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遊びの発達段階について(その①)

 こんにちは、とととです。今回は先日Tweetした遊びの発達段階について書いてみようと思います。

 
 まず遊びというのは「認知」「運動」「コミュニケーション」と様々な要素が入っているものです。全てを網羅して語ることは私の手に負えないので、ここで取り上げるのはその一部だけです。一般的な発達の段階については書籍を読めば良いかなと思ったりするのでここに書くのはJASPERプログラムという主に自閉症のお子さん向けの早期介入プログラムにおける遊びの発達段階です。JASPERでは遊びのレベルを単純、組み合わせ、前象徴、象徴の4つに大別している点が特徴的です。

※JASPERプログラムについては以下の記事を読んでください。

 それでは乳児期に見られる物をなめる、落とすなどの感覚運動的な遊びから幼児期後半に見られるごっこ遊びに代表されるような象徴遊びまでの発達段階について簡単にご紹介していきたいと思います。
 

①単純遊び(SIMPLE PLAY)

 最初期の遊びは玩具を口に持っていく、叩く、落とすなどの遊びを通して触覚や視覚、聴覚など感覚を味わうことを楽しみます。このときの遊びの特徴としては玩具の機能よりも感覚的な側面に依存していることです。つまり、どんな物、玩具などでも同じ遊び方をするということです。私の息子はラップの芯が大好きでよく舐めていたましたね・・・
 主に感覚的な側面が強くみられる遊び方も徐々に物の物理的特徴を区別して遊ぶようになります。ボールを転がしてみる、ボタンを押してみるなど「こうしたこうなる」という原因と結果という因果関係を理解して遊ぶようになってきたということでしょう。
 因果関係に気づきはじめるとさらに遊びは発展し、タンスやバックから中身を出し始めるという遊びもするようになっていきます。親としては困った行動も子どもにとっては遊びなんですよね。

②組み合わせ遊び(COMBINATION PLAY)

 単純遊びの段階で因果関係に気づき始めた子どもたちは、ボールを穴の開いた箱に入れたり、カップにカップを重ねるなど物と物を組み合わせることが楽しくなっていきます。型はめもピッタリはめることはできなくても重ねようとする姿も見られるようになったりします。関連したもの同士を組み合わせるだけでなく、ブロックを積み重ねたり、バケツに積み木を入れたりと自由に物を組み合わせることもできていきます。
 この時期の大きな特徴は物と物を見比べたり、関連付けたりできたりする単純遊びよりもより環境への働きかけが広がっていくといことです。また、定型的な発達のお子さんであれば物と自分という世界から物と自分と他者という2項的な世界から3項的世界へ足を踏み入れていくことにもなります。これが、前象徴的な遊びへと繋がっていく契機にもなっていくのではないかと私は思います。

 ということで、今回はここまでとします。次回は前象徴遊びから象徴遊びへとよりシンボリックな遊びについてご紹介していきたいと思います。
へっぽこな文章をお読みいただきありがとうございました。ではでは〜🎶

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