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吐露

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2014年9月の記事一覧

私は自分の眼底に鬼火を見る。

それは、ささいな出来事で轟々と怪しく燃え 私を弱らせる。戦い。失い。差別に呪い、権力に憎悪。金に暗闇。それらは瞬時に他者への恨めしさに変わり無視できない 悪質なちからとなる。

私は鬼となり、苛立ちのすべてを込めて 心を黒く染め続ける。

その怪しい火は、私を守る鋼の剣にはならない。勇気にも 道しるべにもならない。身体を持つ時も、肉腐り骨になろうとも、逃れる事も 手

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