マガジンのカバー画像

Yokohama F. Marinos 2020

41
2020年 横浜F・マリノス 試合観戦記
運営しているクリエイター

2020年11月の記事一覧

持つべきか持たざるべきか 2020 J1 32th Sec

中2・3日で続いた22連戦(!)も一旦ここで途切れることとなる、J1第32節。 ACLの登録枠の関係もありパギがローン移籍、梶川は怪我を負ったためGKは緊急事態。そこで加入間もない高丘がなんとスタメンとなった。 キックオフ。 立ち上がりから両チームともに奪い返す守備によって混戦。 0040あたりから始まるプレー。自陣左から圧を逃れ右へ展開するとすぐに浮いていた皓太へ小池が縦にパス。スペースのある状態でドリブルし、相手を十分引きつけた上で左側へいたAJへ。すると彼はそのま

うちは「守備をした」か? 2020 J1 31th Sec

前倒し分のJ1第31節。前節からは中5日ほど空いた。オフも挟むことができ、選手は束の間リフレッシュできたことだろう。 最前線の構成がやや変わって水沼が入った。それに伴いエリキが左へ。怪我が癒えたサネがベンチに。 昼すぎの早い時間帯にキックオフ。 相手が中盤をスキップするような意識で長めのロブを使うのは前回対戦と似た構図。イヤな予感がする。 うちも水沼を走らせるなど、早めに裏へという意識がこの立ち上がりから少々見える。 比較的下がらずに前線に圧をかける相手の守備を裏返

カウンター以外の得点方法 2020 J1 26th Sec

J1第26節。悪夢の逆転負けの前節から、まる1週間が空いた。 事前情報にもあったが、マルコスのCF(ゼロトップ)を試すらしかった。右に詠太郎、左にエリキ。怪我明けのテルやサネがベンチに。 試合が始まってみると和田がAJとともにIHの位置でプレーしているようだ。しかし特に彼らとマルコス、エリキは流動的にやっている。 相手は前からプレスの場面と後退にメリハリをつけている。さらには引いても中盤の圧は強い。ただしその中でもうちは比較的繋ぐことができている。 しかしそんな中盤で

久々のスタジアム観戦! 2020 J1 27th Sec

J1第27節。ACLの絡みがあり、消化が早いうちはこの日でホーム最終戦となった。 驚いたのはオビを起用したり、その他のメンバーを大きく変更しただけではない。なんと阿道を一列下げてOHとして起用したことだ。 筆者はこの日、今年初のスタジアム観戦をした。 ファンクラブのメンバーのグレードを、たまたま思いついて上げたところ、1試合観戦の招待がサービスで付いていることに気づき、「ならば行かないと勿体ないな…」などと思い、急遽予定を立てたのだった。今年は現地はゼロだろうなと思って

数的不利、それでも見せた魂 2020 J1 30th Sec

J1第30節。ACL集中開催の前の最後のリーグ戦。チームはこの試合の後およそ一ヶ月、日本を離れることになる。 前節、八面六臂の活躍だった水沼の続けてのスタメン入りが目を引く。その他の選手の入れ替えは想定の範囲。今や控えも頼もしいメンバーである。 アウェイでキックオフ。 立ち上がりからお互いに相手のボールコントロールを許さないプレッシング合戦の様相となる。 この序盤こそ先にCKを取られるなどしたのだが、相手のプレスに出る動きを利用してその背中側のスペースを使いテンポ良く

2020 ACL GS MD3

長い、長い道程だった再開新型コロナウイルスの世界的な影響により、中断を余儀なくされたACLだが、この11月、約一ヶ月間のカタールでの集中開催という形で再開されることとなった。 2020年が終わりに近づく中、思い返せば2連勝で幕を開けたのは2月のことだった。はるか昔のようだ。 さてこの日は同じ2連勝、勝点で並ぶ相手との直接対決となった。しかも中2日で同じ相手との再戦が待っている。 リーグ優勝が潰えた今、この大会でひたすら優勝を目指す短期決戦の幕が上がった。 うちの立ち上

2020 ACL GS MD4

ACLが再開したらしたでまた連戦である。汗 当然のごとく、メンバーは大幅に入れ替えられた。 試合が始まってみると、保持するうちのペースではあるのだが、前節同様、統率された5バックを前に、なかなか決定機を作れない。 ロングボールをきっかけに相手の保持を許し、序盤からボックスに入られることも度々。そこから相手に「先に」CKを与えるなど、Jでもよく見られた構図となった。 そうしていると13分、そのCKから跳ね返しを再度入れられ失点。 相手の守りは後ろの横一列の5人と、前の5