見出し画像

夜を越える、ということ

夜の淵に立って、何度も堕ちてやろうと決心すること。


決して、結局のところ、遂行されることは無いこと。


誰かの手を取ったり、ときに、お相手を陽に投げ飛ばしたりすること。

自分は緋に立ち尽くしていること。


それでもいつか、ふたりだけで横に並んだり、見つめあったりしながら夜に生きること。


たまに、手を繋ぎあって飛び堕りたりすること。


馬鹿なことを真面目に面白がれること。


昼を真面目に取り合わないこと。


一瞬の、一滴の煌めきさえ逃さないこと。


逃したことは忘れないこと。


熱烈な恋文を書いてしまって、おくびもなくお相手に渡してしまうこと。


あえて書かなかった言葉さえ、送れなかった言葉さえ、覚えていること。


来たる可惜夜を想いながらひとり、雨の音をろうそくに幾度も溶かし込むこと。


静寂に耳を塞ぎ、されど喧騒に身を投げることもせず、鳴り響く鼓動を一心に引き受けていること。


およそ聞けなくなってしまった曲たちへ、素面で飛び込んでいってしまうこと。


おそらく日常に転がっているであろう、瑣末な棘にこころを縮めて、よぎる回顧に息を薄くしてしまうこと。


そんな、自傷のような、どうにもならないような痛みの往来さえ愛おしいこと。


それでも薄れゆく記憶の端々が零れ落ちたことに気づいて、その正体はわからなくて、低回し続けてしまうこと。


依存性に、狂気に、緩慢な自殺達が、いつかただ轍であったのだと言えるようになること。


あとがき

初めてのnoteでした。
メモにあったものを引っ張り出してきただけ
ですので乱雑な文だと思います。
これから文章をちょこちょこと書いていこうかなと思いますので、寄っていただける方がいらしたらとてもうれしいです。
ときめいた言葉や、日記や、詩など様々なことを記していきたいと考えております。
それでは、おやすみなさい🫧


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?