学力ではなく、学習力
今、世界中で最も注目を集めている日本の学校の一つである「神山まるごと高専」に、Google Earthの先生コミュニティで繋がった高専スタッフのはからいで、訪問することができました。
印象的だったことがいくつもあったので、ちょっとずつだけど、書き留めていこうと思う。
まず、学生たちの「学習力」に驚いた。
「その象徴的な出来事が、今起きているんですよ」と言って、彼が話してくれたのが、雑誌PENの「新しい学校」特集でも大きく取り上げられた、ハワイ大会に挑戦する海外ロボコンチーム「Hanabi」のことだった。
現在、10数名の学生が、町に残って、春合宿中とのことだ。閉寮期間のため、春合宿と称し、学校近くの旅館に泊まり込みでプログラミングの大会に向け準備を進めているという。
あ…正確には、閉業した旅館に、だそうだ。
どういうこと?と話を聞いた時は思ったのだが、春休みに寮を出なければならない学生たちが、旅館の方と交渉したのだという。
他にも、こういうことは日常に起こっているらしく、「バイトとして雇ってもらえないか」と、自己アピールをして町内ですでに働いている学生もいるのだとか…面白い。
部活の合宿となると、顧問が宿や引率の手配をしたりするのが常だ。高専では、この当たり前は、当たり前じゃなさそうだ。
話を学習力に戻そう。
高専で求める学生像「必要な学習を続ける意欲があり、学んだことを活かせる人」である・になるために不可欠な、以下の三つの力のことを「学習力」というのだそうだ。いわゆる偏差値的な学力とは似ても似つかない力だ。
教員が、手を離すから伸びる力でもあるな、と思った。
続く
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