2021/8

2021/8/6
凸凹の心をヤスリで削って丸くしないと生きていけない。古傷を抉られても、消えない傷があっても。天の声。優しくなれと言っている。解像度の高い世界。揺れる波と黒い影。声が少し離れたところから届けられる。青い声。
時々視界を遮る白黒の影には負けない。本当はジャッカロープだから。優しい声に変えたい。傷つけたくない。人間は汚くて美しい。そういういきもの。青いこころを優しく撫でていたい。
信じ込んでしまった夢からエスケープ。黒くて赤い世界から白くて青い世界へループループ。運命に抗え。才能なんて何一つ持たないで生まれてきた。優しく生きろ。ただの野生の勘。keep outのテープを張られている。孤独にはなるな。哀しみの向こう側には光がある。私は向こう側には行けない。

2021/8/8
バイタルサインを燃やせ。

2021/8/11
心の隙間を埋める為に言葉と言葉の間を泳いでいく。抉られた傷。優しくないという叫び。遠くからこだまする。普通のひととして生きていきたい。
現実と理想の間で揺れる。ゆらめきが色づいて見える。

2021/8/13
自分の中に記憶の引き出しがあって、そこから色づいた色々を引き出してる感覚で生きてる。
細くて切れそうな言い訳を紡いでる。あたたかった記憶をまた掘り返してしまっている。縋りついていたい。忘れられない。傷だらけだったひと。
世界の解像度が上がってから花さえ全てを愛しく想っていたい。ストロボの光はもう瞬かない。空のはるか遠くからとどけられる声と共にある。何度ぶつかっても生き抜いてみせる。
心が冷たいのは雨のせいなんかじゃなくて、声をちゃんと受け止められないから。何度も青い光は瞬いて、遠ざかっては近づいてを繰り返して、時々水遣りなんかやったりして。でももうラストシーンなのかな。哀しみの海を超えて泳いで。現実世界と理想郷の狭間で揺れる瞳。

2021/8/15
いつか消えていってしまうもの、刹那的瞬間、大事に愛おしいと想って抱きしめて生きていきたい。誰もいない小箱。手探りでカーテンの隙間をぬって光を探している。

2021/8/16
すれ違った光。涙の向こうの開かれなかったカーテンコール。白い猫は謳う。どうか生きてと謳う。剽軽な足取りでおいかけっこする。蒼い瞳の奥底から眩い光が漏れ出ている。消えていく夏霧。魅せられていた蜃気楼。何回もくちづけして向こう側に引き寄せられる。桃色の影を嘘だと言って隠す。
私はただ生きていて、向こう側の人も生きていて、まともでありすぎて呼吸が苦しくなっても何回も浮上して。私の我儘につきあわせて。真夜中にコールを鳴らして。もうすぐ足音はしなくなる。どうか優しく生きてと二人で謳う。

2021/8/17
何度も映画のワンシーンを切り取るように日々をめくる。そんな感じで日々繰り返して生きることを繋いでいく。今日も無事平和に毎日は廻っていてどこかで猫があくびする。蒼い光がたゆたう。全部見透かされているように。

2021/8/17
刹那的瞬間を駆け抜ける。物語は一度きり。

2021/8/20
中途半端に優しくするのは優しさではない。自分を蔑ろにするのは優しさではない。ただ弱いだけ。感情をリフレクションさせる。優しい自分でいれば誰かのことも優しくできる。

2021/8/23
生きることは眩い光の中にいるということ。日常の幸福を安穏と享受して欠伸することほど浅はかな事はなくて、でもそれが案外なによりも愛おしかったりして。バイタルサインは燃え続ける。痛みの記憶を潜り抜けて光の向こうがわへ。飛び散る光。何億光年も離れた先にいる誰かに光を送り続けて。

2021/8/26
本当の愛の名前も優しさも私たちは知らない。傷つけない術を持たない。そうこうして日々は続いていく。退屈で単調な日々。それでも愛おしい日々。眩しい明日を、真っ暗な夜中を迎えるために、日々潜水するように呼吸する。

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