ソレイユ6月007-1

夏本番

暑いが続いていますが、涼をとるのは、クーラーになってしまいますね。
クーラーのなかった時代はどうしていたのでしょう。
思いをはせて、先人たちの知恵「水うちわ」をご紹介します。
岐阜の川文化から生まれた「水うちわ」は雁皮紙(がんぴし)という
非常に薄い和紙を貼り、天然ニスを塗って仕上げました。
見た目が透けて涼しげなため、「水うちわ」という名前がついたそうです。

天然ニスは、ラックカイガラ虫が分泌する天然の樹脂です。
チョコレートなどの食品や薬品カプセルに使用されていて、食べても安全で
燃やしても有毒ガスが発生しません。

この天然ニスの為、水につけても水をはじきます。川遊びの船の上で、川に水うちわをつけあおぐことで、涼をとったそうです。
身近だったうちわも、今は伝統工芸品になってしまいました。
最近は、透け感を楽しみ飾りとして使われることが多いようです。



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