさらに皆様のお役に立てるよう努力して参りたい所存です。

さて、優秀なスタッフのおかげでラボの成績も安定してきましたので、さらに自分にできることを行っていこうということで、外部への発信を行おうと思います。

【これまで得た知識と経験をもとに、私が今どのように考えているか、どのように行動しているか】

ということを中心に、テキストと音声コンテンツをお送りしていきたいと思います。メッセージやリクエスト、ご質問にもお答えしていきますので、Querie.meから匿名で投稿いただければ幸いです。

Querie.me

あまり身構えずに聞いていただけると幸いです。ご質問やご感想などもいただければ大変励みになりますので、よろしくお願いいたします。

名刺代わりに、私の生殖医としての実力はこんなものですよということで、体外受精・胚移植成績をご紹介いたします。

2023年の個人成績

現環境では、卵巣刺激からトリガー、採卵、移植まで一人が一貫して行っております。私は、保険診療の範囲内でなるべく負担を少なく妊娠してもらうことを第一としてやっております。保険診療は胚移植回数の制限がありますので、1回の移植妊娠率はかなり重要とかんがえております。なかなか妊娠しないと治療がどんどん辛くなってしまいますので、そういう意味でも胚移植あたり妊娠率は重視しております。6回トータルでの妊娠率(累積妊娠率といいます)を100%に近づけるには、まず1回の妊娠率を上げなければいけません。受精卵のことを胚と呼びますが、妊娠率を最も左右するのはこの胚のqualityで、いわゆる良好胚盤胞(形態が良い、着床直前の受精卵)が妊娠率の高い胚ですので、これを獲得できるかどうかがまずポイントになります。上の成績は全成熟卵子あたりでの比較のため、初期胚凍結分を無視してしまっています。つまり少し過小評価しており、実際にはもう少しだけ高い値なのですが、それでも30%以上の良好胚盤胞発生率をキープできています。

この成績は、もちろん優秀なラボあってのものでありますが、これまでしっかりやってきた成果であり、私を信用し時間とコストを賭けていただいた皆様への誠意を十分示せていると思っております。

たなかゆうすけでした。



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