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悩み苦しみは心の問題

バガヴァッドギーター 本読み会30回目

今回は四章18〜22節です。
四章は智慧による行為からの解放。

科学で解くバガヴァッド・ギーター
本はこちらを使っています


本読み会で、私が印象的だったところを書き残しています。


共感いただけたらとっても嬉しいです♪


第四章 智慧による行為からの解放

1.ヨーガの心の状態とは

すべての存在にとっての夜は、ヨーガ行者にとっては昼であり、逆に昼は夜なのである。

科学で解くバガヴァッドギーター 
4-18解説


この表現にとても素敵です。

たとえば、
昼を行為や、静けさ。
夜は無為や、ざわめき。
と、読むとわかるかと思います。


感覚器官を働かせて五感の満足を満たす活動は、真実を見る智慧の目は閉じている。意識は外向き。


感覚器官を静めて、智慧の目を開いていくのは、たとえば瞑想。意識は内向き。

活動していても心の中は静けさがある。
反対に静かに座っていても、心の中は一時も静まらない、いわゆる頭の中がごちゃごちゃした思考の洪水。それは見せかけの瞑想。


何をしているか?よりも、どのような心の状態で行為しているのか。


じっと座っていても心の中は暴走。
身体が動いていても心の中は集中状態で、雑念がなく静か。

心の作用を止滅することが、ヨーガである

インテグラル・ヨーガ
ヨーガスートラ一章2節


そして、行為に駆り立てる心の状態で、それが無為であったり非行に。


2.私の心が現実を作る

その行為は最初は心の中にある思いとして生まれ、次に言葉として表現され、最後に肉体的な動作として現実化される。人はこうした行為を始めるに当たり、実に多くの利己的な考えを抱き、その心は肉体の行為よりもずっと先走って、何事かを想像しているのである。

科学で解くバガヴァッドギーター


認知症の介護について、参加者さんのお話が印象的でした。


幻覚も妄想もその人にとってはリアル。


認知症じゃなくても、自分の過去を振り返るとどうだろうか…?


未来の私が過去を俯瞰して眺めてみると、不安や心配の中にあった時の私は、妄想を心でリアルに感じていた。


「きっと〇〇に違いない。」
「〇〇すべきだと思う。」


その気持ちで行為したとしても、それはヨーガ行者にとっての夜だったと思う。


無智な者にとっての行為は、ヨーガ行者には無為となる。


その人の心が現実を歪める。
私の心が現実を作り出していると自覚した方がいいよね。

肉体は人生の乗り物であって、それが完全でなければ安全に目的地に着くことができない。遊行者は自分の肉体をいたわるが、それは決して罪を犯すことにはなる。

科学で解くバガヴァッドギーター


遊行者とは、人生の最後の時期で、世俗から離れて、完全に事物と財産を捨てる時期のこと。 


3.ストレスとは揺れる心

四章22節
予測することなしに生じた出来事が何であれ、それに満足し、二極の対立感情(ドヴァンドヴァ)を克服し、競争する心もなく成功と不成功とを同一とみなすものは、たとえ行為をしても罪を犯す事は無いのである。

科学で解くバガヴァッドギーター


ストレスって揺れる心だと思います。
苦しみって心の働かせ方。

成功と失敗。
成功は良い、失敗は悪い。
健康と病気。
健康は良い、病気は悪い。

失敗を恐れるのは、自分の価値が上がったり下がったするから。

肉体が永遠に生きることはないとわかっていても、病気は嫌で怖い。

本当の自分とは生まれることも死ぬこともない、永遠の存在とは信じられないから。

私の過去の記憶を元に作り出している今の価値観。そう思えば、価値観なんて人生の体験によって、また認知のあり方でいくらでも変わっていく。


4.悩み苦しみは心の問題

束縛や解脱とは、実は《自分》や《自分のもの》に関わって世俗の事々から苦しめられていると感じる、心の問題に過ぎない。肉体も真我も、本来は解放される必要は無い。

束縛と言うのは、肉体に関連した心の問題であり、解脱も同じ肉体に関連した心の問題なのである。

科学で解くバガヴァッドギーター


非常に深いです。


心の在り方ひとつで、束縛と解放、それを自由を感じられる!ということです。


ガムシャラに努力し解脱、なんてないのでは?と、私は思いました。むしろ肩の力を抜いたほうが、楽に解脱できるのかもしれません。


この写真はお土産でいただいたものです。それを本に挟んでいます。

あなた自身があなたの過去の努力を笑う日がやって来るでしょう。あなたが笑うだろう日もまた、今、この瞬間なのです

ラマナ・マハルシとの対話 第1巻


私たちは幸せの青い鳥を探す、自分を知らない幸せの青い鳥。

苦しめられていると思う心の問題に、いつか気づくまで。私と私以外のものとの混同が苦しみとなっていると自覚するまで。

知るべきことはただ一つ。

それはいつまでなのか。
今日終わるのか。
今なのか。


由紀子

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