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横浜山手

"いい女予備軍、プライドと黒っぽいユーモア、小道具はモーツァルト、郵便カブ、そしてオールドファッションの2B。横浜・女子高生物語。"(森雅裕著「さよならは2Bの鉛筆」裏表紙)

横浜山手が舞台のミステリ小説「さよならは2Bの鉛筆」(森雅裕著)の舞台、横浜山手に行く機会がなかなか無かったのだが、しかし行くならば裏道、脇道を行ってみようと思ったのだ。

脇道は急坂が多く運動不足の膝に負担はかかるものの、街の表情の移り変わりは楽しい。登りきってしまえば山手本通りだ。帰りがけに「エレーナ」で紅茶とチーズケーキ。

「女らしいってのがどういうことか、わかってるのか?」
「それがわからない女に生きる資格はないわ」
(森雅裕著「さよならは2Bの鉛筆」)

ちなみに文庫版の解説をブレヒトの「三文オペラ」とダシール・ハメットと比較しながら書いているのは(同姓同名の別人でなければ)、作家でJ-WAVEナビゲーターも勤められていた中島渉さん。チャンドラーをバッサリ斬っているのは流石というべきか。

「でも過去は目で見るものではありませんわ」
(森雅裕著「さよならは2Bの鉛筆」)

(撮影 2022/03)


model: むげんるか (X)


「さよならは2Bの鉛筆」森 雅裕 (著)

「さよならは2Bの鉛筆」EPO(同著よりインスパイアされた楽曲)


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