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「できる」ってなんだろう?

 「◯◯はできますか?」とお子さんのことについて尋ねられた経験はないでしょうか。よくよく考えてみると「できる」とはどこまでどうできたら良いのか曖昧に感じることもあります。今回は、「できる」について考えてみたいと思います。
 まず扱い方や振る舞い方を知っていることは前提でしょう。そして、知っているだけではなく、適切に使用できる技術も必要です。さらにはやってみようと思うやる気がなければ、果たしてできる言えるのか?なんて考えてしまいます。いま挙げた3つの観点「知識」「技術」「意欲」(あえて意欲と表現します)は「できる」を考える上では外せないようにも思えます。ひとつずつもう少し考えてみましょう。
 「知識」についてはどうでしょうか。知っているというのは「できる」には欠かせません。知らなければ、どう扱ってよいのか、なにを求められているのかも分かりません。箸を例に挙げると、箸が食事に使うもの、2本一組で使うもの、挟んで掴むものなどを知らなければ使うことはできません。そのため知識は「できる」の第一段階と言えるのかもしれません。
 次の「技術」は分かりやすいと思います。技術がなければ適切に行うことはできません。箸で言えば、中指と人差し指と親指で上の箸を動かして食材を掴めることができるということですね。ここでは技術は「できる」の第二段階としましょう。
 最後の「意欲」はどうでしょうか。「やればできるんですけど、やる気がないんですよね」とはよく聞く話しです。やる気はなくてもできればできると言えるのではないか。そんな考えも浮かぶかもしれません。しかし、やらない限りはできるかどうかは分かりません。箸は使えますが食べる気がなければ使おうとはしないはずです。そういった意味では「できる」をできるたらしめている所以として「意欲」は欠かせないものです。

 今回は「できる」ってなんだろうかということについて考えてみました。一口に言っても様々な要素が含まれていることが分かるかと思います。次回は各段階の「できる」をサポートするための支援方法について考えていければと思います。

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