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2021年劇場鑑賞録

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いやマジで今年こそエヴァ終わるねんて。ホンマやって。
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電車を降り損ね、キリンになった男の #2021年映画ベスト10

 光陰矢の如し、あっという間に年の瀬がやってきた。  流行り病の影響をモロに受け、残業時…

及び腰の果てに生まれた“軽さ”『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を観て、ひたすら困惑した。「なんだか優良な…

『アイの歌声を聴かせて』愛を歌うAIは命の輝きを機械の身体に宿す。

 『攻殻機動隊』が大好きだ。と言っても、繰り返し観るのは押井守が手掛ける劇場二作や、神山…

神の子だって、自分探しをする。『エターナルズ』

 かのアンパンさんの仰る通り、超人的な力を持つヒーローも、この世に生を受けたからにはその…

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』は運命を燃やし尽くし、舞台少女は“再生…

 未だかつてないほどの期待と不安を胸に秘め、電車とバスに乗られて二時間強、その劇場―いや…

『キャッシュトラック』この男を怒らせたら、死刑。

 仕事柄、採用にあたっての面接官を何度も経験したことがある。その際教わったのが、「自分が…

鬼邪高の女、『ベイビーわるきゅーれ』に一目惚れするの巻。

 俳優・山田裕貴氏が『テン・ゴーカイジャー』にて久しぶりにジョー・ギブケン / ゴーカイブルーを演じてくれる。氏の俳優デビュー作にして、私が彼のファンになったきっかけの作品。今や引っ張りだこの人気俳優が、多忙なスケジュールの合間を縫ってこうして古巣に帰ってきてくれるのは、一人の特撮ファンとして無上の喜びである。  さて、山田裕貴といえばHiGH&LOW、HiGH&LOWといえば鬼邪高であるわけだが、鬼邪高の女にとっては見逃せない作品がミニシアターを中心にひっそりと公開されて

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章』逃げる場所など、どこにもなくて。

 毎度毎度、祝日の木曜公開、本当にありがたい。王族に謁見するのだから国民の祝日になるのは…

映画『アナザーラウンド』:酒はほどほどに、ただしマッツはいくら浴びても良い。

 各位、胸に手を当てて思い出してほしい。あるでしょう、お酒の失敗。人間、気が大きくなると…

暴力LEVEL2000な『孤狼の血 LEVEL2』の鈴木亮平を観てくれ

 当方、『侍戦隊シンケンジャー』からの松坂桃李ファン、この度『空白』の試写会に参加させて…

肥大化する家族愛は大気圏をも突破する。『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』

 ワイルドスピードはいい。2時間半座席にただ身を委ね、頑張って働いても一生手に入らないで…

ガンちゃん印の元気になれるゴアムービー『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党集…

 SNSが手放せなくなった現代、過去の発言によって信用や職を失うケースを見かけることも多い…

商店街育ちには眩しすぎたよ。『サイダーのように言葉が湧き上がる』

 暑くなってきたので、髪をバッサリ切ってもらった。髪質が特殊なので髪形は幼少期から変わら…

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ギギ・アンダルシアに狂わされたハサウェイとぼく。

 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』という映画が現在絶賛上映中だ。私も、公開初週はドルビーシネマで鑑賞、後日劇場で先行販売されているBDを友人から貸していただき、今日二度目の鑑賞となった。  元より筋金入りのガンダムファンというわけでもなく、ゆえに『閃光のハサウェイ』の映像化が発表された際の周囲の驚きや歓喜は他人事だったし、事前に原作小説を読んで映画に挑むということもしなかった。音楽を『UC』『NT』から引き続き澤野弘之氏が担当というフックがなければ、自分の中で優先順位