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Yokohama F. Marinos 2020

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2020年 横浜F・マリノス 試合観戦記
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#横浜F・マリノスをもっともっと前へ

回帰、そして成熟の軌跡 2020 J1 33th Sec

前倒し分の33節。久しぶりにホーム日産。 選手の疲労蓄積を考慮した大幅なスタメン入れ替え。しかしCBは連勤だし、小池を左に配置せざるを得ないあたりに苦しさが現れているが、果たしてどうなるか。 メンバーを替え過ぎたので何とシンがキャプテン! そしてキックオフ。フォーメーションは関係ない(お約束)だがおおよそ以下のようになっている。 両ウイングが幅を取っている。小池やケニーが交互にインサイドに入る。どうやら思い出したようだ。我々の原点を。 比較的マッチアップの構図が1対

怪物たちの宴 2020 J1 28th Sec

変則的に組み込まれた、J1第28節。 この10月の移籍第3ウインドウ、試合の直前に電撃的に獲得したGK高丘がいきなりベンチ入り。角田の名前も。 今回のメンバーも最前線と最終ライン、各々どのように振る舞うか、始まってみないとわからない。 キックオフ。基本的な立ち位置としては上のようなところか。 ビルドアップに関わる後方の選手は、ファルソ・ラテラルの動きを含め非常に柔軟で、最前線も、構成を見ると幅が無くなるかと思ったがそうでもない。場面によって集まったり開いたりしている。

持つべきか持たざるべきか 2020 J1 32th Sec

中2・3日で続いた22連戦(!)も一旦ここで途切れることとなる、J1第32節。 ACLの登録枠の関係もありパギがローン移籍、梶川は怪我を負ったためGKは緊急事態。そこで加入間もない高丘がなんとスタメンとなった。 キックオフ。 立ち上がりから両チームともに奪い返す守備によって混戦。 0040あたりから始まるプレー。自陣左から圧を逃れ右へ展開するとすぐに浮いていた皓太へ小池が縦にパス。スペースのある状態でドリブルし、相手を十分引きつけた上で左側へいたAJへ。すると彼はそのま

うちは「守備をした」か? 2020 J1 31th Sec

前倒し分のJ1第31節。前節からは中5日ほど空いた。オフも挟むことができ、選手は束の間リフレッシュできたことだろう。 最前線の構成がやや変わって水沼が入った。それに伴いエリキが左へ。怪我が癒えたサネがベンチに。 昼すぎの早い時間帯にキックオフ。 相手が中盤をスキップするような意識で長めのロブを使うのは前回対戦と似た構図。イヤな予感がする。 うちも水沼を走らせるなど、早めに裏へという意識がこの立ち上がりから少々見える。 比較的下がらずに前線に圧をかける相手の守備を裏返

カウンター以外の得点方法 2020 J1 26th Sec

J1第26節。悪夢の逆転負けの前節から、まる1週間が空いた。 事前情報にもあったが、マルコスのCF(ゼロトップ)を試すらしかった。右に詠太郎、左にエリキ。怪我明けのテルやサネがベンチに。 試合が始まってみると和田がAJとともにIHの位置でプレーしているようだ。しかし特に彼らとマルコス、エリキは流動的にやっている。 相手は前からプレスの場面と後退にメリハリをつけている。さらには引いても中盤の圧は強い。ただしその中でもうちは比較的繋ぐことができている。 しかしそんな中盤で

久々のスタジアム観戦! 2020 J1 27th Sec

J1第27節。ACLの絡みがあり、消化が早いうちはこの日でホーム最終戦となった。 驚いたのはオビを起用したり、その他のメンバーを大きく変更しただけではない。なんと阿道を一列下げてOHとして起用したことだ。 筆者はこの日、今年初のスタジアム観戦をした。 ファンクラブのメンバーのグレードを、たまたま思いついて上げたところ、1試合観戦の招待がサービスで付いていることに気づき、「ならば行かないと勿体ないな…」などと思い、急遽予定を立てたのだった。今年は現地はゼロだろうなと思って

数的不利、それでも見せた魂 2020 J1 30th Sec

J1第30節。ACL集中開催の前の最後のリーグ戦。チームはこの試合の後およそ一ヶ月、日本を離れることになる。 前節、八面六臂の活躍だった水沼の続けてのスタメン入りが目を引く。その他の選手の入れ替えは想定の範囲。今や控えも頼もしいメンバーである。 アウェイでキックオフ。 立ち上がりからお互いに相手のボールコントロールを許さないプレッシング合戦の様相となる。 この序盤こそ先にCKを取られるなどしたのだが、相手のプレスに出る動きを利用してその背中側のスペースを使いテンポ良く

2020 ACL GS MD3

長い、長い道程だった再開新型コロナウイルスの世界的な影響により、中断を余儀なくされたACLだが、この11月、約一ヶ月間のカタールでの集中開催という形で再開されることとなった。 2020年が終わりに近づく中、思い返せば2連勝で幕を開けたのは2月のことだった。はるか昔のようだ。 さてこの日は同じ2連勝、勝点で並ぶ相手との直接対決となった。しかも中2日で同じ相手との再戦が待っている。 リーグ優勝が潰えた今、この大会でひたすら優勝を目指す短期決戦の幕が上がった。 うちの立ち上

2020 ACL GS MD4

ACLが再開したらしたでまた連戦である。汗 当然のごとく、メンバーは大幅に入れ替えられた。 試合が始まってみると、保持するうちのペースではあるのだが、前節同様、統率された5バックを前に、なかなか決定機を作れない。 ロングボールをきっかけに相手の保持を許し、序盤からボックスに入られることも度々。そこから相手に「先に」CKを与えるなど、Jでもよく見られた構図となった。 そうしていると13分、そのCKから跳ね返しを再度入れられ失点。 相手の守りは後ろの横一列の5人と、前の5

2020 ACL GS MD5

ACLグループステージ第5節。前節でリーチとなっていたがよもやの敗戦。しかし状況はさほど変わらず、この試合でもドロー以上ならばGS突破となる。 オビはすっかりスタメンを掴んだようだ。目を引くのは高野のウイング起用。これまで途中交代でこのポジションに入ることはよくあり「見慣れた配置」ではあったが、スタートからというのは過去あったかどうか。 勝たなければ先が閉ざされる相手と、若干の余裕のあるうち。 この対戦、特に序盤どうなるのかは興味引かれるところだった。しかしキックオフし

2020 ACL GS MD6

ACLグループステージも最終節となった。前節の勝利でGS突破が確定し、残すは1位通過か2位か、といった部分。日本のJチームに早い段階で当たりたくないので笑、それなりに意味を持つ。 高丘にチャンスが与えられた。当然ターンオーバーのスタメンだが、和田の左SBが目を引く。 相手は既にGS突破の可能性が断たれていたが、この日非常に守備強度が高かった。うちは保持率こそ「いつものように」上がったが、そのため試合を通じてなかなか決定機を作るに至らなかったし、カウンター気味にチャンスを作

2020 ACL ROUND OF 16

ACLは決勝トーナメントに入り、頂点まで一発勝負が続く。この日、その初戦を迎えた。 先のGS最終節でうちはグループHの中で首位通過となったため、グループGの2位との対戦ということになった。 スタメンはターンオーバーにより暫し休息を与えられた面々。ウイングとしての機動性が光る高野がこのメンバーに入った。 キックオフ。 相手は 5-3-2 で守っている。3-2 がスライドしてサイドに追い込む。 WBとの協調でこの場合うちはたいてい前進できなくなるが、わずかな隙間を通し、

2020 J1 34th Sec “最終節”

失意のACLから間が空いた。 新型コロナウイルスの影響で日程が詰まってしまい、短期で駆け抜けたJ。ついにこの日、残っていた2020年のリーグ最終節を迎えた。 長らく出番のなかったGK梶川がスタメン。外国籍選手は既に母国へ帰っているため、日本人選手のラインアップとしてはベストと思われるものになっている。 キックオフ間もないロストからいきなりピンチ。これは撃ってくれたのでGK梶川がキャッチして助かった。 前プレが嵌らない。嵌るほどには走れていない。保持はうちに傾いているが