全ては今存在する。プラチナエンド21~24

誕生から死、無限のことが同時に存在している。

今認識していることは数ある一瞬を切り取った一部分に過ぎなくて、その一瞬が繋がっているように脳が認識することで私たちは時間の流れを感じている。

最初の一文は、人によって解釈は異なっていて、正解は100人いれば100通りあり、そのどれもが正解で正解ではない。(正解はない)
だから、きっと相手の正解に耳を傾けてそれもあるよねと思えばいい。


最終回。

中海修滋は天界に行って初めて気がついたのだろう。
世界は広いのだと。
自分が見ていたこと、やってきたことはほんの一部でしかない。

そして、思い出した。自分は死にたいと思っていたただの中学生に過ぎないと。

経験が人を作る。
中学生の彼にはまだ経験が浅かった。


米田教授は、クリエイチャーは人を皆殺しにすることを望んでいた、と言ったけれどそれは違うのでは。


中海くんとの融合を試みた存在は、命を増やすことを望んでいる。
逆にそれ以外には興味がないから、生命として繁殖し続けていれば他は何もしない。ただ見ているだけだ。


中海くんは自分が死ぬことで人間界に影響があると思っていたが、人を皆殺しにできると認識していたのだろうか。
私には、一過性の判断で命を絶ったようにも思える。
ずっと死にたかった彼は元々、自殺のエネルギーが強いのだろう。


なぜ若い命から順に消えていったのだろうか。
神の影響を受けやすい?
中海くんが若かったから?

物事を直感的にわかる速度、スピードが
地球に生を受けた時間に比例するのか。

時間自体幻だと言うのに。



何より、最終回に向かうにつれて、架橋明日の考えに賛同できることが増えたな〜と。

幸せは生きている意味。
生まれてきて、生きていることが幸せなんだ。

誰かのため、それも自分のエゴに他ならない。
人は自分のためにしか生きられない。

言い換えれば、
人は自分のために生きることで、生きている意義を見出せるのかもしれない。

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