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東南アジア駐在日記

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足掛け7年に渡ってマレーシア・ベトナムでの生活を体験しました。海外の人達と一緒に仕事をして感動した事や、日本と海外の採用の違い、気をつけるべきメンタルケアなどをまとめています。
東京での忙しい日々から、マレーシア・ベトナムの豊かでのどかな場所へ。そこでの生活は、私の心に新たな…
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[無料] 駐在経験ゼロの私が突如マレーシアに赴任することに

海外赴任は突然にやってきた遡ること2012年の年末を間近に控えたある日、ボスから 「たぁぼまるさん。マレーシアでソフトウェア開発の拠点を新しく立ち上げるので、技術責任者として赴任してもらえますか?」 と思いもかけず海外赴任の内示を受けました。 それまで、海外旅行すらほとんど経験したこともなく、特に海外志望でもない私にとって、それは青天の霹靂でした。 「えっと・・・マレーシアって南国だよな。」 と私の頭の中では一瞬、密林の中で暮らすイメージが涌きました。それほど、海外の

マレーシアのシリコンバレー!?サイバージャヤでの海外暮らし

マレーシアのシリコンバレー2012年末、マレーシアに進出するために、10日間ほどの視察旅行に行き、新しいオフィス候補地と住居となるコンドミニアムの下見を行いました。 マレーシアのシリコンバレーと言われていたサイバージャヤという場所です。

ウクライナ人と徹夜で仕事した話

はじめに今回はマレーシア駐在時に出会ったウクライナ人の話をしたいと思います。 彼との出会いは、オフショア開発の推進という、私の背中を押すエピソードの一つになっています。

ベトナム人から手渡された手紙

はじめに私が開発拠点としてハノイに進出したいと思った理由は一言で説明するのが難しいです。 今回はマレーシア駐在時に出会ったベトナム人開発者の女性の話をしたいと思います。

海外暮らしのメンタルケア

はじめに私が初めて海外赴任を経験したのは2013年のマレーシアから。それから足掛け7年に渡り、マレーシアとベトナムで生活してきました。 同じ東南アジアといっても、マレーシアとベトナムでは生活感が全然違います。同じ地域でもベトナムなら北のハノイと南のサイゴンでは、そもそも気候からしてまったく違う。そこに暮らしている人の気質もそれぞれ違います。 私と一緒に海外赴任を経験した同僚達は、次々に日本へと帰任していきました。その中にはメンタル的にかなり厳しい状況になった人もいます。

車社会のマレーシア

はじめにマレーシアが車社会であることは事前にインターネットなどを調べて知っていました。 しかし、見ると聞くとでは大違いで、実際にマレーシアで暮らしてみると車の必要性を痛感します。 マレーシアは東南アジアの中で、シンガポールやタイと並んで発展している国です。都市部は鉄道網が整備されているため、都市部に住んでいれば、車が無くても暮らしていけます。 実際、マレーシアに移住した日本人も車を所有していない人は多いなという印象(特に一人暮らしの方)。 理由としては、マレーシアでは

日本と世界の国民性の違い

海外で働く日本人が陥りやすい心理マレーシアに進出した日本企業の知り合いの方が撤退して日本に帰任するとき、最後に言い残した言葉 「なんか虚しくなったんですよね・・・」 この言葉は今も私にとって印象深く残っています。 マレーシアに進出した日本人が罹る病というかマイナスの心理状況。 私はマレーシアに来て「日本人は世界的にみてもトップレベルの労働力をもった国」だと感じるようになりました。 具体的には

マレーシアの人達はフレンドリー

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[無料] 海外赴任はいつも突然やってくる

マレーシアからハノイへ・・・マレーシアに赴任して3年半ほどの歳月が流れ、色々な事がありました。 楽しい事も沢山あれば、辛い事もありました。 ようやく落ち着いた日々を過ごし始めた頃、ボスが私に言いました。 「たぁぼまるさん、ベトナムのハノイに開発の拠点を立ち上げる事を決めましたよ。今度はハノイに行ってください。」 私「そうなんですね・・時期はいつ頃でしょうか?」 ボス「早速、来週から行ってください。」 え?来週、うそでしょ マレーシアを退去する準備もあるし、住んでいるコ

ベトナム人が会社で炊飯器を買った話

はじめに私たちがハノイに進出して、8ヶ月ほどが過ぎた、ある日の事。 なぜか炊飯器を抱えて出社してきたベトナム人の女性スタッフのハンさん(仮名)。 「今日から私たちは社内でランチを食べようと思います。この炊飯器でご飯を炊いて、おかずは皆が家から持ち寄ります。あなたも一緒に食べましょう!」 なるほど、その発想はなかった。炊きたてのご飯が社内で食べられたら最高だよね。 こうして、社内でのランチ会の日々が始まりました。

海外と日本の採用の違い

日本から海外にくる若者たち海外で仕事をしていると日本から「自分の英語力を生かして海外で活躍したい!」と希望に胸を膨らませて渡航してくる若者たちを見る機会があります。 時には日本での勤務経験もなく、新卒で海外に飛び込んでくる若者もいます。 今回は、誤解を恐れずに私の正直な気持ちを書いてみようと思います。もちろん、これは私個人の考え方なので、必ずしも正しいわけではないでしょう。そこのところを理解してもらいながら、読んでもらえればと思います。 英語が出来る=スキル?

多様性を受け入れて生きるということ

はじめに私は、いつからか使命感で仕事をするようになっていました。 自分に課せられた任務を、なんとしても成し遂げるために努力を惜しまずに働きました。 幸いにして、私はソフトウェア開発という天職に巡り会う事ができ、仕事は多忙を極めましたが充実感をもって働いていました。 マレーシアで訪れた心境の変化

場所に縛られない生き方

都会のスタイリッシュさ+快適な住環境を併せ持つ場所が理想日本に生まれ、何十年も東京を中心とした暮らしをしてきた私が、機会を得てマレーシア・ベトナムで数年間を過ごしました。 私は東京の暮らしに十分に満足していたし、海外への憧れもありませんでした。興味すらなかったのです。 そんな私が海外生活を経験したことで、自然と考え方が変化していきました。自分の価値観の境界線が広がったと感じています。 それは人生観を変えたと思います。想像もしていなかった生き方もあるのだと気がつくことが出

私が沖縄に移住した理由

なぜ沖縄に移住することになったのか 私は、時々ネットのブログなどを検索して、海外、あるいは日本の地方都市へ移住した人の記事を読んだりしています。 快適な住環境を求めてライフ・フットワークを軽くする生き方をしていきたいと思っています。ところが、ネットを検索していても、なかなか「これだ!」という情報に巡りあうことができません。 そういう訳で なぜ私は沖縄に移住を決めたか というテーマで記事を書いてみようと思い立ちました。 沖縄は四方を美しい海に囲まれています。おそらく沖縄に