オーグリーンは死にました
お憑かれさまです。 ピオーネです。
この話はネットロアにより広まった有名な都市伝説である。
この話を語った滋賀県の大学教授Sさんの後輩にHさんという男性がいる。
そのHさんが小学校低学年のときに体験した話。当時Hさんがハマっていた戦隊ヒーローの特撮で"超力戦士オーレンジャー"が流行っていて、学校のクラスの間でも人気だった。
今とは違い、当時は金曜日の夕方17:30〜放送されていた。Hさんは普段、学校が終わったあとは、公園で遊んでいたが、金曜日は友達おのおの放送の時間が近づくとすぐに家に帰っていた。Hさんも同じく金曜日の17:00にはテレビの前でワクワクしながら、オーレンジャーが始まるのを待っていた。
その日もいつも通りに、17:00からテレビの前に座っていた。夕方のニュース番組がおわり、17:30になった。
普通ならオープニングテーマが流れて番組が始まるが、その日は違った。
オープニングテーマは流れず、
オーグリーンが電車の中にいる映像が流れる。しかも彼の周りを敵の戦闘員が囲んでいる。囲むというよりは、ギュウギュウの満員電車状態である。
その状態で、もみくちゃにされるオーグリーン。
「??」と思っていると、
オーグリーンはなんとか電車内の開けたところにでる。そこには、
まだら模様の怪人。しかも被り物や特殊メイクにしてはいやにリアルであった。肌の質感やテカり方、しかも手には「台所包丁」がぬらりと光っている。
次の瞬間、怪人がオーグリーンに斬りかかる。オーグリーンは必死にかわす。そこにはアクション的なかっこよさはなく、オーグリーンが本当に斬られないように逃げている様子があった。
しかし、
右手が傷つけられる。生々しい。「血液」がぽたぽたとたれている。映像が荒いが、出血しているのはよくわかった。
ザックと肉に包丁が刺さる音がした。お腹だ。
怪人が包丁を抜くと、包丁と怪人の手が赤黒く光っていた。
そして画面は暗転。
暗い画面に突然
「オーグリーンは死にました」
と表示されて終わった。
恐怖で固まっていると、「こんなもの、見ちゃだめだよ。」と母親がリモンコンを取り上げ、テレビの電源を切った。
気がつくと父親が帰っており、時計をみると21時を示していた。
(こんなに時間がたってたなんて、、、)
不思議に思っていたが、お腹も空いていたのでその日はご飯を食べて、普通に寝た。
次の日、公園で友達に昨日事を話してみた。
「うん、俺も見た!」「怖かったよな。」
この件で、テレビ局に多くん問合せがあったそうだ。しかし、曲側は
「そんな回は放送してません。」の一点張りだった。
あの怪人は誰だったのか?あのオーグリーンは生きているのだろうか?
今でももやもやしながらHさんは過ごしているという。
この回を見た方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。
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