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プラーナを捧げて心をケア

バガヴァッド・ギーター 本読み会32回目

第四章は智慧による行為からの解放です。今回は四章28〜33節です。

毎週火曜日8:30〜9:00 zoomにて
本はこちらを使っています

本読み会で、私が印象的だったところを書き残しています。

共感いただけたらとっても嬉しいです♪


第四章 智慧による行為からの解放

1.護摩供養のあれこれ



護摩供養とは、供物を捧げ神仏の供養と祈願というのが、一般的な理解かと思います

ここでは2種類、財物の護摩供養と智慧の護摩供養について。

財物の護摩供養については、「お父さん、それ護摩供養ちゃうんちゃう?」って反抗したナチケータス少年と死神ヤマのお話が思い出されます…

4-33節
智慧を捧げること(ジナーナ・ヤジナ)は、財物を捧げること(ドラヴヤ・ヤジナ)よりも優れている。と言うのも、すべての行為(カルマ)は、一つの例外もなしに智慧において完全なものとなるからである。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


護摩供養とは行為、
行為は欲望から生まれる、
欲望は執着から生まれる。


好きだの嫌いだの、
良いだの悪いだの。


その欲望と執着を護摩供養で燃やす。
物を燃やすのではないよ。


智慧の護摩供養は、心の中の火に執着と欲望を投げ入れる。エイッ!


「私とはいったい何者なのか?」
「本当の私とは何?」


私は私を知らないことでゲームを楽しむ。私を見つけるゲーム、真実とは何?


2.エゴちゃんとは上手く付き合おう


私というのは存在しているのか?
またはしていないのか?
意識が実在、全ては幻なんだよなぁ…

そんな風にぼんやりと思いつつ、視点を肉体から意識へとスイッチする思いで、そのリアリティを感じ認識しようとしたら、視界が狭まって白ーく…なって…いく

とっさに!「エゴ!エゴ!」と叫んでいました。運転中だったからね。汗


「私の正体見たなぁ〜」
「そう、私は本当のあなたでないの」
「私のこともう邪魔なのね、フン!」


ヨガではエゴである自我意識は煩悩のひとつ。超えていくもの。


なので、邪魔もの扱いされたと思って、「私も必要があっているんだよ!」って、エゴちゃんが反乱したのか?どうかはわかりません。

とにかく、それからはエゴちゃんを大切にしてます♪笑


3.食はプラーナを肉体に捧げる

4-30
食制限を守りつつ、食物中にある生気(プラーナ)を肉体を元気にさせる力として、肉体の中にある生気(プラーナ)に供物として捧げている。これらのヨーガ行者たちは皆、真の意味を知っており、それらのヨーガ行者たちの中にあるすべての罪障は、護摩供養によって洗い流されている。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


食べることは生命エネルギーをいただくこと。


私たちは、カロリーや栄養素だけ食べてるわけではなく、循環するエネルギーをいただいているわけです。


その食に宿るプラーナを、肉体に供物として捧げる。


暴飲暴食、ストレス食いは、肉体を壊してしまうというのもうなづけます。


それは肉体を大切に扱うということと逆だからです。供物を捧げる時に乱暴にしませんよね、丁寧に大切にする。


肉体が真我の住まう聖なる場所として。


そう思うと食事とは大切な儀式ですね。毎日が食を肉体のプラーナに捧げる護摩供養なのです。


4.ヨガヨガしぃ調気法について

具体的な調気法については、ヨガ好きにはとても面白いのです。

4-29節
プラーナとアパーナ気の働きと制御する調気法(プラーナヤーマ)の修行に専念し、プラーナ気をアバーナ気の中に供物として捧げ、同様にプラーナ気の中にアパーナ気を供物として捧げている

科学で解くバガヴァッド・ギーター


なんのこっちゃ?ってなりますよねー

アパーナ、プラーナは、身体に流れる生命エネルギーのことです。

主に5つ(主生気)です
・プラーナ気 鼻から肺
・アパーナ気 臍から下 消化と排泄
・サマーナ気 心臓から臍 心臓
・ウダーナ気 鼻の上から頭部
・ヴィヤーナ気 全身

プラーナ気をアパーナ気に捧げ、
アパーナ気をプラーナ気に捧げるのは、


鼻からお腹の下までを意識した、深い呼吸〜。


身体を神聖な真我の住まう神殿であるとイメージし、息を捧げてみましょう。

5.ヨガの調気法の力


ラージャヨーガで師匠について様々な調気法を習いました。

ヨガの調気法は自律神経にダイレクトに働きかけるので、師匠について習うのが良いとされています。

止息(息止め)や意図的に早く呼吸を行ったり、深い息を繰り返したり、バンダといって喉、腹、肛門を締めて行ったり、複雑なものもたくさんありました。

なので自己流は危険ということです。

吸息と身体内部での止息と身体外部での止息を繰り返す。
この調気法は非常に危険であるが、同時にまた非常に効果があり、
心の動揺を速やかに除き、ヨーガ行者を三昧の境地に導く

科学で解くバガヴァッド・ギーター

息を吸って、止める、
息を吐いて、止める。

止息とは息を止めること。

呼吸は生命を維持する大切なものだから、止息は身体にとって本能的に嫌なもの。

なので、今ここに意識が瞬時に集中するのです。

ヨガを修行的でなく、心身の健康のために取り組むのであれば、ほんの2〜3秒の止息で十分です。

ヨーガ行者の感情と欲望とは、調気法によって直ちに止滅され、生気と感覚器官とは心の中に吸収され、心は肉体と外界のことを忘れて、静慮の中に浸れる。

暑さや寒さ、苦痛と喜び、飢えと渇きに影響されることがなくなり、歓喜に満ちた三昧の境地に長く留まれるのである。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


いつでもどこでも誰でもが、
簡単にできるのは、
スカプラーナヤーマです。

目を閉じて、
心の中でゆっくり数を数えながら、
1:2の呼吸。
1.2.3で吸ったら、1.2.3.4.5.6で吐く。


苦しければ1:1で。

もし、止息を入れるなら、
息を吸って、2〜3秒止める。
吐いてー、すぐ吸う。


気持ちを穏やかにさせたい時、
そして、モヤモヤやイライラを静め、
考え過ぎから離れたい時。


どうぞお試しくださいね。


由紀子

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