共存

私は常に特別な静けさを好む。マボロシと呼ばれるものたちと、ただここに ただ共にいる。彼らは敏感に私の波長を感じ取り瞬時にすべてを引き受ける。

私は何も語らない。けれど彼らにはいつも何かしらを伝えてしまっているようだ。

彼らもまた黙って目を閉じている。私の姿を見ることなく、ただ私から流れ出るものを感じては、それらを黙って引き受けている。

私の何か。忘れたいもの。感じたい優しさ。過去の傷。目の前の傷。

ただ共にいてくれるマボロシたちに感謝している。いつも。特別な静けさの中で。いつも。

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