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Pathfinder: Kingmaker 種族


人間

人間(男性)

種族的特徴

 人間は優れた意欲と忍耐力を持ち、自らの領域を広げるという点において卓越している。そのため、現時点における世界の主要種族となっている。人間の帝国と国家は巨大で乱雑に広がっており、住民たちは武力と呪文の力で自分たちの名を残す。
 人間はその騒々しさと多様性を特徴とする。野蛮だが誇り高き部族から、巨大な国際都市に住む悪魔崇拝の貴族まで、その文化は多岐に渡る。好奇心と野心により、多くの人間はしばしば故郷を離れる。彼らは単に可能だというだけで、世界に数え切れないほどある忘れ去られた場所を探検し、強力な軍隊が隣国を征服するように導いていく。
 人間の身体的特徴は世界の地域ごとに様々である。南方の大陸の浅黒い肌の部族から北方の陸地の青白い野蛮な侵略者まで、人間の多様な肌の色、体格、顔の特徴がある。一般的に、人間の肌の色は赤道に近い場所に住むほど濃くなる傾向がある。

人間(女性)

ボーナス

能力値1種類+2
 キャラクター作成時に選択した能力へボーナス+2

特技
 
特技とはキャラクターが極めた能力を意味する。キャラクターは特技を用いてルールや制限を回避できる。
 キャラクターは1レベルで特技を10つ獲得し、以降2レベル毎に追加させる。人間は1レベルでボーナス特技を得る。

熟練
 
人間は1レベルの時点と以降レベルを得る毎に1ポイントの追加の技能ランクを得る。

エルフ

エルフ(男性)

種族的特徴

 長命なエルフは多くのフェイ(妖精族)と同様、自然界の落し子であるが、フェイとは異なる面も持っている。エルフは自らのプライバシーと伝統を重んじるため、個人的または国家間で友となるまでには長い時間がかかる。しかし、一度仲間として認められると、その様な関係は何世代にも渡って継続される。
 エルフは彼らの途方もなく長い寿命、若しくはより深く神秘的な理由から、周囲の環境に深い愛着を持っている。長い間同じ場所に暮らすエルフは目や髪などの体色がその環境に合わせた色彩に変化していく。一方、短命な種族と共に過ごすエルフは次々と友人たちが歳を重ね死んでいくのを目の当たりにする。その結果、死に対して歪曲した見識を持ち、気難しくなることも多い。
 エルフは一般的に人間よりも背が高い。その耳は長く先が尖っていて、優美で華奢な体格を際立たせている。幅の広いアーモンド形の眼は鮮やかな色彩を持つ大きな瞳で満たされている。
 エルフは自然界の美を模した衣服を着ていることが多い。その一方で、都市に住むエルフには最新のファッションで自分たちを飾り立てる傾向がある。

エルフ(女性)

ボーナス

鋭き五感
 エルフは知覚判定に+2の種族ボーナスを得る。

エルフの魔法
 エルフは呪文抵抗を打ち破るための術者レベル判定に+2の種族ボーナスを得る。また、魔法アイテムの特性を鑑定する際に知識(神秘学)判定に+2の種族ボーナスを得る。

エルフの耐性
 エルフは魔法的な睡眠効果に対する完全耐性を持ち、心術呪文と心術効果に対するセーヴィングスローに+2の種族ボーナスを得る。

エルフの武器精通
 エルフはロングボウ(コンポジットロングボウ含む)、ロングソード、レイピア、ショートボウ(コンポジットショートボウ含む)、その他「エルブン」の名が付く軍用武器の扱いに習熟している。

ドワーフ

ドワーフ(男性)

種族的特徴

 ドワーフたちは禁欲的で厳格な種族である。山々を切り開いて造られた都市に身を落ち着けており、オークやゴブリンのような野蛮な種族の略奪を撃退しようと猛々しい決意を抱いている。
 ドワーフたちは他のどの種族にも勝る偏屈者で、ユーモアに欠ける大地の匠という評判を得てきた。彼らの住む高山地帯や危険な地下世界では巨人、ゴブリン、その他の恐ろしい者共との絶えることの無い戦が引き起こされている。その様なドワーフたちの陰気な気質を形作っていると言えるかもしれない。
 ドワーフは背が低く、ずんぐりとした種族である。幅広でぎゅっと詰め込んだような体格はがっしりとした外見を形作り、大抵の人間よりも1フィートほど背が低い。ドワーフたちは男性も女性も毛髪の長さを誇りとしており、男性はしばしば多種多様な留め具や、入り組んだ編み方で髭を飾り立てる。髭をつるつるに剃った男性のドワーフというのは狂っているか、またはそれ以上に悪いことの確たる証である__ドワーフという種族をよく知る者ならば、髭無しのドワーフを信用することはないだろう。

ドワーフ(女性)

ボーナス

ゆっくり着実
 ドワーフの基本速度は20フィートだが、鎧または荷重によって速度が修正されることはない。

踏ん張り
 ドワーフは地面に立っている間、突き飛ばし、足払い攻撃に抵抗する際の戦技防御値に+4の種族ボーナスを得る。

頑丈
 ドワーフは毒、呪文、疑似呪文能力に対するセーヴィングスローに+2の種族ボーナスを得る。

防御訓練_巨人
 ドワーフは巨人の副種別を持つ怪物に対するアーマークラスに、+4の回避ボーナスを得る。

嫌悪_オークとゴブリン類
 憎むべき敵に対する特殊訓練により、ドワーフはオーク及びゴブリン類の副種別を持つ人型クリーチャーに対する攻撃ロールに+1のボーナスを得る。

鋭き五感
 ドワーは知覚判定に+2の種族ボーナスを得る。

ドワーフの武器精通
 ドワーフはバトルアックス、ヘビーピック、ウォーハンマー、その他「ドワーブン」の名が付く軍用武器に習熟している。

ノーム

ノーム(男性)

種族的特徴

 ノームの起源を探ると、色はより強く光り輝き、自然はより荒々しく、感情がより純粋だった場所、神秘なるフェイの領域に辿り着く。遥か昔、古代ノームは知られざる力によってかの領域から追いやられ、この世界に逃れ着いたのだ。こうした事情にも関わらず、彼らはフェイの祖先を完全に諦めることも、定命の者の文化に完全に順応することもなかった。その結果、ノームは多くの種族から奇妙な余所者と見なされている。
 ノームは一般的な種族の中で最も小さく、身長は3フィートほどだ。彼らの髪は燃える様な赤や紅葉の様なオレンジ、春の森の若緑、盛りの野花の様な深い紅や紫など、鮮やかな色の傾向がある。同様に、彼らの肌の色は遺伝にはほとんど関係なく、自然な茶色から花のようなピンクにまで及ぶ。ノームの顔の特徴は多様であり、驚くほど大きな口と眼を持っているものもいる。

ノーム(女性)

ボーナス

鋭き五感
 ノームは知覚判定に+2の種族ボーナスを得る。

嫌悪_人型生物(爬虫類)
 憎むべき敵に対する特殊訓練により、ノームはゴブリン類と爬虫類の副種別を持つ人型生物クリーチャーに対する攻撃ロールに+1のボーナスを得る。

防御訓練
 ノームは巨人の副種別を持つ怪物に対するアーマークラスに、+4の回避ボーナスを得る。

幻術抵抗
 ノームは幻術呪文と幻術効果に対するセーヴィングスローに+2の種族ボーナスを得る。

偏執狂
 ノームは知識(世界)判定に+2の種族ボーナスを得る。

遅い
 ノームの基本速度は20フィートである。

ハーフリング

ハーフリング(男性)

種族的特徴

 ハーフリングは生来楽観的で、陽気で、不思議な幸運に恵まれて、いつも強い冒険心に駆り立てられている。彼らはその小さな身体に、過剰な自信と旺盛な好奇心を秘めている。興奮しやすくもあり、のんきでもある一方で、ハーフリングは平常心で機を窺うのを好む。そのため、彼らは激しやすい他の種族のような暴力に走ったり、感情を爆発させることが少ない。破滅の顎の中でさえ、ハーフリングがユーモアを失うことがないのである。
 ハーフリングには日和見主義が染みついている。厳しい世界から物理的に自身を守れない彼らは、いつ流れに応じて意見を曲げるべきか、いつ隠れるべきかを知っている。しかし、ハーフリングの好奇心はしばしば彼らの良識に打ち勝ってしまい、その結果意思決定に失敗して間一髪で命拾い、ということも少なくない。
 好奇心により、彼らは新しい場所への旅行と経験を求める。しかし、彼らは家族や家庭に強い思い入れを持つため、しばしば家庭生活の心地良さを向上するために多額を費やす。
 ハーフリングの身長は3フィートほどに達する。足の裏が硬く、素足で歩くのを好む。足に密集した縮れ毛は、彼らの先の広くて日焼けした足を暖める。肌は濃いアーモンド色で、髪は明るい土褐色であることが多い。ハーフリングの耳先は尖っているが、人間のものよりそう大きくない。

ハーフリング(女性)

ボーナス

大胆不敵
 ハーフリングは恐怖に対する全てのセーヴィングスローに+2の種族ボーナスを得る。このボーナスはハーフリングの幸運と累積する。

遅い
 ノームの基本速度は20フィートである。

確かな足取り
 ハーフリングは運動判定と機動力判定に+2の種族ボーナスを得る。

鋭き五感
 ハーフリングは知覚判定に+2の種族ボーナスを得る。

ハーフリングの幸運
 ハーフリングは全てのセーヴィングスローに+1の種族ボーナスを得る。

ハーフエルフ

ハーフエルフ(男性)

種族的特徴

 エルフは長い間、他の種族から羨望の視線を向けられていた。彼らは長い寿命と魔法への親和性、更には生来の優雅さを持ち、それゆえに隣人たちから称賛と痛烈な嫉妬を浴びせられてきた。中でも人間ほど彼らの美しさに魅了されたものはいない。
 エルフと人間という2つの種族が最初に出会ってからというもの、人間はエルフを完成した肉体のモデルであり、人間にとって理想的な姿だと考えてきた。一方、比較的野蛮な人間の短い人生、そして情熱と衝動性に魅せられ、若き種族である人間に多くのエルフが心を惹かれてきた。時折、この双方の好意によりロマンチックな関係がもたらされる。
 人間の基準にしても短い間の密会によって、2つの文化の両方を持ちながら、そのどちらも継承しないハーフエルフが誕生する。ハーフエルフはハーフエルフ同士で子を産むことができるが、これら”純血の”ハーフエルフでさえ、人間とエルフの私生児と同様にみなされることが多い。
 ハーフエルフの背は人間より高く、エルフより低い。彼らはエルフの血筋による引き締まった体格と魅力的な特徴を引き継ぐが、肌の色は人間の血筋によって決まる。ハーフエルフの耳はエルフの様に尖っているが若干丸みを帯びており、それほど顕著ではない。ハーフエルフの眼は人間に似ており、琥珀色やヴァイオレットからエメラルドグリーン、紺碧まで幅広くエキゾチックな色になる。

ハーフエルフ(女性)

ボーナス

能力値1種類+2
 キャラクター作成時に選択した能力へボーナス+2

鋭き五感
 ハーフエルフは知覚判定に+2の種族ボーナスを得る。

エルフの耐性
 ハーフエルフは魔法的な睡眠効果に対する完全耐性を持ち、心術呪文と心術効果に対するセーヴィングスローに+2の種族ボーナスを得る。

適応能力
 ハーフエルフはレベル1の時点で《技能熟練》をボーナス特技として得る。

ハーフオーク

ハーフオーク(男性)

種族的特徴

 ハーフオークは怪物であり、背徳と暴力の結果、痛ましき生を得た__少なくとも他の種族はそう考えている。実際のところ、ハーフオークが愛ある結婚の結果生まれることは滅多にない。そのため彼らは困難の中、早く成長せざるを得ず、常に自らを守るため、名を成すために戦っている。恐れられ、疑われ、唾を図れても、ハーフオークは大きな成果と予想外の知恵を示して中傷する者を驚かせる__相手の頭蓋骨をかち割るほうがより容易であるにも関わらず、である。
 ハーフオークは男女共に、6~7フィートの身長とがっちりした体格を持つ。肌は緑色が灰色がかっている。犬歯はしばしば口からはみ出すほど長く、これらの”牙”が陰鬱な眉とわずかに先の尖った耳と一揃いになることで、野蛮で悪名高き外観を生み出している。ハーフオークは強い印象を与えるかもしれないが、彼らを美しいと表現する者は稀である。

ハーフオーク(女性)

ボーナス

能力値1種類+2
 キャラクター作成時に選択した能力へボーナス+2

熟練
 ハーフオークは1レベルの時点と以降のレベルを得る毎に1ポイントの追加の技能ランクを得る。

威嚇
 その恐ろしげな外観により、ハーフオークは威圧する説得判定に+2の種族ボーナスを得る。

オークの武器精通
 ハーフオークはグレートアックス、ファルシオン、その他「オーク」の名が付く軍用武器の扱いに習熟している。

オークの凶暴性
 ハーフオークはヒットポイントが0未満だが死亡していない状態に陥ったとき、1ラウンドの間満身創痍状態として行動することができる。自身の次のターンの終了時にHPが0以上になっていなければ、即座に意識を失い瀕死状態になる。

鋭き五感
 ハーフオークは知覚判定に+2の種族ボーナスを得る。

アアシマール

アアシマール(男性)

種族的特徴

 アアシマールはセレスチャルや善の来訪者を祖先に持つ人間である。常に慈悲深いわけではないが、悪い行いよりも善い行いを好む傾向にあり、セレスチャルに関連する信仰や組織に引き寄せられやすい。
 アアシマールの出自は滅多に表出しないが、普通の人間の子供が突然先祖返りをお越し、その特徴を発現することもある。ほとんどの社会でアアシマールの誕生は吉兆と解釈されるが、一方でその好意的な評判を利用し、残虐な行いや卑しい拝金主義で期待を酷く裏切る者もいる。
 アアシマールの外見はほとんど人間と変わらないが、いくつかの点が明確に異なる。一般的には金属の様に輝く髪、奇妙な目や肌の色などだ。

アアシマール(女性)

ボーナス

祖先
 ほとんどのアアシマールは自身に備わる天上の力の由来を知らず、その様な天上の加護を受けた者達に見られる類似の特徴は、彼らの血に多かれ少なかれ天上の力が潜んでいることを示している。しかし、中にはより独特な特徴や能力を天上の祖先から受け継いだ者も存在し、それらの特質から彼らの祖先に影響を与えた天上の存在を特定することもできる。

後光
 アアシマールは後光を顕現させる能力を持ち、頭上を中心に光を任意で発生させられる。後光使用時、盲目状態または眩み状態に対するセーヴィングスローに+2の状況ボーナスを得る。

天界の抵抗力
 アアシマールは強酸抵抗5、氷雪抵抗5、雷撃抵抗5を持つ。

ティーフリング

ティーフリング(男性)

種族的特徴

 定命の者であると同時に、ティーフリングは人間とフィーンドの子孫である。他世界の血と特徴を掛け合わせたティーフリングは反動的な恐怖心から、しばしば敬遠され忌み嫌われる。
 ほとんどのティーフリングは自らの魔物の血の源のことを知らず、過去の世代において発生した呪われた交合のことも知らない。その汚名は長く残る上に根強いものだ。強力だが望まれない事もある恩恵として、生まれた時から現れ、或いは人生の中で遅れて発現する。
 その不浄なる外見とこの世ならぬ起源にもかかわらず、ティーフリングは自らの運命を選ぶ人間の様な力がある。自らの闇の出自を受け入れ不浄なる力の側につく者が多いながらも、自らの闇への偏愛を拒む者もいる。
 その血に流れる力はそれぞれのティーフリングに怒りや破壊、報復の様な感情を呼び起こす。しかし、サキュバスの落とし子でさえ聖人になることができ、ピットフィーンドの孫でさえ思いも寄らない英雄になることができるのだ。

ティーフリング(女性)

ボーナス

魔物の抵抗
 ティーフリングは氷雪抵抗5、雷撃抵抗5、火炎抵抗5を持つ。

ティーフリングの出自
 ティーフリングは多くの一般的なイメージの通りであることが多いが、そうでない者はもっと多い。異なる祖先を持つティーフリングは外見や能力において、劇的に異なる特徴を示すことがある。その一方で、特定の悪魔の様な種族と密接に関わる祖先を持つ者もいる。

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