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FAINAL FANTASY Xを占星術解剖Vol.1(ネタバレ含。閲覧注意)

ファイナルファンタジー10はFFファンの中でも非常に評価が高く、2013年にはリマスターも発売され、人気ゲーム端末のNintendo Switchでもプレイができるようになりました。

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今でも根強い人気のFAINAL FANTASY X(通称:FF10(エフエフテン))ですが、なぜそこまで人の心に刺さったのか、なぜ長く愛されるのか、そしてちょっと視点をずらして『大人になったプレイヤーが今でもFF10で涙できるのはどうして』『FF10の魅力』をホロスコープで見ていきたいと思います。

こちらのノートで引用している画像は全て、執筆主がニンテンドースイッチを使ってのFF10プレイでキャプチャー撮影したものです。

その前に超!ざっくりとあらすじだけを説明します。

詳しいあらすじは、ユーチューブにあらすじ説明の動画などありますので検索して見ていただく事をお勧めします。

FF10を実際にプレイした方はそのまま進んで問題ないと思います。あらすじはもっともっと詳しいことを知った方が圧倒的にこの分析解剖が腑に落ちますので、腑に落ちやすいコンディションを整えてから進んでいただけたら幸いです。

ざっくりあらすじ

〜FF10はザナルカンドという街がシンという大きな魔物に襲われる所から始まります。シンが街を破壊し、主人公ティーダは父の友人アーロンに引き連れられ、ザナルカンドの街から1000年後の世界、スピラという世界に飛ばされます。究極召喚の旅には召喚師を守る『ガード』という勤めをする者が必要でティーダはユウナのガードとして旅をしていきます。ティーダ、ユウナの他に、アーロン、キマリ、ワッカ、ルールー、リュックもガードとして旅に加わり究極召喚を求めて旅をします。

究極召喚を求めて旅をしてる中でエボンの教えがスピラに平和のまやかしをもたらすものということが分かり、ティーダたちは本格的にシンを抹消するために旅を続け、シンのコアとなっていたエボン=ジュを倒し、永遠のナギ節(永遠の平穏な世界)を取り戻す物語。〜

『シンを倒し、スピラを救う旅』が、FF10のざっくりあらすじです。

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さて、ここからはFF10の初発売日からホロスコープ(チャート)を作り、ホロスコープの解読だけをまず、単体でしていきます。

こちらのホロスコープの作成基準は初発売日から、FF10が社会や人にどのような影響を与え、人にどう感じさせたかという『影響』を見るために時刻は12:00基準でホロスコープ  を製作しています。

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アセンダントは天秤座、MCは蟹座です。ここのアセンダントとMCから見ると快活で仲間思いの情緒溢れる性質と取れます。

MC9ハウスの蟹座には太陽、月、水星、木星が蟹座に集中して滞在しています。ノードもこれら蟹座天体としっかり絡んでいます。

そして8ハウス金星双子座と土星双子座コンジャンクションとオポジションにある冥王星射手座と火星射手座のコンジャンクション。

愛情問題を抱えたままの葛藤、情報錯誤が生む悲劇、愛が生んだ極限の挑戦をする運命とバイタリティの性質。

これが主に気になるアスペクトです。これらのアスペクトと惑星配置からFF10を読み解いていきます。

まずは9ハウスにある、蟹座の太陽、水星、月、木星、ノードです。

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スピラの人たちは『エボンの教え』という古くから、スピラにある言い伝えを信じ、シンの復活までエボンの教えを守りながら過ごしていました。

しかしエボンの教えはとんでもないものだったのです。

ついにユウナたちが究極召喚の場所となるエボンの神聖な土地にたどり着いた時に、ザナルカンド遺跡で待ちわびていた元大召喚師のユウナレスカからシンの本当の姿を聞きます。

実はナギ節(平和な時間)は召喚師と召喚される選ばれしガードの犠牲の上に成り立つ平和だということ、そして究極召喚が終わりを告げると新たなシンが生まれるということを聞かされます

ナギ節は犠牲を払った上で成り立つもので、『エボンの教え』が平穏を取り戻した『まやかし』だと言うことにユウナたちは気付かされます。

この『探求の部屋、9ハウス』が、エボンの教えがまやかしだったことに気づける探求の究極の形ではないでしょうか。探求は答えのないものの探求もありますが、正しいとされていたことの本当の正しさという真実を探求する、もっともっと根深いものだと言うことです。エボンの教えはそれくらいに暴き、気付くのが非常に難しいくらい、根強いしきたりと教えだったと考えていいでしょう。

9ハウスにあるこれらの蟹座ステリウムは『自分の魂や今までの教えに関わる旅』になってくること。そして、この蟹座は9ハウスにびっちり集中しています。9ハウスは簡略的に言えば、『探求の部屋』です。宗教にも関わっています。FF10だとエボンの教えも一つの宗教要素ではないでしょうか。FF10に出てくる宗教・教え、は『エボンの教え』です。

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次に、2ハウスの冥王星射手座と火星射手座のコンジャンクション。

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常人が越えられない領域のバイタリティで限界を超える力があると取れます。まさに、エボンの教えをの真実を暴き、教えとしきたりを乗り越えて、絶対に倒せないと言われていたシンを打倒できたのは、冥王星火星射手座のコンジャンクションがもたらす『驚異的な力、限界を超える超人的な力』が間違いなく関わっていると思います。

ここを総括すると、『教えの限界を遥か突破する大きな力を持っている』という表現ができます。

そして、金星の双子座と土星の双子座のコンジャンクションです。

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この双子座の金星と土星は8ハウスです。8ハウスからまず読み解いてみると、8ハウスとしては『遺産』『継承』『先祖との共有』があります。

8ハウスから読み解けるFF10の『継承』は3つあります。

1.大召喚士のブラスカからユウナは召喚士の血を受け継ぎ、父と同じく大召喚士になるために、召喚士という道を受け継ぐ。

2.かつてブラスカのガードをしていたジェクトと気づいたら同じ道を辿り、ブラスカを受け継ぐユウナのガードを務めるティーダ。

3.ブラスカが大召喚士としてジェクトを究極召喚した後、まやかしの平和を見破った直後にユウナレスカに殺されたアーロンがキマリの元へ行き、キマリにユウナを自分の代わりに守るように伝える。(キマリのガードの始まり。)

という、3つの『継承』が存在します。

1と2に関しては確実に『血筋』が関連しています。

この継承を受けたティーダ、ユウナ、ブラスカ、ジェクトにはそれぞれ心の葛藤もありました。『家族愛』が大きく影響した心の葛藤です。

究極召喚をされたガードは次の新しいシンになり、自我を失ってしまいます。究極召喚をし、大召喚士になった召喚士は命を落とします。

これらは『二度と家族と会えない』ことを示唆しています。8ハウスは『蠍座』の部屋でもあるので『生と死』に関連した『愛の葛藤』が8ハウス金星によく出ています。そこに土星が入ってコンジャンクションをすると、厳しい愛との葛藤の中で、生み出した結論が『家族と会えない道を選び死を受け入れることで愛する家族の未来を守る』という結論だったのでしょう。

土星の双子座は情報に乗り遅れるという意味もあります。

ユウナたちはザナルカンド遺跡に到着し、ユウナレスカから本当のシンの存在している意味を聞かされることになります。ここでユウナたちは究極召喚という道を選ばずにユウナレスカを倒し、本当の意味でシンを討伐することを心に決めました。

10年前のブラスカ、ジェクト、アーロンはシンの真相を知るのがあまりにも遅すぎたが故にブラスカは究極召喚をして命を落とし、ジェクトは究極召喚され、アーロンはブラスカとジェクトを亡くしてしまうことになります。

作中のアーロンが10年前の自分を悔いるシーンはプレイヤーの心に残っている印象的なシーンではないかなと思います。この時に10年前のアーロンは、ユウナレスカに立ち向かいますが、アーロンも実はここでユウナレスカに殺され亡くなってしまいます。

ブラスカたちがシンを表面でしか判断できなかったのは『エボンの教えの通りのシンでしか認識』できなかったことです。もっと教えを疑う気持ちがあれば、もっと前にシンはいなくなっていた可能性もありました。情報錯誤からの悲劇とも言えます。

この双子座の土星8ハウスは『情報とのコミットメント』が苦手なようにも取れます。

知らないふりをしていたり、スルーをしてしまっていたり。『エボンの教えという強烈な教え』が真相をスルーすることを当たり前にしており、情報との壁を大きく敷いていたように取れます。

土星は山羊座のルーラー(支配星)です。山羊座は『常識、しきたり、ルール、伝統を守る』という象徴もありますので、エボンの教えに対しての疑いを持つことを何処かスピラの世界の住人は恐れていたのではないかと言う推測もできます。(この事象を例えるのなら宗教信者が実は宗教なんて世界平和を謳うためのまやかし的教えだと言われるようなものです。強烈。)

土星と金星がコンジャンクションのもう一つの意味として『親子関係』の問題があります。子供の時に親の愛情が受けられないまま、大きくなっても親の愛情問題を引きずってしまう作用です。

ティーダは実際、不器用な愛情表現しかできない父ジェクトが大嫌いに見える発言をたくさん作中でします。しかしティーダは父に負けたくない、あんな奴になりたくないと言いながらずっと父の面影をブリッツボールから追いかけ続け、突然引き込まれたスピラでもシンになったジェクトを追いかけ続けるようになります。シンが現れると父ジェクトの心を感じながらも葛藤するティーダは、父親との愛情問題をずっと引きずっている姿そのままだと認識できます。

ジェクトは消える直前までティーダに不器用な父親の言葉を投げかけます。

泣き虫のティーダに父ジェクトは消える直前、『泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほ〜ら泣くぞ』とティーダの泣き虫をいじっていました。

でも、これは父親のジェクトがティーダに対し、『強くなれ』と言うことを不器用に伝えたかっただけなのです。ティーダが『あんたなんか大嫌いだ』と言いつつ涙を流すシーンはティーダもジェクトと似ていてとても不器用な人間であることを象徴しているのではないかと思われます。

このように双子座で土星と金星がコンジャンクションしていると『不器用な言葉や子供っぽい言葉から生まれる愛情問題』と考えられます。

『双子座』なので『よく似た性質を持つ者同士』と言うことも言えると思います。

この金星双子座と土星双子座に対し、冥王星射手座と火星射手座がオポジションです。

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スピラで生まれ育った者と、スピラに来る運命となったルーツ、使命、育った場所での教えに関わる旅を、全てが繋がっている6人でする事が出ているように感じます。

ティーダたち含めた6人は少なくとも自分の運命や魂の繋がりからの運命共同体であり、『ゲームの中』でも『現世』でも、キャラクターボイスを務めた『声優さんたち』も運命だったと考えると非常にロマンチックです。

そして運命は大きければ大きいほど人に大きな影響を持続させ与え続けます。

FF10は不器用な親の愛、そして素直になれない子供心と年頃の葛藤がとても細かく描かれており、当時のプレイヤーが今現在、親の年齢となっても忘れない作品になっています。そして世界一ピュアなキスシーンと言われる切ないけど美しく情緒溢れるキスシーンも、ピュアなプレイヤーの心に響いたことでしょう。

やはり運命共同体から生まれる『愛』は人の心に強く残り続けます。

さて、これだけ蟹座というサインが強いので、もっと『蟹座』というサインから更に紐解いていきます。

FF10は、『家族の繋がり』というキーワードなくしては語れないです。

ティーダは父のジェクトの消息とザナルカンドへ帰る道を求め、ユウナは父ブラスカの意思を受け継ぐためにシンを求める旅をしていきます。

ティーダの場合は作品の中でザナルカンドへ帰る方法を探すと言う目的から帰ることを諦めてシンを倒す目的に変わります。それが、ティーダの覚悟の形でした。

作中でもティーダは『諦めが覚悟に変わった気がしたんだ。』と、言っています。

ティーダも父親の愛情を知らないまま育ったためか、父親嫌いなのがメインストーリーでもよく出ています。しかし、旅をしている中でティーダは父の不器用な息子(ティーダ)への愛情を知っていくことになります。

ユウナはティーダの父親のジェクトとも面識があり、ユウナの父ブラスカのガードを務めていたことと同時に親友であったこともティーダは知っていきます。

そしてその中にはアーロンもいました。

アーロンはジェクトを迎えに行くと言う約束を果たすためにティーダをスピラへ誘い、ワッカはシン討伐で亡くなった弟のチャップの仇を果たすため、ルールーは過去にガードをやっていたときにガードを果たせなかった果たしと婚約者チャップの仇のため、キマリは長年のユウナのガードとして、リュックは従兄弟のユウナを死なせないために、皆がそれぞれ大きな想いを背負っています。

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キマリは幼い頃からのユウナを知っているのでユウナが妹のような存在になっていたと思いますし、ワッカとルールーはユウナのお兄ちゃんお姉ちゃんであり、アーロンはティーダの父親代わりであり、リュックは自分の大事な従兄弟を守る、ティーダは大切な存在になっていったユウナのために、みんな家族がルーツで絡んで来て旅をしています。

この蟹座ステリウムが9ハウス集中は精神的つながりの大家族でもあったと取れます。蟹座は家族を意味し、仲間のために熱くなれる情に熱い一面を持っています。そして守るためのエネルギーが非常に強いのも蟹座の特徴です。

それぞれの6人の『家族パワー』を集結させることが大きな力となって世界を救う力に値し、シンを討伐できたのではないでしょうか。

更に蟹座のノードは今までやってきたパターンを終わらせ新しいパターンを作る、所謂カルマの解消です。この6人は同じ悲しみを繰り返してしまう自分達の『世界に存在する魂のカルマ(シン)の解消』をする運命でもあったのでしょう。

私たちプレイヤーの心にFF10は家族との繋がりの大切さや、人を守る愛、自分の力で道を切り開くことの大切さ、真実への飽くなき追求の大切さを教えてくれているように思います。

以上が占星術から読むFF10のストーリーでした。

チャートではFF10の内容が正直そのままそっくり入っているように感じましたし、チャートからFF10の『家族』という一個のテーマがどれだけ強いかも感じ取ることができたと思います。

占星術はこうやってゲームの内容をより深掘りして考察することもできます。

テーマや象徴が目に見えてわかる分、考えている間にたくさんのFF10の名シーンが蘇ってきましたし、このチャートで皆さんの心にあるFF10で学んだことをたまに思い出して頂きたいなと思います。本当に良い作品で涙なしではプレイできない素晴らしい脚本になっています。

FF10が自分たちに与えた心への影響は本当に強いと思います。

占星術を知らなくてFF10は知っている方、占星術は知っているけどFF10は知らない方、どちらの方にも占星術ってすごい、FF10ってすごいって思っていただけたら幸いです。

次はVol2でまたFF10について書きます。

次は、キャラクターの星座考察をしていきます。

※救いようのないゲームヲタクであり占い鑑定士の人間が占星術を使って考察したものです。事実と異なることがあるかもしれません。あくまで占星術の考察としてお考えくださいますよう、よろしくお願いします。

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